品川は交通の便の良からオフィスビルや大型複合施設といった高層ビルが建ち並び、有名企業の本社なども多く見られるエリアです。

オフィス街としてのブランドも確立されているため、品川エリアでオフィスを検討されている方も多いのではないでしょうか。

ここでは品川駅を中心としたエリアについての歴史や特徴、交通アクセスについて紹介します。オフィスの賃料相場についても紹介していますので、品川でのオフィス選びの参考にしてください。

品川の特徴

品川は品川区と港区の堺にある品川駅を中心としたエリアです。

古くから交通や交易の要衝として知られ、江戸時代には東海道でも一番の宿場町として賑わいました。現在も交通の要衝として抜群のアクセスの良さを誇る品川駅は周辺に大型の商業施設が林立し、ショッピングや観光を目的に多くの人が集まります。

一方で品川エリアは港区や渋谷区と距離的に近いこともありオフィス街としての需要が非常に高く、特に品川駅周辺と駅東側の天王洲アイルを含む品川エリアは大型のオフィスビルが集中しているエリアです。

品川駅から大崎駅にかけてのエリアは副都心の1つにも数えられており、大手企業の本社や外資系企業の日本拠点などが数多く見られます。

品川駅の東側、東京湾に面する地域は物流拠点や倉庫が建ち並ぶ工業地帯として発展してきましたが、近年は眺望の良さからタワーマンションが次々に建設されるようになり、高級住宅地として人気のエリアとなっています。

このように品川駅周辺はオフィス街エリア・商業エリア・住宅エリアが隣接しているのが大きな特徴であり、利便性の高さがオフィス街としての人気の大きな要因です。

品川の歴史

品川は非常に古い歴史を持つ街であり、前述したように交通や交易の要衝として大きく発展してきました。
現在に至るまでの街の発展の様子を時系列で見ていきましょう。

縄文時代には大規模な集落があった

品川駅の西側は山の手台地の東の端にあたり、縄文時代初期にはすでに集落が形成されていました。当時の生活の様子は「池田山北古墳」や「桐ヶ谷遺跡」から覗うことができます。

また、国の史跡にも指定されている「大森貝塚」が発見されたことで、縄文時代後期にはすでに大規模な集落があったことが分かっています。

鎌倉時代に江戸の良港として発展

品川エリアが文献などに登場するのは、今からおよそ1,000年前の平安末期から鎌倉時代にかけてです。当時の品川は北条氏によって支配されていましたが、武蔵国の入口である品川の沖合が江戸湾の中でも有数の良港であったことから関東と紀伊半島・東海地方の都を結ぶ流通の結節点として大きく繁栄しました。

物と同時に商人や海運業者も多く集まるようになり、土地や建物が寄進され、多くの寺院が建築されます。「品川神社」「袖ヶ崎神社」など品川エリアの多くの寺院はこの頃に建立されたものです。

江戸時代は宿場町としてだけでなく観光地としても栄える

江戸時代になると東海道の第一番目の宿場「品川宿」として整備され、参勤交代の大名や旅人などが行き交うようになります。周辺には旅籠や飲食店が建ち並び、多くの人で賑わうようになりました。

品川は単なる宿場町としてだけでなく、行楽地としても非常に人気がありました。
人気スポットの1つが「御殿山」です。桜の名所として知られ、春には多くの観光客が訪れました。

また、徳川家が鷹狩りの休憩地として「品川御殿」を建てた場所でもあり、茶会が開かれた場所としても知られています。

一方で現在の南品川にある「海晏寺」が紅葉の名所であったことから、「御殿山の桜・海晏寺の紅葉」と並び称されます。夏は潮干狩りを目的に訪れる観光客も多く、単なる宿場町としての域を超えて、一大レジャー基地として大きな繁栄を見せました。

