目白台は東京都文京区にあるエリアで、江戸川橋駅から神田川を越えた高台にある地域です。

JR線の目白駅からも遠くはありませんが、その高台の台地にあるので目白台と呼ばれています。どのような特徴や歴史がある地域なのか、目白台について見ていきましょう。

目白台の特徴

文京区目白台は神田川を眼下に望む位置にあり、「台」と地名が付くように高台に広がる台地です。高台に広大な台地が広がっていたことから、古くより邸宅地として好まれ、江戸時代の大名をはじめ、著名な政治家や財界人などが居を構えてきました。

どのような地域なのか、特徴を見ていきましょう。

閑静な高級住宅地

目白台は神田川を越えて目白通りを登った高台に位置する台地です。古くは椿が自生する美しい場所であったと言われています。神田川は氾濫することも多い川でしたが、目白台は高台にあるので洪水など災害の心配が少ない地域です。

江戸時代には江戸城、明治時代に入ってからは皇居をはじめ、政府機関などにも近い立地であったことから、参勤交代に訪れる大名の下屋敷や、著名な政治家や財界人が邸宅を構えました。

現在でも、屋敷跡や邸宅、庭園などが残っているほか、門構えの立派な邸宅や高級マンションなどが建ち並ぶ、高級住宅地が形成されています。

文教エリア

目白台には日本女子大学の目白キャンパスや日本女子大学付属小学校があるほか、すぐ近くにお茶の水女子大学や筑波大付属高校、獨協中学校や高校、有名な私立幼稚園などもあります。

目白通り沿いすぐの場所には早稲田大学のキャンパスや学習院大学などもあり、名門の教育機関が集まる場所です。児童や学生が多い地域は治安も良く、落ち着いた学習環境なども整うことから、目白台の高級マンションなどは、お子さんを有名な学校に進学させたい子育てファミリーに人気があります。

孟母三遷ではありませんが、多くの有名な学校がある場所で暮らすことで、子どもが自然と望みを高く持つようになります。また、幼稚園や小学校の場合、お子様の通学の安全などを考え、通える範囲に制限を設けることも少なくありません。

そのため、名門の幼稚園や学校に通わせるために、目白台に引っ越してくるご家族も多いです。

歴史あるスポットが豊富

目白台には歴史ある建物や庭園などのスポットが数多く残されているのが特徴的です。歴史ある場所でも、跡地として別の用途に使われてしまうケースもありますが、目白台の場合、江戸時代に造成された庭園がそのままの形で残されており、明治時代などに建てられた邸宅がそのまま残され、長く維持、保存できるように改修工事が施されたうえで、一般公開などがされています。

たとえば、内閣総理大臣も務めた山縣有朋の邸宅や庭園は椿山荘として、ホテルやレストラン、散策スポットに利用されているほか、肥後細川家の池泉回遊式庭園は肥後細川庭園として、ほぼそのままの形で公開されています。

内閣総理大臣を務め、共立女子大の創設など政治、教育に貢献してきた鳩山一郎が明治時代に建てた邸宅や庭園も、鳩山会館として一般公開されるなど、多くの歴史や伝統を感じられるスポットがあるのが魅力です。

江戸時代の大名庭園をはじめ、日本の近代化を牽引してきた歴史的な政治家たちの邸宅や庭園などが失われることなく、そのままの形で受け継がれてきたのも、目白台の地が長く高級住宅地であり続ける理由かもしれません。

道路網が便利

目白台の地は高台にあり、鉄道の最寄り駅である江戸川橋駅とは少し離れています。一方、目の前に交通量が多く広々とした真っ直ぐな道路が走る目白通りが通っているほか、神田川に沿うように首都高速5号線の高架道路が走っており、高速道路の出入り口もすぐです。

早稲田や渋谷などに路線バスを使ってスムーズに出られるほか、マイカーがあれば、関東近郊をはじめ、ドライブにも出やすいです。高級住宅地に暮らす人は高級車を保有している人も多いので、交通の便も良く、快適に暮らせる環境が整っています。

