阿佐ヶ谷は都心の便利さと地域密着の強さの特徴がある街です。
治安が良く落ち着いた街並みでファミリー層も多く住んでいると言われています。したがって働ける層が多いところにオフィスを構えることは有用です。そんな阿佐ヶ谷の特徴について解説します。
目次
阿佐ヶ谷の歴史
阿佐ヶ谷は、江戸時代に存在していた阿佐ヶ谷村が由来で、この表記は現在も駅名などにも使用されていますが、60年代半ばに阿佐谷が正式名称になったと言われています。
地名の由来は桃園川によって造られた浅い谷(浅ヶ谷)であったことが由来で、中世には阿佐ヶ谷氏と呼ばれる一族が支配した阿佐ヶ谷村であったとされているなど諸説あります。
阿佐ヶ谷を愛した文化人
阿佐ヶ谷は、文豪の方が活躍していた町として有名です。非常に有名な太宰治はもちろんのこと、川端康成、北原白秋など名だたる文豪の方が阿佐ヶ谷を舞台に闊歩していたことでも有名です。
大正時代くらいになると「黒い雨」を書いたことで有名な井伏鱒二が阿佐ヶ谷で飲み会、将棋などをして中央線界隈に住んでいた文豪の方たちと交流していました。
阿佐ヶ谷駅前の中華料理店「ピノチオ」に集まり、将棋を楽しむ会は「阿佐ヶ谷会」として発展していったとされています。
閑静な住宅街と商店街が両立したエリア
1922年にJR中央線の阿佐ヶ谷駅が開業され、翌年には関東大震災に見舞われます。
しかし、それをきっかけに多くの人が阿佐ヶ谷に移住しました。
人口増加とともに駅周辺には商店が並ぶようになり、今の商店街の基盤となったのです。また、ジャズ喫茶やライブハウスなども多くあることから、サブカルチャーも楽しめるエリアとして成長していきました。
一方で駅周辺以外には山の手の郊外住宅地として、閑静な住宅地が密集し、総合病院や阿佐ヶ谷神明宮などもあり静かな住環境が整うようになりました。
阿佐ヶ谷の特徴
阿佐ヶ谷の特徴についても押さえておきましょう。
東京都杉並区にある阿佐ヶ谷は、阿佐ヶ谷駅を境に北と南に分かれています。北側が阿佐谷北で一丁目からと六丁目まであり、南側が阿佐谷南で一丁目から三丁目まであります。
阿佐ヶ谷南の通り沿いには杉並区役所があり、東京メトロ丸ノ内線の南阿佐ヶ谷駅のほか、杉並警察署・杉並消防署などがあるエリアです。住宅街や商店街が広がる一方、老舗の喫茶店があるなど昔ならではのディープさも残る楽しい街です。
気になる阿佐ヶ谷の治安
阿佐ヶ谷の治安ですが決して悪くありません。
治安が良いとされている杉並区でもさらに犯罪発生率が低く、若い方からシニア層まで世代を問わずに人を惹きつけている街です。しかし一方で中央線の終電がほかの線に比べて深夜1時と遅い点に加えて、駅の南側を出ると細い路地があるところがあります。
そこは女性や子どもの一人歩きに関して注意喚起がされています。しかし重大な犯罪というよりは、スリなどの軽犯罪が多い傾向です。
夜遅い時間に人通りの少ない時間に出歩くのは、どこの地域においても良いものとは言えません。また居酒屋などが多いところの宿命ではありますが、酔っぱらいの方が多いと言われています。
オフィスを構えるのであれば深夜に仕事が終わる業界でない限り、特に深く考える必要はないでしょう。
特段問題視する必要性はなさそうです。
阿佐ヶ谷の住みやすさ
阿佐ヶ谷は治安が良く、女性の一人暮らしでも安心だと言われています。ファミリー層にも人気が高く、阿佐ヶ谷には学区も存在します。
商店街が6つあり、買い物にも外食にも便利な街です。サブカルチャーの街として知られているため、ミニシアターや劇場もあるのが特徴です。昔から住み続けている人も多くいるため、地域のみんなで街を良くしようと協力する取り組みが行われています。
