品川区は、東京都区部の南側に位置し、港区や渋谷区、目黒区などと境を接しています。
また、東側は東京湾に面しています。都心から近く交通アクセスも良好なことから、近年はいくつかの大規模な再開発によってオフィスビルが次々に建設されるようになり、ビジネス街として大きく発展してきたエリアです。

今回は、品川区を大崎・大井・荏原・品川という4つのエリアに分けて、それぞれのエリアの主要駅と特徴についてご紹介していきます。品川区にオフィスを検討されている方はぜひ参考にしてください。

大崎エリアの主要駅と特徴

大崎エリアの主要駅と特徴

大崎は、品川区の南側、東京の玄関口と言われる品川と隣接したエリアです。

このエリアの主要駅は大崎駅です。大崎駅には、JRの山手線・埼京線・湘南新宿ラインが乗り入れています。山手線を利用すれば東京駅までは15分、埼京線を利用すれば新宿駅や渋谷駅まで10分、池袋駅へも20分以内でアクセスすることができます。

2019年からは、埼京線と相鉄線の直通運転がスタートしたことで横浜まで18分で移動が可能になりましたし、埼玉方面、さらに宇都宮や高崎といった北関東への移動も格段に便利になりました。また、大崎駅は東京臨海高速鉄道りんかい線の終点駅でもあります。

新木場駅から大崎駅までを結ぶりんかい線を利用すれば、近年の再開発により発展が目覚ましいお台場や天王洲アイルなどの臨海副都心へも短時間で移動することが可能です。

大崎駅周辺は、高度成長期までは工場が建ち並んでいたエリアでしたが、その後多くの工場が郊外や海外へ拠点を移したことで、工場跡地にマンションが建設されるようになりました。さらに、1982年には、大崎駅周辺が副都心の1つに指定されたことで大規模な再開発が行われるようになり、オフィスビルや大型複合施設が林立する現在の姿となったのです。

大崎駅周辺のオフィス事情で特徴的なのはITベンチャーが多いことです。前述の通り、大崎エリアは非常に交通アクセスが良い場所ですが、その一方で新宿区や渋谷区、港区といった国内屈指のビジネス街と比較するとオフィス賃料がリーズナブルであり、若いビジネスマンがスタートアップするには最適な条件が揃っています。

現在では、大崎駅から五反田駅にかけてのエリアをアメリカのシリコンバレーにあやかって五反田バレーと呼ぶこともあるほどです。大崎駅周辺はまだまだ発展途上のエリアであり、今後も大きな再開発事業がいくつか計画されています。

現在は中規模から小規模のオフィスが多いですが、大規模オフィスビルもかなり増えてきているので、事業拡大に伴う移転が必要になったとしても同エリア内で対応が可能というのも大崎エリアの魅力と言えるでしょう。

大井エリアの主要駅と特徴

大井エリアの主要駅と特徴

大井は品川区の南東部に位置し、すぐ東側で東京湾に面しているエリアです。

このエリアの主要駅は大井町駅となります。大井町駅には、JR京浜東北線、東急大井町線、東京臨海高速鉄道りんかい線の3つの路線が乗り入れています。

大井町駅から京浜東北線を利用すれば東京駅までは15分、神奈川方面では川崎駅まで11分、横浜駅へも25分でダイレクトにアクセスすることが可能です。東急大井町線を利用すれば自由が丘や二子玉川へも楽に移動できますし、中延駅からは都営浅草線に乗り換えることができます。

大井町駅は都内近郊だけでなく、遠方へのアクセスも良好です。隣の品川駅まで行けば新幹線に乗り換えることができますし、品川駅から京急の空港線特急、あるいはりんかい線で天王洲アイル駅から東京モノレールを利用することで羽田空港へも30分~40分で到着します。直通バスを利用することも可能です。

大井エリアも大崎エリアと同様に、もともとは工場や倉庫が建ち並ぶ工業地帯として発展してきた経緯があり、その後工場の移転などによってできたスペースにマンションや商店が建設されました。

いわゆるウォーターフロントと呼ばれるエリアですが、タワーマンションや大型商業施設はあまり多くなく、比較的落ち着いた雰囲気のある住宅街といったイメージです。しながわ水族館や大井競馬場などレジャー施設にも近く、特にファミリー層から人気となっています。

