中野区は、東京23区の西側に位置する区です。
JR中央線、東京メトロ丸ノ内線、都営地下鉄大江戸線などの複数の路線が通っており、新宿方面や池袋方面へのアクセスが良いのが特徴です。
本記事では、そんな中野区で利用できる補助金や助成金をご紹介していきます。
目次
小規模事業者経営改善資金(マル経融資)に対する利子補給
小規模事業者経営改善資金(マル経融資)に対する利子補給は、東京商工会議所中野支部から推薦を受けている融資を受けた小規模事業者を支援する補助金制度です。
支払った利子の一部を補助しています。
対象者
こちらの補助金を利用できるのは、中野区の小規模事業者です。マル経融資を受けており、利子の支払いを行っていることが要件となっています。
法人が利用する場合は、本店の所在地、あるいは、主たる事業所が中野区内にあることが要件です。
個人の場合は、住民登録、あるいは、主たる事業所が中野区内にあるという要件を満たす必要があります。
補助対象経費
東京商工会議所中野支部の推薦を受けている融資です。
毎年1月1日から12月31日までに、株式会社日本政策金融公庫に対して支払った利子が補助の対象となります。
補助率
補助率は、株式会社日本政策金融公庫に対して支払った利子の50%です。なお、令和4年度~令和6年度の期間については、支払った利子の全額が補助されます。
利子補給期間は、初回の利子支払日の属する月から起算して36ヶ月です。
申請方法
小規模事業者経営改善資金(マル経融資)に対する利子補給を利用する場合は、申請手続きが必要です。
経営改善資金利子補給金交付申請書、利息支払証明書発行依頼書兼個人情報提供承諾書、経営改善資金利子補給金交付請求書兼口座振替依頼書などの書類を揃えて、中野区役所9階16番窓口へ申請してください。
その際には、日本政策金融公庫取引番号(融資)ごとに提出します。
申請方法は、持参、もしくは郵送のどちらかです。申請期間は、毎年4月1日から12月28日までとなっています。
交付決定後に、指定の口座に補助金額が振り込まれます。振込予定日は、毎年3月下旬頃です。詳細については、中野区の区民部 産業振興課に確認してみると良いでしょう。
▼小規模事業者経営改善資金(マル経融資)に対する利子補給詳細ページ
https://www.city.tokyo-nakano.lg.jp/jigyosha/sangyoshinko/josei/marukei-yushi.html
中野区ビジネスフェア出展補助金
中野区ビジネスフェア出展補助金は、 中野区内の中小企業者が自らの製品のPR、販路開拓、企業間連携などの実現を図ることを目的とした補助金制度です。
ビジネスフェアへの出展において必要となる経費の一部を補助しています。
対象者
中野区ビジネスフェア出展補助金の対象者は、 中野区内の中小企業者です。
法人の場合は、本店の所在地を中野区内に有すること、個人事業者の場合は、主たる事業所を区内に有することが要件となっています。
補助対象経費
補助対象となる経費は、出展料、備品及び附帯設備の使用料、その設置に要する費用です。また、備品や展示物の搬出入に係る委託料も補助の対象となります。
補助上限額・補助率
中野区ビジネスフェア出展補助金の補助率は2分の1以内です。
補助上限額は10万円までとなっています。
申請方法
中野区では、区内中小企業者向け支援メニューを拡充させるために、新しい支援制度の導入を構築中とのことです。
そのため、令和6年4月1日(月曜日)から令和6年6月30日(日曜日)の期間は、受付を停止しています。
新たな支援制度の受付開始日については、令和6年7月1日(月曜日)の予定です。詳しい情報については、中野区の公式ホームページで確認してみてください。
▼中野区ビジネスフェア出展補助金詳細ページ
https://jsearch.jp/search/detail/20072?r=kfb
商店街チャレンジ戦略支援事業
商店街チャレンジ戦略支援事業は、賑わいと活力のある商店街づくりを支援するための補助金制度です。
