東京都世田谷区は、区部南西部側に位置する区です。
区の面積の約6割が宅地となっており、住宅が多いのが特徴です。国民的アニメであるサザエさんの作者の長谷川町子さんが暮らしていたことでも知られています。
本記事では、そんな世田谷区で利用できる補助金や助成金をいくつかご紹介していきます。
目次
世田谷区中小事業者経営支援補助金
世田谷区中小事業者経営支援補助金は、社会情勢の変化や事業者が抱える課題に対応するために、区内の中小事業者を支援する補助金制度です。
販路の拡大、新規開拓、設備投資、生産性向上などの支援のほか、これから世田谷区で創業する事業者に対して経費の一部を補助しています。
対象者
世田谷区中小事業者経営支援補助金の対象者は、世田谷区内に事務所や事業所を有する中小事業者、あるいは個人事業主などです。
事業者区内定着支援に関しては、令和6年4月1日時点において創業1年以内であることが要件となっています。
補助対象事業
事業者区内定着支援、ITを活用した販路拡大支援、生産性向上設備導入支援の3つの補助対象事業があります。
1事業者につき各補助対象事業を1回のみの利用となっており、同一年度の併用はできません。そのほかにも、さまざまな申請要件がありますので、世田谷区の募集要項を確認しておくと良いでしょう。
補助対象経費
補助対象となる経費は事業によって異なります。
事業者区内定着支援では、区内での創業、あるいは事業の定着の促進を目的とした事業所の家賃が補助の対象です。
ITを活用した販路拡大支援の補助対象経費は、インターネットやデジタルなどの技術を活用した広告・宣伝など、販路拡大の取り組みにかかる経費が対象となります。
生産性向上設備導入支援の対象経費は、生産性向上等を目的とした設備導入にかかる経費です。
補助率・上限額
世田谷区中小事業者経営支援補助金の補助率は2分の1以内です。補助上限額については対象事業によって異なります。
事業者区内定着支援と生産性向上設備導入支援の上限額は30万円、ITを活用した販路拡大支援の上限額は20万円です。
申請方法
令和6年6月10日~7月16日までの間に、抽選申込書を提出します。
申請先は、世田谷区経済産業部経済課です。
申請方法は、窓口へ直接するか郵送です。オンラインでの申請も受け付けています。
世田谷区の予算額に達した場合は、受付終了となる場合がありますので、早めに申請しておくと良いでしょう。
▼世田谷区中小事業者経営支援補助金詳細ページ
https://www.city.setagaya.lg.jp/mokuji/shigoto/005/002/d00210113_d/fil/bosyu-yoryo.pdf
せたがやソーシャルビジネス支援補助金
せたがやソーシャルビジネス支援補助金は、ソーシャルビジネスに取り組む民間事業者を支援する補助金制度です。
ソーシャルビジネスの推進で必要な経費のうち、地域・社会課題解決や地域活性化に関わる事業遂行に必要な経費の一部を補助しています。
対象者
せたがやソーシャルビジネス支援補助金の対象者は、世田谷区内に事務所や事業所などを有する中小企業者です。
老舗事業者からスタートアップ、個人事業主、創業予定者なども対象に含まれます。
対象事業
対象事業は、地域や社会課題の解決を試み、地域の活性化を図るソーシャルビジネスへの取り組み、プロジェクトなどです。
地域活性化・まちづくり、子育て・高齢者・若者・障がい者の支援、環境保全、女性活躍推進、国際交流・国際協力など、さまざまなテーマが補助の対象となります。
補助対象経費
対象経費は、開発費、機器・備品購入費、リース・レンタル費、賃借料、広報費などです。
システム構築やシステム登録利用費なども対象となっています。
そのほかにも、対象経費がいろいろとありますので、世田谷区の公式ホームページや募集要項に目を通しておくと良いでしょう。
補助率・上限額
せたがやソーシャルビジネス支援補助金の補助率は、補助対象経費の3分の1以内です。
補助上限額は50万円までとなっています。