そのため、小さい子どもがいるファミリー層も多く人気がある街です。
阿佐ヶ谷は街ぐるみのイベントも多い
都心だと少し人間関係がドライな印象を抱く方も多いことでしょう。しかし阿佐ヶ谷は街ぐるみのイベントも多くあります。
8月は阿佐谷パールセンターにて「阿佐谷七夕まつり」、10月にはジャズミュージシャンが街中で演奏するという「阿佐谷ジャズストリート」など様々な行事があります。
注目するべき点はそのようなイベントがすべてボランティアによって行われていることです。昨今は町内会の継続などが問題になっている自治会も多くあります。そのため、行事の時のボランティアを募るのも容易ではありません。
しかし阿佐ヶ谷では多くの人が集い、街の行事においてもボランティアが集まるくらいに街に関心がある方が多く、活気のある街と言えるでしょう。
アフターファイブも楽しめそうな阿佐ヶ谷の娯楽施設
昨今はワークバランスも考える方が多く、プライベートを充実させつつ仕事を頑張るというスタイルが好まれる傾向にあります。そこで気になるのが阿佐ヶ谷の飲食店、娯楽などです。
阿佐ヶ谷駅には北口に「阿佐ヶ谷スターロード商店街」があり、居酒屋やバーなどがあります。金曜日の夜の仕事終わりに飲食などを楽しむことも可能です。
スイーツのお店なども複数あり、女性の方も仕事帰りに楽しむことができます。もちろんカフェや飲食店だけではありません。ファッションにおいてもおしゃれなお店が複数あるので、仕事帰りの楽しみは複数あります。
阿佐ヶ谷の交通アクセス
阿佐ヶ谷には、JR中央線と中央総武線が利用できる阿佐ヶ谷駅があります。
下りは八王子、三鷹、立川方面に行くことができ、上りは東京、新宿方面に繋がる路線です。中央総武線であれば、秋葉原や錦糸町のほか、船橋や幕張など千葉方面にも行けます。快速と普通の電車があるので、本数は多いほうと言えるでしょう。
一方で快速があるのは平日のみです。土日祝日はJR総武線のみの運行ですので、休日に電車を利用する場合に備えて覚えておいた方が安心でしょう。
新宿駅には、直通の電車で約8分のため、いかほどに交通の便が良いかが伺えるでしょう。
また、電車だけではなくバスも複数あります。関東バス、西武バス、京王バスに都営バスなど様々あるので、万が一電車が見合わせとなった場合でも選択肢が広がります。
電車、バスともに充実している駅なので、阿佐ヶ谷にオフィスを構えた場合も通勤は非常に有利な土地であると言えるでしょう。
阿佐ヶ谷のオフィス賃料相場は?
阿佐ヶ谷にオフィスを構えるにあたって気になるのは賃料です。
阿佐ヶ谷がある杉並区は約13坪から39坪くらいのところで賃料24万円から78万円など様々なオフィスがあります。100坪超えのところだと約105万円などのオフィスもあり、実に様々です。
一方で、空きオフィスになっているところも契約がすぐに決まるなど動きが早い傾向があります。仮にその時に希望の空きオフィスがなくても、少し経ってから状況が変わることがあるため、専門業者に相談しておきましょう。
オフィスの空きが出たら、連絡をもらえるようにしておくと安心です。
まとめ
阿佐ヶ谷は治安が良く住むところとして人気ですが、オフィスを構えるのにも非常におすすめです。家賃相場においては、他のエリアと比較すると若干高くなります。
しかし交通の便も良いので、人材の集まりやすさは立地的にも申し分ないです。もしこれからオフィスを構えることをお考えでしたら、住むところとしても非常に人気で治安が良く、便利な阿佐ヶ谷を選択肢の1つに入れてはいかがでしょうか。