東京都足立区は、23区の最北端にある区です。葛飾区、墨田区、荒川区、北区のほか、毛長川を挟んで埼玉県草加市と隣接しています。足立区の面積は53.25平方キロメートルです。東京23区内では、3番目の大きさとなっています。

本記事では、 足立区の特徴、歴史、交通アクセスなどをご紹介していきます。
最後に、足立区内のオフィス賃料の相場についてもご紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

足立区の特徴

最初に、足立区の特徴をいくつかご紹介します。

都内有数のものづくりの街

足立区の特徴はものづくりです。区内に27,000以上の事業所数がありますが、そのほとんどを中小企業や零細事業者が占めている状況です。特に製造業を営む事業者が多く、金属、プラスティック、皮革、印刷、縫製など、さまざまなジャンルの町工場があります。

足立区では、高い技術力や大きなビジョンを持つ企業を足立ブランドとして認定しています。これまでに、レザーアイテム、グラス、管楽器などが足立ブランドに選ばれました。足立ものづくりフェスタ、夏休みものづくり体験、夏休み工場見学内などのイベントを開催して、足立区のものづくりの素晴らしさを伝える活動にも取り組んでいます。

ものづくりに興味がある方は、ぜひイベントに足を運んでみると良いでしょう。

大学誘致に取り組んでいる

大学誘致に取り組んでいることも、足立区の特徴の一つです。1993年までは、足立区には大学がまったくありませんでした。そこで、大学誘致活動を積極的に行い、千住エリアに東京藝術大学、東京未来大学、帝京科学大学、東京電機大学の4つの大学を誘致したのです。

2021年4月には、花畑地区に文教大学の東京あだちキャンパスが開設されました。多くの大学を誘致したことで、学生が増えただけでなく、街全体に活気をもたらすことにもつながったのです。

公園が多い

公園が多い

公園が多いことも足立区の特徴でしょう。東京23区公園面積ランキングでは、足立区は第3位となっています。

足立区内でもっとも大きな公園は、東京都立舎人公園です。園内には、ソリゲレンデ、ドッグラン、野球場、陸上競技場、テニスコート、大池、噴水、バーベキュー広場など、さまざまな施設が揃っています。ネモフィラ、ヒガンバナ、イチョウ、サクラ、アジサイなども植えられており、お花見も楽しめる場所です。

そのほかにも、東綾瀬公園、中川公園、元渕江公園、北鹿浜公園(交通広場)など、足立区内には魅力的な公園がたくさん揃っています。

足立区の歴史

足立区が誕生したのは、1932年(昭和7年)10月1日です。
ここでは、足立区の歴史をご紹介していきます。

古代~江戸時代まで

大昔の足立区は、海辺に面した湿地帯湿原や荒地でした。足立という地名が記録上に残っているのは、735年(天平7年)です。平城京二条大路から発見された木簡に「武蔵国足立郡」と記されていました。

江戸時代に入ると、現在の千住あたりは、日光街道の初の宿場として栄えるようになります。参勤交代の大名行列、日光東照宮参詣などで、多くの人たちが行きかう場となっていました。1573~1591年(天正年間)頃には、千住河原町あたりに、やっちゃ場と呼ばれる青物市場が作られて、青物問屋が軒を連ねていました。

明治~現在まで

明治以降になると、軽工業や重化学工業が盛んになり、鉄道も開通しました。そして、1932年(昭和7年)に東京市に編入されたことで足立区が誕生します。当初は千住区という案もあったようですが、住民の反対もあり、古代以来の郡名である足立に決まりました。

足立の名称の由来については、周辺に葦がたくさん生えており、葦立(あしだち)と言われていたことが由来という説もあるようです。

足立区の交通アクセス

足立区の交通アクセス

ここからは、足立区の交通アクセスについてご紹介していきます。

足立区の鉄道

足立区を通る鉄道は、JRの常磐線のほか、京成電鉄の本線、東武鉄道の伊勢崎線(東武スカイツリーライン) や大師線などがあります。2005年(平成17年)8月24日には、首都圏新都市鉄道のつくばエクスプレスが開業しました。

足立区内で利用できるのは、六町駅、青井駅、北千住駅の3駅です。つくばエクスプレス線を利用すれば、足立区六町にある六町駅から、終点の秋葉原駅まで26分でアクセスできます。また、つくばエクスプレス線は、千葉県や茨城方面へのアクセスも良好です。

六町駅から茨城県つくば市の研究学園駅までは1時間ほどでアクセスできます。2008年(平成20年)3月30日には、東京都交通局の日暮里・舎人ライナーも開業しています。日暮里駅~見沼代親水公園駅間の13駅のうちで9駅が足立区内に造られました。

そのほかに、足立区内には地下鉄も通っており、東京メトロの日比谷線や千代田線などの路線が利用できます。

足立区のバス

足立区内を走る路線バスは、都営バス、東武バスセントラル、京成バス・京成タウンバス、国際興業バスなどです。足立区内には、コミュニティバスのはるかぜも運行しています。西新井・綾瀬線、綾瀬・六木線、区役所・鹿浜線、北千住駅西側地域循環など、全部で10路線が利用可能です。

北千住駅や千住大橋駅からは、羽田空港へ向かう空港バスも出ています。(運行会社は、京浜急行バス と東武バスセントラル)

また、足立区では水上バスも利用可能です。千住曙町にある千住発着場から、東京水辺ラインに乗船できます。水上バスの運航スケジュールについては、公益財団法人東京都公園協会の公式ホームページで確認してみると良いでしょう。

足立区の道路

足立区内を通る主要な道路は、国道4号、東京都道49号足立越谷線、東京都道318号環状七号線(環七通り)、東京都道58号台東川口線(尾久橋通り)などです。足立区内には首都高速道路も通っており、三郷線、中央環状線、川口線などが利用できます。

東京都足立区の都市農業公園から埼玉県さいたま市の八丁橋にかけては、芝川自転車道があり、都市部の景色を眺めながら、サイクリングも楽しめます。

足立区のオフィス賃料相場

最後に、足立区のオフィス賃料相場を、ご紹介していきます。

坪あたりの賃料の相場

足立区のオフィスの賃料相場は、物件の規模やエリアによって差があります。

北千住駅周辺のオフィスの賃料は、15~30坪の物件で坪単価11,240円が相場です。30~60坪では坪単価18,000円、60~100坪では坪単価10,199円、100~200坪では坪単価8,891円程度が相場となっています。

綾瀬、北綾瀬、小菅エリアのオフィスの賃料の相場は、15~30坪の物件で坪単価11,805円です。30~60坪の物件では、坪単価18,619円が相場となっています。

まとめ

東京都足立区の特徴は、都内有数のものづくりの街であることです。製造業が特に多く集まる足立区では、高い技術を有する事業者を足立ブランドとして認定しています。

公園が多いことも足立区の特徴です。東京都立舎人公園のほか、東綾瀬公園、中川公園、元渕江公園、北鹿浜公園(交通広場)などがあり、自然を身近に感じながら過ごせる街となっています。

また、足立区には複数の鉄道会社が乗り入れており、つくばエクスプレス線や日暮里・舎人ライナーなども利用可能です。周辺に河川が多い足立区では水上バスも利用できます。

大きな道路や高速道路も通っており、交通の便が非常に良いというメリットがあります。

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