綾瀬は、東京都足立区の東南部、葛飾区と接する区の境に位置します。
この記事では、綾瀬の街の特徴や歴史、交通の利便性などについてご紹介します。

綾瀬の特徴

綾瀬は東京都足立区にあり、葛飾区亀有に隣接する区の境に位置するエリアです。中川を越えると、千葉県松戸市や埼玉県三郷市とも近く、東京都と千葉県や埼玉県の県境にも近い立地です。

どのような地域なのか、特徴を見ていきましょう。

都心に通勤・通学する人たちのベッドタウン

綾瀬は東京23区内ではあるものの、千葉県や茨城県を結ぶ常磐線沿線にあり、家賃相場やマンション価格が都心部に比べると低くなります。

一方で、東京メトロ千代田線が通り、都心部への通勤や通学もしやすいことから、ベッドタウンとして人気があります。

葛飾区とも隣接しており、足立区や葛飾区の庶民的で下町風情が漂う雰囲気があり、物価も抑えめで暮らしやすい地域です。

そのため、高齢者世帯やファミリー層を中心に、多くの人が暮らしています。古くからある戸建て住宅をはじめ、低層、中層のマンションが多く、マンションとともに敷地に緑が整備されるなど、美しい街並みが広がっています。

買い物がしやすく飲食店も充実

綾瀬駅周辺や住宅街のなかには、大型の総合スーパーマーケットをはじめ、コンビニの数も多く、日常の買い物には困りません。

ファミリーレストランや回転寿司などのチェーン店も多く、定食屋や居酒屋などの個人店も充実しており、家族そろって外食できる場所も豊富です。

チェーン店を中心に、リーズナブルかつ多人数で利用できるお店が多いので、オフィスワーカーにとってもランチや仕事後の飲み会などに便利です。

地域で人気の焼き立てパンが楽しめるベーカリーやスイーツショップなどもあり、地元グルメが楽しめる地域でもあります。

公共施設が充実

公共施設が充実

都立東綾瀬公園や東京武道館、しょうぶ沼公園など、地域の方や区外から訪れる人も活用できる公共施設が充実した場所です。

都立東綾瀬公園は、かつて水田であった場所を公園にしたものです。農業用水を生かしたせせらぎが流れ、遊歩道が完備されており、季節の草花などを楽しめます。

野球場、テニスコート、武道館、温水プールもあるので、スポーツも楽しめるのが魅力です。

東京武道館も東京都が運営する公共施設で、柔道や剣道、弓道などの武道場をはじめ、卓球やバレーボール、バドミントンなどのスポーツも行えます。茶道や華道ができる茶室や、企業が会議や研修、イベントなどを行える大研修室も完備されています。

公共施設なので、低料金で利用できて便利です。

しょうぶ沼公園には5つの菖蒲田があり、初夏に白や紫の美しい花菖蒲を楽しめます。そのほかに四季折々の花も楽しめるので、オアシス的なスポットとして、リフレッシュに訪れるのにおすすめです。

東京メトロの車両基地がある

北綾瀬には、東京地下鉄綾瀬車両基地があり、東京メトロ綾瀬工場もあります。

綾瀬工場では、綾瀬駅にも通っている千代田線をはじめ、有楽町線や副都心線、南北線、埼玉高速線の5路線における車体の検査や手入れと完成検査、物品管理や排水除害装置の運転などの管理業務が行われています。

新型コロナウイルスの感染拡大で中断されてしまいましたが、それ以前は毎年、工場見学などができる「メトロファミリーパーク in AYASE」という地域に開かれたイベントが行われていました。

現在はオンライン開催になっていますが、綾瀬の地域の方にとって親しまれている場所の1つです。

綾瀬の歴史

足立区綾瀬は、どのような歴史を持つ地域なのでしょうか。
綾瀬の主な歴史を見ていきましょう。

綾瀬の地域性

綾瀬は、綾瀬川や中川などの河川に挟まれた地域で、川の水流を利用して水田などの農地が広がっていました。

明治時代から大正時代にかけては、水運の利用や水を使えるため、新川や中川、綾瀬川のエリアに工場ができます。なかでも、足立区の主要産業となったのがレンガ製造であり、界隈にはレンガ工場が操業していました。

