中野区は、学生からファミリーまで幅広い層が暮らす多様性に富んだ街です。歴史を感じさせる本町・弥生町エリア、中野区の中心地として栄える中野エリア、そして大学が集まり学生街として知られる江古田エリアなど、さまざまな特色を持つ地域があります。
JR総武線・中央線や丸の内線、西武新宿線や西武池袋線、都営大江戸線などが走っており、千葉方面や都心部とのアクセスも便利です。
中野区は通勤やビジネスでの移動がスムーズなエリアです。オフィスを借りる際に気になる賃料相場やその傾向、さらにおすすめ物件についてご紹介していきます。
目次
坪単価ごとの中野区の賃料相場
オフィスの坪単価とは、1坪あたりのオフィス単価のことです。
賃料の額で相場を比べる場合、広い物件、狭い物件など広さなどで分類されていないと、相場の比較がしにくくなります。
たとえば、同じオフィスビルで同階数のフロアであれば、面積が広いほど賃料は高くなります。
そこで、1坪あたりの単価で比べることがより正確に相場を把握するためには重要です。
オフィス単価はさまざまな要素が反映されて決定されます。
エリアや利用できる路線、最寄駅からの距離や周辺環境といった外部要因をはじめ、オフィスビルの築年数や備わっている設備、オフィスの形状など、オフィスごとの個別要因もポイントになります。
これに加えて、オフィスの需要と供給という市場要因も反映されて決められるものです。
オフィスをどこに借りるか、どのようなオフィスが良いかを検討する際には、オフィス単価を確認するとともに、どのような要因が反映されているか考えてみると、費用対効果が高いオフィスを選ぶことにつながります。
以下では、オフィスの規模ごとに、中野区にあるオフィスの坪単価の相場を見ていきましょう。
中野区の20坪~30坪の賃貸相場
中野区の20坪~30坪の賃貸相場は、坪単価で12,820円です。
本町・弥生町エリア13,352円、中野エリア10,580円、江古田・新井エリア13,996円となっています。※価格は変動するため記載内容と異なる場合があります。
同じ中野区内でもエリアごとに差が出るのは、交通の利便性や環境の良さに加え、物件ごとの特性が影響するためです。また、需要と供給のバランスも反映されるため、需要が高くても供給が少ない地域では、オフィス単価が上昇するのが一般的です。
中野エリアは、オフィスエリアとして人気のエリアですが、ほかのエリアに比べて供給量が多いこともあり、やや抑えられています。
オフィス供給のライバル物件が多いということです。
借り手にとっては、選択肢が多く、安く物件が借りやすいのはメリットです。
もっとも、物件ごとの個別要因が大きく反映されることも多いため、実際に最新の物件情報を確認しましょう。
中野区の30坪~50坪の賃貸相場
中野区の30坪~50坪の賃貸相場は坪単価で9,858円です。
エリア別では、本町・弥生町エリア9,260円、中野エリア12,603円、江古田・新井エリア9,529円、鷺宮・大和町エリア5,390円となっています。※価格は変動するため記載内容と異なる場合があります。
20坪~30坪のオフィス相場と比べると、中野エリアのオフィス単価と本町・弥生町エリアと江古田・新井エリアのオフィス単価の相場に逆転現象が起きています。
これは、中野エリアで新築の物件が供給されること、もしくは中野エリアでは30坪~50坪のオフィスの需要に供給量が追い付かないという事情などが考えられるでしょう。
さまざまな要因で変動するので、最新の物件情報を確認することがおすすめです。
中野区の50坪~100坪の賃貸相場
中野区の50坪~100坪の賃貸相場は坪単価で14,300円です。
※価格は変動するため記載内容と異なる場合があります。
中野エリアのみの供給となっていますが、中野エリアのオフィス単価は小規模オフィスほど安く、規模が大きくなるにつれ上昇しています。