一方で、大井エリアは近年急激に再開発が進められているエリアでもあり、オフィス街としても注目を集めているエリアです。規模が大きなものだけでも、この15年の間に4度の再開発が行われており、現在もJR東日本の主導による大規模な再開発が進行中です。

この再開発では、JRの社宅であった場所に複合施設が建設される予定で、さらにオフィス街としての需要も高まることが予想されます。このエリアは、大崎や品川といったエリアよりもオフィス賃料がリーズナブルなので、品川区内でオフィスを検討されているならおすすめです。

荏原エリアの主要駅と特徴

荏原エリアの主要駅と特徴

荏原エリアは、荏原やその周辺の戸越銀座・武蔵小山・中延などを含むエリアです。

このエリアは、東急池上線と東急目黒線に挟まれており、駅もたくさんありますが、その中でも主要駅と言えるのが東急目黒線の武蔵小山駅です。目黒線は、目黒駅から横浜市の日吉駅までを結ぶ路線で、武蔵小山駅は目黒駅までわずか3分という場所にあります。

目黒駅から山手線に乗り換えれば渋谷駅まで12分、新宿駅や品川駅まで20分、東京駅へも30分以内で移動することが可能です。目黒線は、目黒駅から先は都営三田線、日吉駅から先は東急新横浜線と相互乗り入れを行っています。

三田線を利用すれば大手町駅や日比谷駅まで20分でアクセスすることができますし、新横浜線を利用すれば新横浜駅へ乗り換えずに行くことができ、そこから新幹線に乗り換えることも可能です。

武蔵小山駅周辺は、明治時代までは草や木が生い茂る雑木林ばかりの土地でしたが、昭和に入ると東急によって住宅街として開発されました。1990年代までは、商店街や木造住宅が建ち並ぶ下町的な雰囲気の街並みが残っていましたが、2000年代に入ると急ピッチで再開発が行われるようになり、駅前にはタワーマンションも目立つようになりました。

再開発によって駅前にはオフィスビルも徐々に増えてきていますが、規模の小さいものがほとんどです。

品川エリアの主要駅と特徴

品川エリアの主要駅と特徴

品川エリアは、品川区の東南に位置し、港区と境を接するエリアです。元は旧東海道の品川宿があった場所で、現在の品川駅周辺のほか、品川シーサイド、天王洲アイルなどもこのエリアに含まれます。

このエリアの主要駅は品川駅です。品川駅は非常に交通アクセスが良い駅であり、JRだけでも山手線・京浜東北線・上野東京ライン・東海道本線・横須賀線と5つの路線が乗り入れています。

山手線を利用すれば東京駅や新宿駅、渋谷駅といった主要ターミナル駅へ15分~20分程度で乗り換えなしで移動することができますし、京浜東北線を利用すればさいたま方面や横浜方面へもダイレクトにアクセスすることができます。

東海道線や横須賀線を利用すれば横浜よりさらに先の平塚や小田原、鎌倉なども結ぶため、通勤にも便利に利用することができるでしょう。また、品川駅は都心への玄関口とも言われるように新幹線や羽田空港・成田空港へのアクセスも抜群であり、出張の多いビジネスマンにとっては非常に利便性の高い駅です。

品川エリアは、区内では大崎エリアと並んでオフィスビルが多く、駅前には大型のオフィスビルや複合施設が建ち並んでいます。将来的にはリニア中央新幹線の始発駅となる駅でもあり、さらなる発展が見込めるでしょう。

品川エリアでは、品川シーサイドや天王洲アイル周辺も大きなオフィスビルがあります。再開発が行われてからあまり時間が経過していないので、機能や設備が新しいオフィスビルが目立ちます。

一方で、品川駅の北側、北品川駅につながるエリアは昔ながらの街並みも残り、オフィスビルも比較的小規模のものが多いです。

まとめ

品川区は、港区などの都心からも近く、交通アクセスも申し分ありません。オフィスを探しているならば、有力な選択肢の一つと言えるでしょう。
以下のサイトから条件に合うオフィスを探してみてはいかがでしょうか。

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