東京23区の中でも杉並区は住宅街が広がる地域で、ベッドタウンとして住んでいる方も多いエリアです。オフィスはそんなに数が多くはありませんが、治安も良く電車も充実しています。落ち着いている場所にオフィスを構えたい方におすすめです。

こちらの記事では、杉並区の特徴をはじめ、歴史や交通アクセスについてご紹介します。

杉並区の特徴

ここからは、杉並区の特徴についてご紹介します。

小規模なオフィスが多い

東京23区の中には、オフィス街と知られている場所もあり、さまざまなタイプの中から選べるようなエリアもあります。しかし、杉並区の場合は、基本的に住宅街が多く、オフィスは多くの中から選べるほどはありません。

中でも小規模なオフィスが多くありますので、そこまで広さを必要としない企業におすすめです。ある程度の広さを求めてしまうとなると、空きがなく探せない可能性もあります。もし運良く見つけた時には、早めに契約しておくと安心です。

オフィス移転を考えている方や新しく自社を構えたい場合は、杉並区の中でも阿佐ヶ谷あたりがおすすめです。このあたりでは比較的物件もあるので、小規模であれば好きなタイプの部屋を選べるでしょう。今後期待できるのが方南町のあたりで、開発が進んでいます。

もっと便利になればオフィス街としての需要も高まることが予想されます。

子育てしながら働きやすいエリア

杉並区では住宅街も多く子育て世代が多く住んでいることから、支援が充実しています。夫婦だけの共働きでも働きやすい環境が整っているため、オフィスを構える場所としてもおすすめです。

経済的な支援をしているほかに、杉並区独自で就学前の子どもを格安で一時預かりするサービスを展開しています。ほかにも、子どもが多い家庭を対象としたヘルパーサービスもあり便利です。

犯罪も少ないエリア

杉並区は東京23区の中でも犯罪が少ないため、住むだけでなくオフィスを構えるにあたっても安心できる場所です。比較的区としての人口が多いエリアでもあるのですが、1人あたりの犯罪発生件数で考えると少なくて安全です。

しかし、少ないとはいえ、まったくなんもないわけではありません。凶悪犯の件数はそこまで多くはありませんが、侵入窃盗や非侵入窃盗はあります。特に、非侵入窃盗で自転車を盗むケースや車上狙いも多いので、オフィスを構えたら対策が必要でしょう。

ほかにも、侵入窃盗では金庫荒らしや事務所荒らしなども少ないですが起きていますので、しっかりと戸締まりを行うことも大切です。ほかには、詐欺の犯罪が起きています。杉並区は安全対策を行い、皆が安心して暮らせるように対策を行っているのです。

住宅街も多く人通りが多い繁華街の地域に比べて少ないため、警察のOBで構成された安全パトロール隊が見回りを行っています。万が一何かあった時、気軽に相談できる体制が整っているのも特徴です。

阿佐ヶ谷商店街は買い物におすすめ

阿佐ヶ谷商店街は買い物におすすめ

阿佐ヶ谷やその付近にオフィスを構えた時には、阿佐谷パールセンターがおすすめです。駅を降りて南口から青梅街道に続く約700mに渡るアーケード街になります。何か買い物したい、休憩時間を使ってリフレッシュしたいと思った時にもおすすめです。

お店の数も200店舗以上あり楽しめます。便利な場所にもあり、近くには区役所や郵便局などもあるので用事がある時も利用しやすいでしょう。

商店の中にはお惣菜も販売しているので、ランチのおかずを探している時にもピッタリです。仕事で疲れて帰宅する時においしいものを食べたいと思った時にも、気軽に立ち寄ることができます。

公園も多く休憩できる

オフィスの中ばかりにいると息が詰まるような時も、ホっとできる公園が杉並区にはあります。そこまで大きい面積の公園は多くないのですが、水辺や緑を楽しめる公園が多いです。

和田堀公園や荻窪の桃井原っぱ公園など、自然を堪能しながらのんびりした時を過ごせます。区内のさまざまな場所に区立の公園が点在しているため、気軽に行きやすいでしょう。

スーパーやコンビニも多く便利

杉並区は住宅街ということもあり、スーパーやコンビニも充実しています。コンビニは、セブンイレブンやローソンなどが揃っています。スーパーもオリンピックやスーパーバリュー、西友などがあり便利です。

比較的21時台に閉店してしまうスーパーも多いのですが、西友は24時間営業を行っていますので、終電近くに帰宅する前買い物したい時にも便利です。駅から歩いて10分圏内の場所にもスーパーが点在していますので、行きやすいでしょう。

杉並区の歴史

杉並区は、近世以前の頃は、武蔵国にあって多摩郡内の一部となっていました。近世でもある江戸時代は武蔵国の一部で、江戸の市域や城下町には含まれていませんでした。甲州街道の第2宿高井戸宿ができ、宿駅などはなかったものの、妙法寺の門前は立場として江戸時代後期に賑わった過去があります。

甲州街道に沿って玉川上水も設置され、江戸幕府の御焔硝蔵があった場所は、維新後も陸軍省和泉新田火薬庫として明治末まで使われていました。明治や大正時代にも東京市には含まれることがなかったのですが、昭和に入って世界恐慌が起こった後に東京市に編入されました。

昔杉並木があったことから、杉並区になったと言われています。1932年に杉並町・和田堀町・井荻町・高井戸町が東京市に編入して、東京市杉並区となりました。その後、1943年に東京都になり、東京都杉並区となりました。

杉並区の交通アクセス

ここからは、杉並区の交通アクセスについてご紹介します。

鉄道

鉄道

杉並区を走っている鉄道は多く、どこへ移動する時にも困りません。場所は、都市圏の中心部から少し離れていますが、路線が充実しているため通勤にも便利です。

杉並区を通っている鉄道は、JR中央総武線、京王本線、京王井の頭線、西武新宿線、東京メトロ丸ノ内線の5つになります。主要駅までも乗り換えなしで行ける場所も多いです。
渋谷駅までは京王井の頭線、新宿駅までは西武新宿線やJR中央総武線を利用すれば乗り換えは必要ありません。

バス

杉並区にはバスもあるので、電車で行けない場所への移動も問題ありません。京王バスや都営バス、関東バスなどが通っています。中野区や練馬区への移動なども可能です。

杉並区のオフィス賃料相場

都心からは少し離れた場所にありますが、交通面でも問題ないため、通勤しやすくオフィスを構えるのにピッタリです。

しかし、杉並区は全体的に見てしまうと、住宅が多いためオフィスの数は多くありません。杉並区の賃料相場は、30坪以下の1坪あたりの価格は14,252円、30~50坪では13,061円、50~100坪では18,341円です。100~300坪では14,000円になります。100坪以上となるとほとんど物件がなくなり、300坪以上で探すのは難しいかもしれません。

広いオフィスが希望の場合は、近隣の区などもチェックしてみると良いでしょう。杉並区の中でも物件を探すのであれば、高円寺、阿佐ヶ谷、荻窪がおすすめです。ほかの場所になると住宅街が多く、賃貸のオフィスは難しくなるかもしれません。

まとめ

杉並区は、東京23区の中では住宅街が多く、オフィスの物件の数は少なめです。小規模の物件であれば見つかりますが、広めを希望している場合は難しいかもしれません。近隣の区にも目を向けてみましょう。

杉並区は治安も良く、電車の乗り入れている路線も5つあり通勤に便利です。さらに、都心までも乗る路線によっては乗り換えなしで行けるので楽でしょう。商店街やスーパー、コンビニも揃っているので買い物で困ることもありません。

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