その理由としては、小規模オフィスの供給量が多い、または需要が少ない、広いオフィスの供給量が少ない、または需要が多いという需給要因が考えられます。
もしくは、小規模オフィスは古い物件が多く、築浅や新築物件ほど広いオフィスが多いというケースもあるかもしれません。
いずれにしても、中野エリアでは広いオフィスのオフィス単価が高くなる傾向にあるので、費用を抑えたい場合には中野区の別のエリアで探すなども選択肢の一つです。
中野区のおすすめ物件
エリアによるオフィス単価の違いや傾向などを踏まえ、中野区のおすすめ物件をご案内しますので、参考にしてください。
徳舛ビル 1階
徳舛ビルは東中野駅より徒歩3分の駅近物件で、1992年築の地上6階建てのビルです。
1階の59.92坪、坪単価は14,301円となっています。
ビルの外壁が湾曲しており、おしゃれな雰囲気を漂わせています。
すぐ近くにコンビニがあり、周辺には飲食店も多くあるため、ランチや業後に困ることはないでしょう。
東中野駅からはJR中央・総武線をはじめ、都営大江戸線も使えるので、千葉方面からの通勤や都内各所への移動もしやすいです。
オフィスには通勤してくる従業員がいるので、交通の利便性は重要な要素になります。
住所:中野区東中野5-5-5
最寄り駅:東中野駅 徒歩3分、落合駅 徒歩6分
新井薬師駅前ビル 4階
新井薬師前駅ビルは新井薬師前駅より徒歩1分の駅近物件で、4階部分27.03坪で坪単価は10,581円です。
新井薬師前には、古くより地域の方に親しまれてきた新井薬師があり、周辺エリアは境内の自然を感じられ、落ち着きある雰囲気です。
のどかな雰囲気のエリアですが、新井薬師前駅から西武新宿線が使え、JR山手線に乗り換えられる高田馬場駅まで6分と、交通アクセスも優れています。
住所:中野区上高田3-39-13
最寄り駅:新井薬師前駅 徒歩1分、沼袋駅 徒歩15分
SF東中野ビル 2階
SF東中野は、落合駅から徒歩1分、東中野駅からも徒歩5分と交通アクセスが良い立地にあります。
1994年築、地上4階建ての2階部分12.93坪の坪単価は13,607円となっています。
オフィスだけでなく、店舗としての利用も可能です。
落合駅からは東京メトロ東西線が利用でき、大手町や日本橋などへダイレクトに行けるほか、東中野駅からはJR中央総武線、都営大江戸線が使え、千葉方面から都内各所とつながっているので通勤やビジネスでの移動も便利です。
住所:中野区東中野4-15-2
最寄り駅:落合駅 徒歩1分、東中野駅 徒歩5分
沼袋1丁目貸事務所ビル 1階
沼袋1丁目貸事務所ビルは、西武新宿線の沼袋駅から徒歩5分の駅近物件です。
1995年築、3階建ての低層ビルの1階部分26.54坪をオフィスとして利用でき、坪単価は13,996円です。
エレベーターや階段での上り下りをせずに済むオフィスは、快適に使えます。
住所:中野区沼袋1-19-7
最寄り駅:沼袋駅 徒歩5分
NICORAビル 1階
NICORAビルは、東京メトロ丸ノ内線の新中野駅から徒歩5分の駅近物件です。
16.64坪で坪単価は10,819円です。
丸の内線は池袋駅や東京駅、銀座駅や赤坂駅などとつながっており、乗り換えがしやすい主要なターミナル駅や都心部のオフィス街にダイレクトに行くことができます。
住所:中野区本町6-22-11
最寄り駅:新中野駅 徒歩5分、中野駅 徒歩13分
まとめ
中野区は本町・弥生町エリア、中野エリア、江古田・新井エリア、鷺宮・大和町エリアに大きく分けることができ、エリアによってオフィス単価にも差が出ます。
立地や利用できる路線、周辺環境の影響を受けるためです。
もっとも、ビルの築年数や設備、オフィスの形状や利用目的などによっても坪単価に差が出るので、実際の物件情報をよく確認しましょう。