足立区は東京23区の中でも庶民的な下町風情を残すエリアであり、区の境が埼玉県や千葉県などと接していることもあり、オフィスの賃料相場なども都心部に比べて下がるのが魅力です。
どのような主要駅があり、どんな特徴があるのでしょうか。

この記事では、足立区の北部にあたる足立・綾瀬・中川エリア、西新井・竹の塚・舎人エリアを中心にご紹介します。

足立・綾瀬・中川エリア

足立・綾瀬・中川エリアについて、それぞれの主要駅と特徴を見ていきましょう。

足立エリア

足立エリア

足立エリアは、南は荒川、西は国道4号線、北から東にかけて東武伊勢崎線に囲まれたエリアです。足立には東武伊勢崎線の小菅駅と五反野駅があります。足立区の主要ターミナル駅の隣駅とそのお隣駅なので、交通の便に優れています。

小菅駅は足立区足立に位置しますが、小菅の大部分を占める小菅拘置所は葛飾区の位置づけです。五反野駅周辺は小売店が多く、五反野駅前通りに商店街が形成されています。
大型商業施設はなく、庶民的な雰囲気です。

足立エリアは近年はマンションも増えてきましたが、木造住宅が多く、足立区内では不燃化率が低い地域にあたります。

足立は荒川に面しており、河川敷でリフレッシュできるなど、都会に位置しながらも自然に触れられるのが魅力です。荒川河川敷には、緑地広場や野球場などが整備されており、平日の夕方などは中高生がランニングをしている場合や土日には親子連れをはじめ、スポーツを楽しむ人やリクリエーションを楽しむ方で賑わいを見せます。

綾瀬エリアについて

綾瀬エリアについて

綾瀬には、JR常磐線の各駅停車駅と東京メトロ千代田線の綾瀬駅があります。常磐線を使えば、上野駅など都心部にスピーディーに出られるだけでなく、茨城県の取手や千葉県の松戸市や柏市ともつながっているため、通勤にも便利な立地です。

東京メトロ千代田線も使えるので、大手町駅や表参道駅などにダイレクトに行け、ビジネスでの移動にも困りません。

綾瀬駅周辺は商業施設やオフィスビル、マンションなどが建ち並んでおり、駅から少し離れると昔ながらの戸建住宅などの住宅街も広がる環境です。綾瀬近辺からは墨田区にある東京スカイツリーも見えるなど、眺望もいいです。近くを綾瀬川が流れており、綾瀬の名称の由来になりました

中川エリア

中川エリア

中川エリアには、足立区内の鉄道駅はありませんが、隣接する葛飾区亀有のJR亀有駅が使えます。中川は木造住宅の密集地が残るほか、昭和の高度成長期において、東京への人口集中の受け皿として建てられた都営アパートがある地域があります。

また、葛飾区の亀有と接するエリアは、かつてあった工場跡地に大型マンションや複合施設などが建設されました。

中川を通る環七通りの沿道には流通業務施設が建ち並んでいます。幹線道路の便利な物流を生かした施設が集中するエリアです。中川の住宅地は住宅街の中に飲食店やスーパー、銭湯など生活に密着したお店なども混在しており、下町風情があって暮らしやすい地域です。

中川の地域名の由来となった河川の中川の河川敷にはサイクリングロードが整備されています。都会に暮らしながら、自然を感じ、運動不足も解消できます。

西新井・竹の塚・舎人エリア

西新井・竹の塚・舎人エリアはどのような特徴があるのか、主要駅ごとに見ていきましょう。

西新井エリア

西新井エリア

西新井エリアは、大きく分けると、東武伊勢崎線の西新井駅、大師線の西新井大師駅、そして日暮里・舎人ライナーの西新井大師西駅があります。西新井駅は東武伊勢崎線の準急が停まる駅なので、北千住駅までの間の駅を飛ばして行くことも可能です。

通勤時やビジネスでのアポで急ぎたい時など、準急が使えるとよりスピーディーに移動ができて便利です。

西新井駅は大型商業施設も多く、チェーンの飲食店なども集まっており、東武伊勢崎線沿線では最も賑わいがある駅と言えます。総合スーパーマーケットとシネコン、専門店街を備えた商業施設や区の大型施設などもあるので、休日などには区内外から多くの家族連れなどが訪れるエリアです。