大正5年(1916年)の「南足立郡誌」には「都内屈指の工業地」という記述が残るほど、活気があったと伝わっています。

しかし、1923年に関東大震災が起こると、それ以降はレンガの需要が減少していき、次々と工場が閉鎖されてしまいました。

昭和初期

昭和12年(1937年)になると、日中戦争勃発をキッカケに軍需産業が隆盛を極め、足立区内にも近代的な設備を備えた大規模な工場が進出してきます。

製鉄工場や戦車製造といった重車両工場や精密工場、化学薬品工場などの軍需工場が、隅田川や荒川、中川、綾瀬川の沿岸に建てられました。河川の水運利用や工場用水として使うことから、河川の近くが工場として適していたためです。

これらの軍需工場は、第二次世界大戦の終戦により、閉鎖されていきました。

昭和後期

昭和の終わり、昭和62年(1987年)3月には、足立区初となる市街地再開発事業が行われ、綾瀬一丁目地区が誕生します。

その中核を担ったのが、綾瀬プルミエという再開発ビルです。プルミエとは、フランス語で「最初の」「最高の」という意味があります。

都市住宅棟と商業施設、勤労福祉会館や教育相談室などの公共施設が融合した複合ビルで、敷地内にはコミュニティ広場とお祭り広場も設けられました。お祭り広場は、隣接する神社と一体的に利用できるようになっており、地域の交流を促す拠点となっています。

北綾瀬まで東京メトロ千代田線が延長

東京メトロ千代田線は綾瀬駅まででしたが、平成31年(2019年)3月に北綾瀬駅まで延長され、代々木上原方面との直通運転がスタートしました。

同じ年である令和元年(2019年)に、足立区は北綾瀬駅周辺地区まちづくり構想を策定し、駅周辺の整備を進めています。

令和2年(2020年)には、地域の憩いの場であったしょうぶ沼公園の改修が完了し、北綾瀬駅を使って区外からも見物客が訪れることが期待されています。駅北口に広場を整備するとともに、駅直結の商業施設の建設も行われる予定です。

綾瀬の交通アクセス

綾瀬は、JR常磐線各駅停車の綾瀬駅と、東京メトロ千代田線の綾瀬駅があります。
JR常磐線は、北千住駅をはじめ、松戸駅や柏駅、天王台駅や取手駅、千葉県や茨城県とつながっているので、通勤にも便利です。

東京メトロ千代田線を使うと、大手町駅や日比谷駅、霞ヶ関駅や国会議事堂前駅、赤坂駅、表参道駅など、都心のオフィス街や官庁街へとダイレクトに行けるため、ビジネスの移動もスムーズです。

綾瀬駅のバスロータリーからは、足立区周辺や隣接する葛飾区などに向かう東武バスが利用できるほか、足立区内を巡るコミュニティバスなども利用できます。

綾瀬の近くを環七通りが走るほか、小菅JCTから首都高速にも乗れるので、車での移動も便利です。成田空港にも、我孫子駅で乗り換えて成田線を使うほか、車でも速やかに行けるため、海外出張などもスムーズです。

綾瀬のオフィス賃料相場

綾瀬の賃料相場の坪単価は、20坪~30坪のオフィスで12,500円前後、30坪~50坪のオフィスで19,500円前後、50坪~100坪のオフィスで20,000円、100坪~300坪で8,000円となっています。

立地や駅からの距離、周辺環境をはじめ、オフィスビルの築年数や規模、設備などによっても変動するので、確認が必要です。

綾瀬は東京23区内に位置し、東京メトロ千代田線で、都心部のオフィス街や官庁街にもダイレクトにアクセスできる好立地といえます。

しかし山手線外にあり、千葉県や埼玉県に近い立地なので、オフィスの賃料相場が抑えめなのが魅力です。

まとめ

綾瀬は東京都足立区にあり、葛飾区に接する区の境で千葉県や埼玉県にも近い立地です。JR常磐線の各駅停車や東京メトロ千代田線が利用できるため、通勤にも便利で、都心のオフィス街や官庁街にもダイレクトに出られます。

綾瀬の駅周辺は商業施設も充実し、公共施設も充実していて便利です。

【足立・綾瀬・中川】の賃貸オフィスはこちらから。

【綾瀬駅】の賃貸オフィスはこちらから。