世田谷区は成城の高級住宅街のイメージが強い方も多いかもしれませんが、キャンパスの多い三軒茶屋や下北沢、ファミリー層に人気で自然豊かな二子玉川もあります。オフィスを構えるなら、世田谷区にしたいと考えている方もいるかもしれません。
ここからは、世田谷区の特徴や歴史、交通のアクセスについてご紹介します。
目次
世田谷区の特徴
ここからは、世田谷区の特徴をご紹介します。
オフィスはそこまで多くない
これから理想の場所にオフィスを構えようと考えて、世田谷区を視野に入れている方も多いかもしれませんが、東京23区の中でもそこまで物件数は多くありません。イメージとしても閑静な住宅街のエリアとして知られているため、マンションや一戸建てがほとんどです。物件があったとしても、住宅エリアに混在している場合も多いです。
世田谷区の中でも下北沢や三軒茶屋にはオフィスがいくつかあるので、好きなタイプの物件を選びやすいでしょう。二子玉川や自由が丘、田園調布などにはあまり物件がありません。
コワーキングスペースは多い
広めのオフィスとしての物件は少ないのですが、コワーキングスペースのような個室であれば世田谷区でも選べます。特に都市部と比べても多めなため、一人でできるような仕事であれば、コワーキングスペースを選択肢に入れても良いでしょう。
マンションの一角を貸し、小規模なレンタルスペースとして貸出もしています。時間制での貸出にはなりますが、一時的に利用したい場合はおすすめです。
商業施設が多い
ワーキングパーソンにとって、何か必要なものがある時にすぐ買い物へ行けるのは重要な部分ではないでしょうか。世田谷区にはさまざまな商業施設があるため、買い物に困ることはありません。
大きめな商業施設には、二子玉川ライズ・ショッピングセンターや玉川高島屋があります。仕事の休憩中に欲しい服や雑貨などを見ても楽しいでしょう。ほかにも、さまざまなサービスが揃っているので便利です。
商業施設には飲食店もさまざま入っているため、昼食を外食にしている方にとっても助かります。その日の気分で和食や洋食などを選んで楽しめます。高級住宅街としても知られているため、成城石井や北野エースも多いです。
少し食品の費用は高いのですが、無添加で体に良いお弁当やお惣菜が買えるので、ビジネスパーソンにとって助かるのではないでしょうか。商業施設に限らず世田谷区には飲食店があります。
ファミリーレストランやカフェなどさまざまあるので、お昼ご飯を食べる際に困ることはないでしょう。
緑が多くホっとできるエリアでもある
新宿や東京駅周辺のようなビルが多い場所ばかりではなく、世田谷区には自然を感じられるような場所が多いです。少し自然の空気を吸って一息つきたい時にも癒されるでしょう。
世田谷区では、自発的に街のあちこちに緑を取り入れる取り組みを行い、景観にも気を遣っています。オフィスを構えたら駅から歩いていく道なりにも緑を見つけられるでしょう。
世田谷区で建物を建築する時にも決まりがあり、敷地面積が250平方メートル以上の建築物の場合は申請書が必要になります。建物の制限だけでなく、敷地の20%は緑を取り入れるようにと決まっています。
公園も多い
図書館からも近くホっとくつろげる羽根木公園や玉川地域最大の公園でもある二子玉川公園などがあります。ほかにも、スポーツができる世田谷公園もあります。
会社の中にばかりいると息が詰まるような時でも、世田谷区には自然を感じながらゆったりとできる公園があるので、お昼時や休憩時間に利用すると良いでしょう。
治安も良く安心
オフィスを構えるなら、犯罪も少なく安心して仕事ができる場所にしたいと思っている方も多いのではないでしょうか。世田谷区は東京23区の中でも比較的治安も良く安心です。
まったくない訳ではありませんが、平均的な数値よりも少ないためオフィスを新しく構えても問題ないでしょう。新宿区などに比べると少ないです。ただし、場所によっては、少し犯罪の件数が多い地域もあります。
