江戸川区は、東京23区の東部側、東京湾に面した場所にある区です。周辺には、区名の由来となった江戸川が流れています。旧江戸川を挟んで、千葉県の市川市や舞浜市などと隣接しているのです。

本記事では、 そんな江戸川区の特徴、歴史、交通アクセスなどをご紹介してきます。
最後に、江戸川区内のオフィス賃料の相場についてもご紹介していきますので、ぜひ参考にしてください。

江戸川区の特徴

最初に、江戸川区の特徴をいくつかご紹介します。

海や河川に囲まれている

海や河川に囲まれている

江戸川区の特徴は、東京湾、荒川、江戸川などに囲まれた場所に位置していることです。

江戸川区内には、新中川や新川なども流れています。そんな江戸川区に対して、「水の都」というイメージを持っている方も多いのではないでしょうか。江戸川区は、陸域の約7割が海抜ゼロメートル地帯となっています。関東地方に降った雨の大半が集まる場所となっているのです。

そのため、水害には注意が必要なエリアですが、水上バスが利用できる、海が近いなど、水辺の街ならではの良さもたくさんあります。東京湾に面した場所にある葛西海浜公園は、東京都内では唯一のラムサール条約登録湿地として知られています。

江戸川区内には釣り堀もたくさん揃っており、小松川橋、小岩大橋、瑞江大橋、東葛西などのエリアでは船釣りを楽しむことも可能です。釣りが好きな方にとっては、魅力的な区だと感じるかもしれません。

ものづくり産業が盛んな区

ものづくり産業が盛んなことも、江戸川区の特徴です。江戸川区内には、約2万件の事業所数が存在していますが、そのほとんどが中小企業となっています。

特に多いのが製造業です。全事業所数の12%を製造業が占めています。平井、小松川、松江、東小松川、船堀などのエリアには、金属製品製造業、生産用機械器具製造業、繊維工業、印刷関連業などがたくさん集まっており、江戸川区の産業を支えてきました。

また、臨海地区にはトラックターミナルがあり、東京の物流拠点という役割を担っています。

江戸川区は小松菜発祥の地

江戸川区は、都市農業が盛んという特徴もあります。農業産出額は、東京23区内で第1位となっています。特に多く生産されているのが小松菜です。

江戸川区は小松菜発祥の地として知られており、東京都内の収穫量の約4割を占めています。
小松菜のほかに、トマト、枝豆、大根、春菊、ぶどうなども栽培されています。江戸川区内には、ふれあい農園や区民農園もたくさんありますので、気軽に農業を楽しむことも可能です。

東京の花どころ江戸川

花の産地であることも江戸川区の特徴です。区内では、あさがお、ポインセチア、シクラメンなどの花が栽培されており、東京の花どころ江戸川とも呼ばれています。入谷朝顔市で使用されるあさがおのほとんどが江戸川区産となっています。

江戸川区の歴史

江戸川区が誕生したのは1932年(昭和7年)です。
ここでは、江戸川区の歴史をご紹介していきます。

古代~近世

大昔の江戸川区は海の底でした。3,000年前頃から陸地化が進み、1,800年前頃には小岩あたりに人が住んでいたと考えられています。平安時代~鎌倉時代にかけては、豪族の葛西氏が治めていました。

戦国時代は、北条氏の支配下でした。江戸時代に入ると、区のほとんどが幕府領となります。
江戸川や新川などの河川は、人々や荷物を載せた船がたくさん往来していたと言われています。
特に、新川は、行徳の塩を運ぶ塩の道として重宝されていました。

新川沿いには、味噌や醤油などを販売する店や料理店などが立ち並び、賑わいを見せていました。

昭和~現代まで

1932年(昭和7年)10月に、南葛飾郡小松川町、葛西村、松江町、瑞江村、鹿本村、篠崎村、小岩町の7つの町が合併して、江戸川区が誕生しました。1978年(昭和53年)10月には第1回江戸川区民まつりが開催されます。

平成に入ると、江戸川区の人気観光スポットとなる葛西臨海水族園がオープンしました。

江戸川区の交通アクセス

ここでは、江戸川区の交通アクセスについて、ご紹介していきます。

江戸川区の鉄道

江戸川区の鉄道

江戸川区内を通るおもな鉄道会社は、JRと京成電鉄です。JRは、総武線(総武本線) 、京葉線、武蔵野線など、複数の路線が利用できます。総武線の小岩駅から、都庁がある新宿駅までは、電車で30~40分程度です。

京成電鉄の本線(快速)を利用すれば、京成小岩駅から成田空港まで1時間20分ほどでアクセスできます。総武線や武蔵野線などを乗り継げば、小岩駅から舞浜駅まで40分程度の距離です。

東京ディズニーランド、東京ディズニーシー、イクスピアリなどの人気観光スポットへもスムーズにアクセスできるのがメリットです。そのほかに、東京メトロ東西線、都営地下鉄新宿線なども利用できます。

江戸川区の路線バス・高速バス

江戸川区を運行しているバスは、都営バス、京成バス、京成タウンバスなどです。そのほかに、高速路線バスや空港直行バスなども走っており、羽田空港や成田空港方面へバス1本でアクセスできます。

江戸川区の水上バス

水上バスが利用できることも、江戸川区の交通の特徴です。平井6丁目にある平井発着場や臨海町6丁目にある葛西臨海公園発着場からは水上バスが運行しており、お台場や浅草方面へ水路で移動できます。

江戸川区の道路

江戸川区内を通る主要な道路は、東京都道318号環状七号線(環七通り)、東京都道501号王子金町市川線(柴又街道)、東京都道308号千住小松川葛西沖線(船堀街道・平和橋通り)などです。

東京都市計画道路幹線街路放射第16号線(清砂大橋通り) を利用すれば、清砂大橋を渡って江東区方面や皇居のある千代田区方面へ車でアクセスできます。江戸川区内には、首都高速中央環状線、首都高速7号小松川線、首都高速B湾岸線などの高速道路も通っています。

最寄りのインターチェンジは、小松川出入口、清新町出入口、船堀橋出入口、一之江出入口、葛西出入口、中環小松川入口などです。

江戸川区のオフィス賃料相場

最後に、江戸川区の賃料相場をご紹介していきます。

江戸川区のオフィス事情

江戸川区は、新宿や丸の内などの都心と比べると、賃貸オフィスの数が少ない傾向です。葛西駅や西葛西駅などは、比較的物件が多いエリアとなっています。
良い物件を探したいのであれば、このあたりを検討してみると良いでしょう。

賃料の相場

江戸川区の賃貸オフィスの相場は、坪単価約13,150円です。物件の規模別で見ると、30坪以下が坪単価10,000円、30~50坪が坪単価11,770円、50~100坪が坪単価6,950円、100~300坪が坪単価6,950円となっています。

賃料は、物件の規模、設備、築年数、立地などによって異なりますので、よく確認しておくと良いでしょう。

まとめ

東京都江戸川区は、東京湾、荒川、江戸川などに囲まれた場所に位置しており、水辺の街という顔を持っています。製造業が多く集まっており、ものづくりが盛んなことも江戸川区の特徴です。

農業も盛んな区であり、小松菜発祥の地や東京の花どころとして知られています。江戸川区には、JRや京成電鉄のほか、地下鉄、路線バス、高速バスなどが通っており、交通の便が良いエリアです。

葛西臨海公園発着場や平井発着場からは水上バスも利用できます。都心と比べると賃貸オフィスの数は少ない傾向ですが、葛西駅や西葛西駅あたりには物件が比較的多く集まっています。

【江戸川区】の賃貸オフィスはこちらから。