東京でオフィスを構えたいと考える際、銀座や日本橋といったステータスの高いエリアを希望する経営者や企業も多いのではないでしょうか。
この記事では、銀座や日本橋をはじめ、京橋や八重洲、八丁堀や茅場町、人形町などオフィスビルが多い中央区でのオフィスの賃料単価がどうなっているのか、ご案内していきます。
目次
坪単価ごとの中央区の賃料相場
ここからは、2024年7月末時点の坪単価ごとの中央区の賃料相場についてご紹介します。
実際の物件の坪単価は物件ごとに異なりますが、相場を知ることで、どのくらいの規模のオフィスを借りるには、毎月の賃料をいくら払えばいいのか計画を立てやすくなります。
また、気になる物件が相場より高いのか、安いのか、何が差を生み出しているかなどを比較検討しやすくなるので、賃料相場を把握しておくことは大切です。
以下で20坪の小規模なオフィスから、面積の広いオフィスへと順に坪単価を見ていきましょう。
中央区の20坪～30坪の賃貸相場
中央区の20坪～30坪のオフィス賃料の坪単価は17,835円です。
あくまでも相場なので、エリアや物件によって実際の坪単価は異なります。
たとえば、新日本橋駅から徒歩2分、中央区日本橋室町にある25.50坪のバンセイ室町ビルは坪単価17,999円と、相場に極めて近いです。
一方、浜町駅から徒歩3分、中央区日本橋久松町にある日本橋久松町栗原ビルの場合、21.19坪の物件の坪単価は8,999円と相場よりかなり低いです。
これに対して、銀座駅から徒歩1分、中央区銀座5丁目にある銀座ナカヤビルでは20.57坪の物件の坪単価は38,500円と、相場の倍近くになっています。
銀座は全国的に見ても地価が高い地域であるうえ、ステータスが高いことから、小さなオフィスでも構えたいと考える方も多く、常に需要が高いので賃料相場も高値になる傾向が見られます。
もちろん、エリアだけでなく、駅からの距離や周辺環境、オフィスビルの築年数や設備などによっても坪単価は異なりますが、同じ中央区の20坪～30坪の物件でも坪単価に差が出ることは把握しておきましょう。
賃料が高くてもステータスや利便性を重視するなら銀座、中央区のアドレスを確保したい場合にはどこでもよいという方もいるでしょう。一方、賃料を抑えたい場合には、中央区の下町エリアである浜町や人形町などが狙い目となります。
物件ごとの詳しい情報は以下でご確認いただけます。
中央区の30坪～50坪の賃貸相場
中央区の30坪～50坪の物件の坪単価の相場は16,958円です。
20坪～30坪の物件より坪単価より1,000円近く低いですが、オフィスの賃料は坪単価に面積を乗じた額がベースになりますので、実際の賃料が大きく下がるわけではありません。
たとえば、20坪で18,000円の物件は36万円、30坪で17,000円の物件の場合は賃料は51万円になります。
30坪前後の物件を探している場合、条件次第ではより広い物件を安い賃料で借りられるケースもあります。ただし、坪単価が安いからといって必ずしも月額賃料が安くなるわけではない点には注意が必要です。
なお、浜町駅から徒歩5分、中央区日本橋浜町にあるACN日本橋リバーサイドビルの40.51坪の物件の坪単価は17,000円と相場に近いですが、宝町駅から徒歩1分、中央区京橋のエコー京橋ビル37.41坪の坪単価は11,499円、日本橋駅から徒歩3分、中央区日本橋にある日本橋三丁目ビルの35.22坪の物件は坪単価34,071円と相場の倍近くになります。
エリアだけでなく、立地やオフィスビルの築年数や設備などによっても差が出るので、坪単価に差が出るのはなぜか、内容を調査することや実際に内見をして比べてみましょう。
中央区の50坪～100坪の賃貸相場
中央区の50坪～100坪の坪単価の相場は28,533円となっており、中央区の坪数による相場では最も高くなっています。
もっとも、一つひとつの物件の坪単価が高いかというと、そうではありません。
銀座の物件などが相場を押し上げています。
たとえば、人形町駅から徒歩4分、中央区日本橋堀留町にある堀留Dビルは67.50坪の物件で坪単価13,200円、水天宮前駅から徒歩2分、中央区日本橋蛎殻町にあるヤマトビルの58坪の物件は坪単価9,500円と相場を大幅に下回っています。
一方で、東銀座駅より徒歩6分、中央区銀座5丁目にある鈴木ビルは73.53坪で坪単価95,200円と、相場の引き上げに影響を与えている形です。
そのため、相場だけを見て、中央区エリアで50坪～100坪の物件はあきらめるのではなく、実際に物件情報を確認するのがおすすめです。