中でも、下北沢と三軒茶屋は夜になると若者が多く集まり飲んでいるため、酔っ払い同士の喧嘩も多いです。ほかにも、二子玉川も世田谷区の中でも比較的犯罪件数が多いので注意しましょう。
世田谷区では皆が安心して過ごせるように、青色防犯パトカーが24時間体制で区内を巡回し、詐欺の撃退や防犯カメラの設置などさまざまな取り組みを行っています。オフィスを構えるにあたっても、防犯の取り組みを積極的にしている地域なため安心できるでしょう。
世田谷区の歴史
世田谷区は縄文時代の貝塚が多く存在し、さまざまな古墳がありました。今では公園になっています。世田谷区役所や大学、公園の周辺には多くの遺跡もあります。
江戸時代や明治、大正の時代は旧東京市には含まれていませんでした。昭和になり、東京市世田谷区となります。1936年には東京オリンピック大会招致が決定し、メインスタジアム建設が駒沢に計画されましたが、1938年には開催返上された過去もあります。
1946年の東京オリンピック大会では、駒沢オリンピック大会が開催されてオリンピック公園や馬事公苑で競技が行われました。
世田谷区の交通アクセス
世田谷区はさまざまな路線が通っているため、移動するにも困りません。オフィスを構えるにも良いでしょう。
鉄道
世田谷区ではJR線が通っていないものの、京王井の頭線、京王線、小田急小田原線、東急田園都市線、東急大井町線、東急目黒線と合計7つの路線が通っているため便利なエリアです。ただ、乗る路線によっては、都心の主要駅までは乗り換えが発生して少し時間がかかってしまう場合もあります。
バス
路線バスに関しては、世田谷区にはさまざま通っているので、どこへ行くにも便利です。鉄道も東西には伸びていますが、南北には少ないため、その分を路線バスが補っています。バスも高齢者の方でも安心して乗れるように、段差の少ないノンステップバスを採用しています。
なかなか一人では遠くまで歩けない方にも、安心して移動できるようにと、公共交通の確保を行っているのも特徴です。
東急バス、京王バス、小田急バス、関東バス、東京都交通局さまざまな事業者が世田谷区では運行を行っているため、頻繁に停留所に停まり、移動に困りません。特に通勤時間帯には、場所によって2~5分間隔で運行されているため、オフィスを構えても社員は通いやすく助かるでしょう。
高速道路も便利
世田谷区は、首都高速3号渋谷線および4号新宿線や東名高速道路、中央自動車道、第三京浜道路といくつもの高速道路が通っているため、どの方面に行くにも便利なエリアです。
世田谷区の家オフィス賃料相場
世田谷区にオフィスを構えたいと思いながらも、高級住宅街と呼ばれるような場所でもあるため、家賃が高いのではないかと不安を感じている方も多いかもしれません。
ここからは、オフィスの家賃相場についてご紹介します。
30坪以下の1坪あたりの家賃相場は20,989円になります。30~50坪では21,319円、50~100坪は17,991円、100~300坪は15,083円です。もっと広い場所では、300坪以上の場合には23,000円ですが、数が少ないので早いもの勝ちになります。
比較的三軒茶屋や池尻大橋、明大前や千歳烏山はどの坪数でもいくつか物件はありますが、自由が丘や田園調布ともなるとほとんど物件がありません。
まとめ
世田谷区は、全体的に東西方面に私鉄が通っている地域ですが、JRや地下鉄がなくてもバスが充実しているため、交通の便で困ることはありません。特に通勤の時間帯は場所によって2~5分に1回バスが来てくれます。
羽田空港に行くバスもあるので出張の際も便利です。治安も全体的に良く緑豊かな場所ですので、オフィスを構えるのにおすすめです。しかし、物件数は少ないので、気に入った場所があれば早めの手続きをするようにしましょう。