いつかは独立したいと考えても、なかなか行動に起こせない悩みがあるかもしれません。このような状況なら、なぜ勇気が出ないのか考えてみる必要があるでしょう。
本記事では、起業のメリット・デメリットや独立するための5つの心構えなど、一歩を踏み出せるようになる知識を紹介していきます。
目次
起業するメリット4つ
独立できずにいるなら、起業によるメリットに注目してみましょう。サラリーマン時代にはなかったメリットが得られるようになります。
1.やりがいをもてる
第一に、自分の商品やサービスがお金に変わる喜びを得ることができます。お金や売上という形で成果が見えるため、独立前と比べてやりがいを感じるはずです。また、お客さんからの感謝の気持ちを聞く機会も増えて、自分の労働が報酬に直結する喜びを感じることができます。
2.高い収入を目指せる
事業が成長していけば、高収入も可能です。独立前は固定給の場合が多いため、年収アップは自由にならないことが多いでしょう。昇給制度があったとしても、その金額は限られています。また、会社によっては年齢やスキルに応じた報酬が得られない場合もあるかもしれません。一方で、起業すれば高いスキルに応じて収入がアップしやすく、作業量と収入が結びつきやすいため収入の上限はなくなります。
3.仕事の種類を選べる
起業のメリットのひとつに、仕事の種類が選べるものがあります。会社という組織で働いていると、一人だけ嫌な仕事をしないわけにはいかないでしょう。それに対し起業すると、自分が不要だと思う業務を削減できるようになります。
4.節税になる
起業すると税制面で有利な場合があります。例えば、個人事業主に課される所得税は、利益が増えるほど税金が上がる累進課税方式です。
一方、会社等に課される法人税は利益が増えても原則、税率は一定なので、同じ利益でも税額には差が生じます。なお、年間の利益が500万円を超えるようならば、法人税の方が節税になります。
起業するデメリット4つ
もしかしたら、勇気が出ないのは、起業によるデメリットが大きいと感じているからかもしれません。もう一度見直してみて、問題解決がないか考えてみるといいでしょう。
1.自分が全責任を負う必要がある
事業をする場合では、サラリーマンと比べて責任感が重くなるでしょう。事業で失敗すれば自分の責任となり、収入減という形で現れてきます。また、従業員を雇っていれば、給料を支払う責任もあります。このように、失敗は許されないという重圧から起業への行動ができないケースは少なくありません。
2.資金繰りに悩むことがある
経営者になれば、スムーズな資金繰りのため、キャッシュフローに目を向ける必要があります。資金集めや経費の削減など、今までにはない業務があるため、最初は慣れず戸惑うかもしれません。
3.事業以外の雑務がある
起業したばかりだと少ない従業員で経営することが少なくないでしょう。売上が安定するまでは、自分が多くの雑務を担当することになります。例えば雇用対応、社会保険の手続き、確定申告などです。事業が大きくなれば専用のスタッフを雇えますが、最初は自分がやらなければならない業務が多くなる傾向があります。
4.収入が不安定になる
経営者になると、会社員のように毎月決まった収入を得ることはできません。また、基本的には成果として報酬を得るため、事業に失敗すると借金を負うこともあれば、最悪の場合、倒産のリスクまであります。
起業するにあたっての5つの心構え
あと一歩の勇気が持てずにいるなら、克服するための考え方や行動に変えるしかありません。サラリーマン時代と同じではなく、起業で成功するため必要な生活習慣に変えてみてください。
1.ネガティブをポジティブに変える
起業への不安があるなら、それらをポジティブに変える努力をしてみましょう。例えば、収入が不安定な問題は「収入が青天井」、社会保険の待遇がないは「自分で導入できる」、社会信用がないは「思ったほど影響はない」、責任があるは「自分で選べる」などです。
ネガティブな気持ちは、起業により自分がやりたいことができる、自由になれる考え方に変えてみてください。多くの人が起業を目指すのは、経済的・時間的自由を求めるからなので、メリットに目を向けましょう。
2.家族の理解を得るようにする
起業では何よりもメンタルが強くなければならないため、そのサポートとして家族の理解は必須となります。勇気が持てない理由は、家族の理解が得られないからかもしれません。まずは思い切って話してみましょう。きちんと話せば家族の不安を取り除くことができ、たとえ収入が少ない時期でも家計を支えてくれる心強い存在になってくれるはずです。
3.まずはやってみる
勇気が出ないときは、スタートする期限を決めましょう。本気であれば時期を明確にできるはずです。また、やってみると不安も軽減できるためおすすめです。最初は誰もが失敗しますが、自分なりに努力することで成長できます。周りの人やお客さんからのサポートも得られるため、まずは行動を心掛けることです。
4.必要な知識習得は簡単に
何も知識のないところからでは、失敗するリスクがあるため不安があるかもしれません。必要な知識とは、会社の立ち上げ方、税金、資金調達などです。これらの本を1冊ずつ読めば十分でしょう。あとは、税理士や司法書士など専門家を頼ることも考えてください。知識は必要ですが、ここで時間を取られ過ぎて行動できない状態は避けるようにしましょう。
5.恥を捨てる覚悟をもつ
独立する勇気が持てないのは、恥を捨てる覚悟がないからかもしれません。失敗する恥、周りからどう思われるかという恥、借金する恥、人を頼る恥、批判を受ける恥などです。どれもサラリーマン時代は避けられたことなので、怖いと感じてしまうのでしょう。すべてを受け入れられる覚悟を持つと、勇気が持てるようになるはずです。
まとめ
いつかは独立したいと考えても、勇気が出ないなら、まずは考え方や行動を変えてみましょう。どこかで自分に制限をかけている部分があるはずです。自分にとって何か不足しているのか考えてみてください。