荏原は、東京都品川区の西側に位置する街です。荏原一丁目から荏原七丁目までの町名があります。
本記事では、荏原の主な特徴、歴史、交通アクセスなどをご紹介していきます。
また、荏原内のオフィス賃料の相場についてもご紹介していきますので、このエリアでオフィスを探している方は、ぜひ参考にしてください。
目次
荏原の特徴
最初に、荏原の特徴をいくつかご紹介します。
荏原のこんぴら様がある
荏原エリアは、神社や寺院が多いエリアです。有名な神社は、荏原一丁目に鎮座する荏原金刀比羅神社です。1772年(安永元年)頃に創建したと伝えられており、大物主神や崇徳天皇などをお祀りしています。
荏原のこんぴら様と呼ばれて、地域の人たちの崇敬を集めてきました。商売繁昌、海上安護、家内安全などのご利益があることで有名な神社です。
東急池上線の戸越銀座駅から 徒歩7分ほどでアクセスできますので、ご利益を得たい方はぜひ参拝してみると良いでしょう。
日蓮宗 摩耶寺の摩耶寺の花まつり
荏原で有名なイベントは、摩耶寺の花まつりです。荏原七丁目にある日蓮宗の寺院摩耶寺では、毎年5月頃に摩耶寺の花まつりを開催しており、多くの参拝客で賑わいを見せます。
摩耶寺は、1678年(延宝6年)に造られたとされる木造摩耶夫人立像を安置していることでも、有名な寺院です。木造摩耶夫人立像は高さ36cmの像です。精巧な彫刻や極彩色の装飾が施されています。品川区の文化財にも指定されるほど貴重な像です。
普段は非公開となっていますが、11月に開催される文化財ウィークの時期だけ見学できます。
興味がある方は、ぜひ見学に訪れてみると良いでしょう。
商店街が多い
徒歩圏内に大きな商店街が揃っていることも荏原の特徴です。東急池上線の戸越銀座駅の近くには、戸越銀座商店街があります。戸越銀座商店街は、全長約1.3kmにわたる大きな商店街です。
和菓子店、お弁当・お惣菜店、フラワーショップ、青果店、クリニック、パン屋、飲食店など、約400件の店舗が軒を連ねています。
また、東急目黒線の武蔵小山駅の近くには武蔵小山商店街パルムがあります。武蔵小山商店街パルムは、1956年(昭和31)年にオープンした日本初のアーケード街です。武蔵小山駅から中原街道にわたる全長約800mには、青果店、飲食店、生活雑貨店など、250以上の店舗が集まっています。飲食店の数も豊富です。
屋根が付いていますので、雨や日差しなどを気にせずに買い物や食事が楽しめるでしょう。
昔ながらの製法で焼いたたい焼きが味わえる
荏原では、昔ながらのたい焼きが味わえます。東急目黒線の武蔵小山駅から徒歩10分の場所にあるたい焼き店たいやきとでは、一丁焼きと呼ばれる作り方で焼いたたい焼きを販売しています。皮が薄くて、パリッとした食感を楽しめるのが特徴です。
おいしいたい焼きを味わってみたい方は、ぜひ立ち寄ってみると良いでしょう。
荏原の歴史
荏原は、かつては荏原群と呼ばれていました。品川区荏原のほかに、目黒区、大田区や世田谷区の一部、神奈川県川崎市の一部の地域も荏原群に含まれていたのです。荏原という地名については、荏胡麻が茂る原が由来という説があります。ここでは、そんな荏原の歴史を簡単にご紹介していきます。
縄文時代から人々が暮らしていた
現在の品川区がある場所は、縄文時代の頃から人々が暮らしていました。品川区大井町あたりでは、大森貝塚が発見されています。江戸時代には、旧東海道品川宿場が設置されて賑わいを見せました。
明治時代~昭和
明治時代から大正時代の頃は、現在の荏原周辺は平塚村や平塚町と呼ばれていました。1932年(昭和7年)に東京市に編入されたことで、荏原区が誕生します。1947年(昭和22年)3月15日に、品川区と荏原区が合併し、品川区となりました。