目白台の歴史

目白台には歴史ある建物や庭園なども数多く残されており、長い歴史が刻まれてきたことが分かります。
どのような歴史がある地域なのか見ていきましょう。

古くから続く高級住宅地の歴史

目白台は高台の台地という環境の良さと、江戸城にも近い立地から、江戸時代には参勤交代で全国から訪れる大名の屋敷や、その家臣や幕府の高級官僚である旗本の屋敷などが集まっていました。

その1つとして、現在は庭園として公開されている熊本細川家の肥後細川庭園があります。邸宅と池泉回遊式庭園などがあり、現在庭園内に残る松聲閣は明治時代には細川家の学問所として利用され、大正時代には住居として利用されていたものです。

山縣有朋は目白台の地をとても気に入り、明治時代に目白台の敷地の多くを一気に購入しました。
広大な邸宅と日本庭園を自らの設計で整備させ、椿山荘と名づけています。

当時の邸宅や樹木は第二次世界大戦の空襲で焼けてしまいましたが、戦後に復興がなされ、現在ではホテル椿山荘東京として、その歴史が受け継がれています。総理大臣を務めた鳩山一郎は明治時代に、音羽の地に当時としては珍しい鉄筋コンクリート造りの洋館を建てました。

イギリスの様式やステンドグラス、サンルームなど洋式のエッセンスが詰まった建物で、1995年に修繕工事を行って保存状態を高め、現在は一般公開もなされています。また、日本女子大学近くには戦後に名を馳せた田中角栄の邸宅もあり、目白御殿とも呼ばれていました。

現在の目白台

著名な大名家や大物政治家の邸宅や庭園が現在でも残り、古くからこの地に邸宅を構えていた人たちの建物が残される一方で、その他の大名屋敷や旗本の屋敷跡は高級マンションへと生まれ変わっていきました。

屋敷跡は広大なため、横の規模が広く、ワンフロアが広いマンションなどが建てられるので、高級マンションとしての価値も高いです。目白台の高台に建つマンションからは、池袋や新宿副都心の高層ビル群が見渡せるなど眺望も楽しめます。

夜になると首都高速5号線を走る車のライトが、まるでイルミネーションのように輝き、都会の夜景を楽しむこともできます。

目白台の交通アクセス

目白台の名称を冠する駅はありませんが、主な最寄り駅は東京メトロ有楽町線の江戸川橋駅です。有楽町線を使えば、池袋駅までわずか3駅で行くことができます。池袋駅に出れば、山手線などJR線にすぐに乗り換えられるのが便利です。

有楽町線は飯田橋駅や市ヶ谷駅、麴町駅や永田町駅、有楽町駅、銀座一丁目駅などにダイレクトにアクセスできるため、オフィス街や官庁街に出やすくビジネスの移動にも役立ちます。

有楽町線は西武池袋線や東武東上線との直通運転をしているため、小竹向原や氷川台・練馬、和光市や飯能など埼玉県にあるベッドタウンにも繋がっています。また、新木場からJR線京葉線などに直通して千葉方面と結ばれており、通勤にも使いやすい路線です。

目白台は江戸川橋駅からは少し歩きますが、都バスも走っているので、路線バスを使うことで、より便利に移動ができます。また、目白通りが目の前であり、首都高速5号線の高架道路も通り、JCもすぐなので、車での移動もしやすいです。

目白台のオフィス賃料相場

目白台の賃料相場の坪単価は50坪~100坪のオフィスで14,000円前後、100坪~200坪で15,000円前後、200坪以上のオフィスで27,000円前後となっています。賃料相場は、立地や駅からの距離、周辺環境のほか、オフィスビルの築年数や設備、セキュリティなどによっても変動するので、確認が必要です。

まとめ

目白台は古くより高級住宅地としての歴史を持ち、現在では邸宅とマンションが建ち並ぶ閑静な高級住宅地として人気があります。名門の幼稚園や小中高校、大学が集まる場所で文教エリアとしても知られているエリアです。

目白通り沿いにあり、首都高速5号線も目の前を通っているので車でのアクセスも優れています。東京メトロ有楽町線の江戸川橋駅が最寄り駅なので、池袋駅や有楽町駅などにも出やすく、ビジネスでの移動や通勤にも便利です。

【関口・目白台】の賃貸オフィスはこちらから。