明治以降は鉄道の開通により工場地として発展

1872年に日本最初の鉄道が新橋・横浜間に開通するのに伴い、同年に品川駅が建設されました。

鉄道の開通によってこれまでの海運だけでなく陸路を使っての輸送も行われるようになったため、品川ではガラスや耐火レンガ、薬品など様々な近代工業の拠点となり、官営品川硝子製造所をはじめとする数多くの工場が建てられます。

特に目黒川に沿って大きな工場が林立していましたが、当時の目黒川は大雨による氾濫も多かったことから、大正から昭和にかけて改修工事が行われ、急速に都市化が進むきっかけとなりました。

1990年以降はオフィスビルや大型商業施設、マンションが急増

戦後からバブル景気の頃までの品川エリアは工場地帯というイメージが強くありましたが、平成になると工場の多くが海外へ拠点を移し、工場跡地にはオフィスビルやマンションが次々に建設されるようになります。

それに伴って大型の商業施設も数多く建設されました。2000年以降は駅周辺で再開発が行われ、高層ビルやタワーマンションが建設されるなど現在の品川へと姿を変えていきます。

品川の交通アクセス

品川の交通アクセス

品川がオフィス街として人気がある最大の理由が交通アクセスの良さです。
国内有数のターミナル駅である品川駅は、JRだけでも山手線や京浜東北・根岸線(上野東京ライン)・東海道線・横須賀線が乗り入れています。

渋谷駅や恵比寿駅、東京駅といったビジネス街まで10分ほどで移動でき、大崎駅で湘南新宿ラインに乗り換えれば新宿駅や池袋駅まで20分前後でアクセス可能です。東海道線、横須賀線を利用すれば横浜・川崎方面へもダイレクトにアクセスできますし、上野東京ラインが開通したことにより埼玉方面・宇都宮方面への移動も格段に改善されました。

また、京浜急行電鉄が都営地下鉄浅草線と相互乗り入れを行っているため日本橋・現座・浅草方面への移動も便利です。毎日の通勤通学だけでなく、出張にも便利に利用できるのが品川駅の大きな特徴です。

東海道新幹線を利用すれば名古屋や大阪へ直接移動できますし、京急エアポート特快や成田エクスプレスを利用すれば羽田空港や成田空港へ乗り換えなしで移動できます。

さらに、品川駅は開業が予定されているリニア中央新幹線の始発駅にもなっていることから、将来的にも非常に魅力的なエリアでしょう。

品川の賃貸オフィス事情

ここからは品川のオフィス事情について詳しく見ていきます。

ものづくり企業が多い

品川区では品川エリアだけでなく、大崎や五反田といったエリアでも多くのオフィスビルを見ることができます。

大崎や五反田はIT関連の企業が多いことからアメリカのシリコンバレーに因んで「五反田バレー」と呼ばれることもあるほどですが、品川駅周辺は歴史的にガラスやレンガといった産業が盛んであったことから現在でも化学工業や電気機器・輸送用機械の製造といったものづくり企業が多く見られるのが大きな特徴です。

比較的新しい物件が多い

品川駅周辺は工場跡地を利用して1990年代・2000年代に建設されたオフィスビルが多いのが特徴です。このため、他のエリアのオフィスビルと比べると築年数が浅く、機能や設備の新しいオフィスビルが多くあります。

品川のオフィス賃料相場

品川駅周辺のオフィスビルの賃料相場(坪単価)は30~50坪の物件で28,600円、50~100坪の物件で26,300円、100~200坪の物件で22,000円、200坪を超える物件では21,600円となっています。

まとめ

品川駅周辺のエリアは交通アクセスが非常に良く、オフィスを構えるには最適の場所です。他のエリアと比べると新しい賃貸オフィス物件も多く、機能性や設備といった面からも魅力的な物件がたくさんあります。

物件の大きさも様々なものがそろっているので、会社の規模に合った物件を見つけやすいのも品川エリアの賃貸オフィスの特徴です。品川エリアでオフィスをお探しならば以下のサイトから検索してみてはいかがでしょうか。

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