現在の荏原
現在の荏原は住宅街となっており、戸建て住宅やマンションなどが多く建ち並んでいます。2013年4月1日には、旧平塚小学校跡地に、スクエア荏原(荏原平塚総合区民会館)がオープンしました。
荏原の交通アクセス
ここからは、荏原の交通アクセスについて、ご紹介していきます。
荏原で利用できる鉄道・駅
荏原エリアには鉄道がありません。ただ、荏原から10分~15分ほど歩いた場所には、東急電鉄が通っており、目黒線や池上線などの路線が利用できます。
東急電鉄の目黒線の最寄り駅は、 西小山駅や洗足駅などです。東急電鉄池上線は、荏原中延駅、戸越銀座駅、旗の台駅などが最寄駅となります。
旗の台駅は、池上線のほかに大井町線も乗り入れており、大井町駅方面へのアクセスが良好です。大井町駅まで移動すれば、東京臨海高速鉄道のりんかい線、JR京浜東北線などの路線へも乗り換えできます。荏原からは30分ほど歩きますが、JR・東京臨海高速鉄道の大崎駅も利用可能です。
荏原で利用できる路線バス
桐ケ谷通りの荏原一丁目付近にはバス停が建っており、東急バスに乗車できます。渋谷駅東口や五反田駅方面にバス1本でアクセス可能です。荏原二丁目付近にも平塚二丁目のバス停があります。
荏原の主要な道路
荏原の主要な道路は、中原街道(都道2号線)、26号線通り、立会道路、延山通り、栄通りなどです。荏原内には、高速道路は通っていません。
荏原のオフィス賃料相場
最後に、荏原のオフィス事情や賃料相場をご紹介していきます。
荏原のオフィス事情
荏原エリアは、閑静な住宅街となっており、オフィス向けの物件が少ない傾向です。レンタルオフィスやシェアオフィスなどもほとんどありません。荏原の周辺でオフィスを構えたいのであれば、東急電鉄の目黒線、もしくは池上線などの駅周辺で探してみると良いでしょう。
荏原からは少し歩きますが、JR・東京臨海高速鉄道の大崎駅周辺もおすすめです。大崎駅周辺にはビジネス街があり、オフィス用の物件が充実しています。レンタルオフィスやシェアオフィスなども揃っていますので、希望の条件に見合う物件が見つかる可能性が高いでしょう。
荏原周辺の駅のオフィス賃料の相場
東急電鉄池上線の荏原中延駅の周辺にあるオフィス賃料の相場は、50坪~100坪の物件で坪単価8,000円です。
戸越銀座駅周辺のオフィス賃料の相場は、30坪~50坪の物件が坪単価16,300円、50坪~100坪の物件が坪単価15,600円、100坪~200坪の物件が坪単価16,000円です。JR・東京臨海高速鉄道の大崎駅周辺は、オフィス賃料の相場がやや高めとなっています。
30坪~50坪の物件は坪単価17,800円、50坪~100坪の物件は坪単価20,700円、100坪~200坪の物件は坪単価15,000円、200坪以上の物件は坪単価23,100円が相場です。設備、立地、築年数などの条件によっても、オフィス賃料の相場が変動することがありますので、ご契約前に確認が必要です。
まとめ
荏原の特徴は、荏原のこんぴら様と呼ばれる荏原金刀比羅神社、摩耶寺の花まつりや木造摩耶夫人立像で有名な日蓮宗 摩耶寺があることです。
徒歩圏内に、戸越銀座商店街や武蔵小山商店街パルムなどの大きな商店街が揃っており、買い物や外食が楽しめることも荏原の特徴です。
荏原エリアには鉄道が通っていませんが、徒歩圏内には東急電鉄が通っており、目黒線や池上線などが利用できます。西小山駅、洗足駅、荏原中延駅、戸越銀座駅、旗の台駅などが最寄駅です。
路線バスを利用すれば、渋谷駅東口方面や五反田駅方面へもアクセス可能です。