中野区内の商店街が行うイベント事業、街路灯設置、多言語対応ホームページ作成、空き店舗等を活用した事業などに対して支援を行っています。
対象者
商店街チャレンジ戦略支援事業の対象者は、商店街や連合会、商工会、商工会議所などです。
対象事業
対象となる事業は、イベント事業、活性化事業、地域連携型商店街事業、地域力向上事業(住民生活サポート事業)の4つです。
イベント事業は、中元や年末セール、大売り出し、スタンプラリー、観光物産、交通安全キャンペーンなどのイベントが対象となっています。
活性化事業は、街路灯整備、アーケード改修、モニュメント設置、カラー舗装などが対象です。また、多言語対応ホームページの作成、キャッシュレス導入、空き店舗等を活用した事業なども補助の対象に含まれます。
地域連携型商店街事業は、実行委員会の盆踊りや七夕まつり、防犯や防災フェアなどが対象です。
地域力向上事業(住民生活サポート事業)は、地域見守り活動事業、地域清掃事業などが補助の対象となっています。対象事業の具体例については、中野区の公式ホームページにも記載がありますので、そちらで確認しておくと良いでしょう。
補助上限額・補助率
商店街チャレンジ戦略支援事業の補助率や補助限度額は、事業区分によって異なります。
たとえば、イベント事業の一般のイベント事業に関しては、補助率が3分の2、補助限度額が300万円となっています。
補助率や上限額の詳細については、中野区の商業係へ問い合わせてみると良いでしょう。
申請方法
交付申請書を提出する前に、事前調査や事前調整があります。その後、交付申請書を揃えて申請するという流れです。
申請書の受付期間は、第1回が令和6年2月19日(月曜日)から3月7日(木曜日)まで、第2回が令和6年6月17日(月曜日)から7月4日(木曜日)までとなっています。
事業が終了した後から1ヶ月以内に、実績報告書類の提出が必要です。
▼商店街チャレンジ戦略支援事業詳細ページ
https://www.city.tokyo-nakano.lg.jp/jigyosha/sangyoshinko/josei/event-josei.html
中野区認定特定創業支援等事業
中野区認定特定創業支援等事業は、創業者に対して、創業に関するさまざまな優遇措置を用意している制度です。
経営、財務、人材育成、販路開拓などの4分野の知識習得するために、継続的な支援を行っています。
対象者
現在は事業を営んでおらず、6ヶ月以内に創業予定の方が対象です。また、創業後5年未満の個人や法人なども対象に含まれます。
優遇措置の例
会社設立時の登記にかかる登録免許税の軽減、無担保や第三者保証人なしの創業関連保証の拡充、日本政策金融公庫の新規開業支援資金の貸付利率引き下げなどの優遇が受けられます。
申請方法
申請前に、各支援機関が実施する相談やセミナーなどを受けて、経営、財務、人材育成、販路開拓などの知識を習得しておく必要があります。
4回以上、かつ1ヶ月以上1年以内の期間、継続的に受けることが要件です。受講後に、申請が可能となります。
申請先は、中野区役所の産業振興課 産業係です。申請方法は、窓口持参のほかにメールや郵送などでも受け付けています。
▼中野区認定特定創業支援等事業詳細ページ
https://www.city.tokyo-nakano.lg.jp/jigyosha/sangyoshinko/sougyousien/0237195220240402133207669.html
まとめ
中野区の小規模事業者経営改善資金(マル経融資)に対する利子補給を利用すれば、支払った利子の一部の補助が受けられます。
自社の製品のPR活動や販路開拓などでビジネスフェアへの出店を考えているのであれば、中野区ビジネスフェア出展補助金を活用してみると良いででしょう。
補助金・助成金制度のほかに、経営指導員による相談、各種講座なども利用できますので、経営のことや資金面で悩んでいるという方は気軽に相談してみると良いでしょう。