中央区の100坪～200坪の賃貸相場
中央区の100坪～200坪の物件の坪単価は15,080円です。
中央区内のほかの坪数の相場に比べると、低く抑えられています。
中央区は高くて広いオフィスは構えにくいと思い込んでいた方も、可能性があると思われるのではないでしょうか。
物件の面積が広くなるほど坪単価は抑えられることはよくあるケースです。
もっとも、実際の坪単価は立地や築年数、フロアの階数などによっても変わるので、情報の確認を行いましょう。
中央区のおすすめ物件
中央区のおすすめ物件をご紹介します。
2024年7月末時点での情報になりますので、すでに契約済みのケースや情報が変動することがあるのでご注意ください。
続々と物件は更新されていきますので、詳しくは最新情報をご確認ください。
GMビル 8階
GMビルのおすすめポイントは、銀座4丁目アドレスというステータスの高さです。
銀座4丁目といえば、有名な銀座4丁目交差点があり、銀座三越や服部時計店などの銀座を代表する老舗店などが集まる場所です。
ビルは1974年築と築年数は古いですが、セキュリティ完備、貸室内は個別空調・OAフロアが備えられているなど使いやすくなっています。
20.58坪で坪単価26,402円と20坪～30坪の相場より高いですが、ステータスのあるアドレスを取得したい企業などにはおすすめです。
住所：中央区銀座4-10-10
最寄り駅：東銀座駅 徒歩1分、銀座駅 徒歩5分、築地駅 徒歩9分
日本橋内山ビル 2階
日本橋内山ビルのおすすめポイントは交通アクセスの良さです。
都内でも有数のオフィス街に位置する神田駅まで徒歩4分、神田駅からはJR山手線や東京メトロ銀座線が使えるので便利です。
同じく徒歩4分の三越前駅からは東京メトロ半蔵門線と銀座線が使え、徒歩2分の新日本橋駅からはJR総武本線が使え、千葉方面や横須賀方面に出られるので、通勤やビジネスでの移動に活躍します。
1988年築で、47.04坪で坪単価15,401円なので、相場より安く抑えられます。
住所：中央区日本橋本町4-4-16
最寄り駅：神田駅 徒歩4分、三越前駅 徒歩4分、新日本橋駅 徒歩2分
日本橋加藤ビルディング 2階
日本橋加藤ビルディングのおすすめポイントは立地の良さと坪単価のリーズナブルさです。
都内でも有数のオフィス街である日本橋駅へ徒歩1分、日本の経済の中心地である大手町駅へも徒歩5分、オフィスや老舗店も集まる三越前駅へも徒歩6分という立地です。
東京メトロ銀座線や千代田線、半蔵門線などでの移動がしやすいだけでなく、立地がオフィス街のど真ん中にあるので、商談や営業などもしやすく、アドレスのステータスもあります。
坪単価は2階の164.44坪の広さで4,401円と安いのも魅力です。
1994年築なので、築年数が古すぎるわけでもありません。
ビジネスの利便性と広さを求め、かつ賃料を抑えたい企業にもおすすめです。
住所：中央区日本橋2-1-14
最寄り駅：日本橋駅 徒歩1分、大手町駅 徒歩5分、三越前駅 徒歩6分
N&E BLD. 1・2階 一括
N&E BLD.のおすすめポイントは、宝町、京橋、銀座一丁目の3つの駅からアクセスしやすいこと、2021年築という築浅物件であることです。
18.55坪で坪単価29,651円、オフィスだけでなく店舗としての利用ができます。
1・2階一括貸しとなるので1階を物販店、2階をカフェにすることや1階に店舗、2階に営業所やバックオフィスを構えることも可能です。
住所：中央区銀座1-12-4
最寄り駅：宝町駅 徒歩3分、京橋駅 徒歩4分、銀座一丁目駅 徒歩4分
FF日本橋茅場町 6階
FF日本橋茅場町のおすすめポイントは、茅場町駅から徒歩1分という好立地と、2021年築の築浅物件であることです。
9階建ての6階部分25.48坪で、坪単価は21,518円となっています。
茅場町は東京証券取引所がある兜町に近いこともあり、証券会社など金融系の業種のオフィスが多いです。
オフィスとしてだけでなく、店舗利用も可能なので、証券会社のオフィスや来店窓口や相談ブースなども付いたオフィス兼店舗といった使い方もできます。
住所：中央区日本橋茅場町1-12-6
最寄り駅：茅場町駅 徒歩1分、八丁堀駅 徒歩6分
まとめ
中央区のオフィス単価は比較的高いところが多いです。
しかし、場所やオフィス次第では多少安くなるところもありますので、ぜひさまざまなオフィスを比較検討してみてください。
