足立区には、特別区の名称だけでなく、足立区足立という足立の名がつく地域があります。荒川に面した埼玉県寄りの場所で、足立区の区役所がある北千住エリアに隣接する地域です。

足立にはどのような特徴や歴史があるのか、交通の利便性や賃料相場なども見ていきましょう。

足立の特徴

足立エリアは、南が荒川に面し、西は国道4号線、北から東にかけて東武伊勢崎線に囲まれた地域になります。足立には東武伊勢崎線の小菅駅と五反野駅があり、主要ターミナル駅である北千住駅にすぐの立地なので、交通アクセスに優れた地域です。

どのような地域なのかを見ていきましょう。

昔ながらの雰囲気が漂う街

足立区役所をはじめ、大型商業施設や大学があるなど便利な北千住に隣接する区域ながら、荒川を越えるので雰囲気が異なります。基本的には、昔ながらの風情が感じられる住宅街であり、中小の町工場なども多い地域です。

小菅駅は足立区足立に位置しますが、小菅駅は小菅拘置所の広大な敷地と公務員住宅などがあり、このエリアは葛飾区に位置します。小菅駅は、小菅拘置所がメインのエリアなので、商店街などもあまりありません。

一方、五反野駅周辺は小売店が集結しており、五反野駅前通沿いに商店街が形成されています。もっとも大型商業施設はなく、庶民的な雰囲気です。

マンションなども増えてはいますが、全体的には木造住宅が多く、足立区内でも不燃化率が低い地域です。古くから暮らす方も多いので、足立区内においては高齢化率が高めとなっています。

一方、商店街があり、荒川の自然豊かな環境があり、義務教育機関も充実しています。北千住のすぐ近くで交通の便もいいので、子育て中のファミリー層にも人気です。北千住を越えると家賃相場も下がるため、暮らしやすい地域といえます。

荒川河川敷でリフレッシュできる

足立は荒川に面しており、河川敷には緑地広場や野球場などが整備されています。区民を中心に親しまれており、平日の夕方や休日には、スポーツを楽しむ方やリクリエーションを楽しむ方で賑わいます。

金八先生のドラマに登場した荒川河川敷で、仕事の合間や仕事の後にリフレッシュできるでしょう。

足立の歴史

足立は荒川に面しており、古くはこの水運などを利用して工場地帯ができています。足立の歴史と今後の見通しについて見ていきましょう。

足立区足立の昔

足立は、明治時代に荒川の水力や水運を利用して工場が建ち並び、特に足立の主要産業としてレンガ工場の生産が盛んでした。関東大震災が起こるとレンガの需要が減少し、工場は閉鎖されていきます。

一方、日露戦争などが起こり、軍需需要が高まったことから、戦車や化学薬品などの大型工場が続々と建設されました。敗戦によりこれらの工場も姿を消し、現在の足立区足立のエリアは、古くから建つ木造住宅と中小の町工場が点在する地域になっています。

古くから暮らす人が多いので、足立区内でも高齢化率が高めの地域です。不燃化率が50%以下と木造住宅の割合が高く、住宅などが密集した地域なので、今後の課題として不燃化率を高め、防災に強い街づくりを推進していく必要があります。

これからの計画と取り組み

補助第136号沿道は街路事業をはじめ、複合系用途への転換が進められているため、オフィスビルなどの供給も増えていくことが期待できます。一方、商店街で賑わいのある五反野駅周辺は、より土地の高度利用を図ることを目的に、駅前ロータリーの整備や道路の拡張、オープンスペースなどを整備し、駅前商業地の活性化が目指される予定です。

商業と業務関連施設をはじめ、子育ての機能を兼ね備えた都市型住宅の建設などが見込まれています。今後は、ますます五反野駅周辺が便利になり、オフィス運営もしやすくなります。

国道4号線の沿道にも、オフィスビルや流通業務施設、複合的な都市型住宅を中心に、中高層建物の誘導を図り、土地の高度利用と防災機能の向上が目指される予定です。高度利用を図り、沿道環境の改善、防災機能の向上を図ります。

一方、補助第136 号の南側に広がる住工共存系地域については、木造住宅密集地域でもあります。そのため、防災性を高めつつ、住宅と工場の緑化や防音対策を図り、より快適な共存と周辺環境との調和を図っていくことが目指されているのが特徴です。

荒川河川敷についても、より水辺空間を生かした公園などを整備し、区民の憩いの場が一層充実していくでしょう。

足立は、未整備な部分や課題も多いですが、これからより利便性が高まることが予定される地域です。整備が整うと、賃料相場なども上昇することがあるため、現在の段階で借りるほうが有利に働くこともあります。

一方、整備が整い、より便利になり、新たなオフィス供給も増えた段階で、オフィスを増やしたり移転したりするのも検討に値します。

足立の交通アクセス

足立には、東武伊勢崎線の小菅駅と五反野駅があります。オフィスの立地により、いずれかを使えるので、不便はありません。また、東武バスなどの路線バスも充実しており、近隣の主要駅に出やすいです。

東武伊勢崎線を使えば、小菅駅からは1駅、五反野駅からも2駅で、都内有数のターミナル駅である北千住駅に出られます。

北千住駅からは、JR常磐線やつくばエクスプレス、東京メトロ千代田線にも乗り換えができ、ビジネスでの移動や出張、通勤にも便利です。

東武伊勢崎線は、北千住で乗り換えることなく、そのまま東京メトロ日比谷線に直通運転されています。そのため、小菅駅や五反野駅からダイレクトに、上野駅や秋葉原駅、茅場町駅、八丁堀駅、銀座駅、日比谷駅、霞ヶ関駅や虎ノ門ヒルズ駅、六本木駅などのオフィス街や官公庁街に出られるので、ビジネスでの移動に困ることはありません。

北千住駅での乗り換えにより、茨城県や千葉県などからのアクセスもしやすいうえ、東武伊勢崎線は草加や春日部などの埼玉県のベッドタウンともつながっています。
小菅駅や五反野駅がある足立区足立にオフィスを構えれば、通勤もしやすく、人材採用にも有利に働きます。

足立のオフィス賃料相場

足立の賃料相場の坪単価は、20坪~30坪のオフィスで12,000円、30坪~50坪のオフィスで19,000円、50坪~100坪のオフィスで20,000円、100坪~300坪で8,000円となっています。

立地や駅からの距離、周辺環境、オフィスビルの規模や築年数、階数や広さ、設備などによっても変動するので、確認が必要です。足立は、主要ターミナル駅である北千住駅から、1駅の小菅駅や2駅の五反野駅と交通が便利な立地にあります。

しかし、JR山手線外、埼玉県寄りで賃料相場が下がるので、低コストで便利にオフィスを構えることが可能です。

まとめ

足立は荒川に面し、荒川河川敷でのリフレッシュが楽しめる地域です。全体的には、木造住宅と中小の町工場などが点在しています。

一方で交通の便が良く、オフィスの立地により、東武伊勢崎線の小菅駅または五反野駅が使えます。小菅駅からは1駅、五反野駅からは2駅で主要ターミナル駅の北千住駅に出られ、乗り換えもスムーズです。

東武伊勢崎線は東京メトロ日比谷線に直通しているため、都心の主要なオフィス街や官庁街にもダイレクトアクセスできて、便利です。五反野駅周辺には商店街もあって賑わいがあり、今後はより利便性の高い地域へと開発が進んでいく予定なので、オフィスを構える場として検討に値します。

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