ファミリー向けのマンションも多く、家族連れの割合も多い場所ですが、駅周辺を中心にオフィスビルもあります。日清紡の社宅跡地に賃貸マンションも誕生しているので、職住近接にするのもおすすめの環境です。

西新井大師駅は、西新井駅で乗り換えをして1駅だけの路線の駅です。西新井大師に参詣に訪れる方が使うだけでなく、西新井大師近辺に暮らしている方や勤務している方の利用も多く見られます。

西新井駅から西新井大師駅は徒歩圏ではありますが、少し時間がかかるので、1駅でも鉄道に乗ったほうが時間短縮につながります。西新井大師は歴史の長いお寺で、全国的にも有名です初詣をはじめ、毎月の縁日には多くの参拝客が訪れます。

西新井大師の前には門前町が広がり、参道には名物の草餅店をはじめ、お蕎麦屋さんなどが建ち並んでいます。歴史ある観光スポットがあるのも西新井の魅力です。

西新井大師西駅は、日暮里・舎人ライナーの開通により新たに設けられた駅です。日暮里・舎人ライナーを使うことで、西日暮里駅まで12分、日暮里駅まで13分でダイレクトに出られるようになりました。

西日暮里駅からは東京メトロ千代田線やJR山手線・京浜東北線に乗り換えられます。日暮里駅からは、JR山手線・京浜東北線に加え、常磐線や京成線に乗り換え可能です。西新井大師西駅周辺ですが、東側には江北団地が広がっています。

西側には大型スーパーマーケットや帆布カバンで有名なブランドの本店兼工房があり、休日には遠方から買い物に訪れる方も少なくありません。

竹の塚エリア

竹の塚エリア

竹ノ塚駅は西新井駅の隣駅で、高度成長期以降、東京に人口が集中したことに合わせて大規模団地が続々と開発されたエリアです。現在でも団地群があるほか、マンションが多く、整備された街並みが特徴になります。

駅前には商店街などがありますが、2005年に再開発ビルとして超高層マンションが建ったことで、より近代的な印象の街になりました。竹の塚エリアは埼玉県草加市と隣接しており、東京都と埼玉県の県境になるエリアです。

舎人エリア

舎人エリア

舎人エリアはかつては鉄道駅がなく、公共交通手段が路線バスしかありませんでした。バスは渋滞にはまるリスクがあり、スケジュール通りに行き来がしにくいのがデメリットです。
ですが、2008年に新交通システムの日暮里・舎人ライナーが開通したことで大きく変わりました。

JR山手線や常磐線に乗り換えられる日暮里駅にスピーディーに出られるようになったので、交通の利便性が高まっています。新交通システムは、高架線を自動運転で走るため、基本的に遅延のリスクもなく、スケジュール通りに目的地に着くのが便利です。

舎人エリアには、日暮里・舎人ライナーの駅が3つも開設されました。舎人公園駅・舎人駅・見沼代親水公園駅です。それぞれ、起点の日暮里駅とは16分、18分、20分と短時間で行くことができます。

舎人エリアは住宅街とともに、環七通りの幹線道路が近くを通ることから、物流施設などがあるエリアです。環七通りをはじめ、首都高速のインターチェンジも近いので、営業や配送などで車を利用する業態のオフィスにも向いています。

舎人エリアは、舎人公園や見沼代親水公園など広大で緑豊かな公園が多いのも魅力です。日暮里・舎人ライナーの開通で通勤や通学に便利になったうえ、子どもを安心して遊ばせることができるので、子育て中のファミリーを中心に人気が高まっているエリアです。

まとめ

足立区は都内でも有数のターミナル駅の一つである北千住駅をはじめ、そこから続く小菅駅・五反野駅・西新井駅・竹ノ塚駅など東武伊勢崎線の駅があります。

東武伊勢崎線沿線は、東京メトロ日比谷線と直通しているので、都心のオフィス街への移動も便利です。
一方、竹ノ塚駅より先は埼玉県草加市や春日部市など埼玉のベッドタウンとつながっています。

舎人エリアは、乗り換えに便利な西日暮里駅や日暮里駅までスピーディーに出られる新交通システムの日暮里・舎人ライナーが開通して、利便性が高まっています。綾瀬駅や中川の最寄り駅である亀有駅は、JR常磐線の各駅停車が使え、千葉県や茨城県からの通勤にも便利な駅です。綾瀬駅からは東京メトロ千代田線も使えます。

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