申請方法
必要書類を揃えたうえで、世田谷区経済産業部経済課 ソーシャルビジネス補助金担当者へ提出してください。
申請方法は、窓口への持参、郵送、オンライン申請です。
申請期間は、令和6年6月10日(月曜日)から 令和6年7月16日(火曜日)です。
▼せたがやソーシャルビジネス支援補助金詳細ページ
https://www.city.setagaya.lg.jp/mokuji/shigoto/005/002/d00210018_d/fil/manual.pdf
ビジネスマッチングイベント出展事業補助金
ビジネスマッチングイベント出展事業補助金は、世田谷区内の中小企業者に対して、国内で開催される展示会などに出展する際の経費の一部を補助する制度です。
対象者
ビジネスマッチングイベント出展事業補助金を利用できるのは、中小企業基本法第2条に規定する中小企業者です。
世田谷区内に事業所があり、営業活動等の本拠となっている、住民税や事業税が滞納ない、国や他の地方公共団体などから同様の補助金を受けていないなどの要件を満たす必要があります。
補助対象経費
補助対象となる経費は、出展料(出展小間料)です。ただし、消費税は補助の対象外となります。
補助率・上限額
ビジネスマッチングイベント出展事業補助金の補助率は、補助対象経費の2分の1以内です。もしくは、10万円のうちでどちらか低い額となります。
申請方法
申請受付開始日は、令和6年4月1日(月曜日)~です。必要書類を揃えて、世田谷区 経済産業部 経済課まで提出してください。
申請方法は、郵送、窓口持参、オンライン申請などです。オンライン申請を利用する場合は、世田谷区ビジネスマッチングイベント出展支援事業補助金申請フォームを利用して申請します。
▼ビジネスマッチングイベント出展事業補助金詳細ページ
https://www.city.setagaya.lg.jp/mokuji/shigoto/005/002/d00209139.html
世田谷区知的財産権取得支援補助金
世田谷区知的財産権取得支援補助金は、知的財産権の新規取得に要する経費の一部を支援する補助金制度です。
対象者
対象者は、中小企業基本法第2条に規定する中小企業者です。
世田谷区内で引き続き1年以上事業を営んでいる、世田谷区内に事業所を有し、営業活動等の本拠となっている、知的財産権の出願人である、前年度や本年度にこの補助金の交付を受けていないなどの要件を満たす必要があります。
補助対象の知的財産権
令和5年4月1日以降に特許庁へ出願し、申込時に出願が完了している知的財産権が対象です。
具体的には、特許権、実用新案権、意匠権、商標権などが対象となります。
補助対象経費
補助対象経費は、知的財産権の新規取得に要する、特許料や登録料などです。その他手数料や弁理士費用などのうち、世田谷区長が認める経費についても補助の対象となります。
補助率・上限額
世田谷区知的財産権取得支援補助金の補助率は、補助対象経費の2分の1以内です。
もしくは、20万円のどちらか低い額が交付されます。
申請方法
世田谷区知的財産権取得支援補助金の申請受付開始日は、令和6年4月1日(月曜日) からです。
必要書類を用意したうえで、世田谷区 経済産業部 経済課へ申請してください。
申請方法は、郵送、窓口、オンラインなどです。オンライン申請の場合は、世田谷区知的財産権取得支援補助金申請のフォームから申請してください。
令和6年度の補助件数は12件程度となっています。申し込みが殺到した場合は、補助金額が減額となるか、補助金が受けられない場合もあります。
▼世田谷区知的財産権取得支援補助金詳細ページ
https://www.city.setagaya.lg.jp/mokuji/shigoto/005/002/d00158492.html
まとめ
世田谷区では、せたがやソーシャルビジネス支援補助金を用意して、世田谷区で創業する中小事業者や個人事業主を支援しています。
展示会などへの出展を予定している企業は、ビジネスマッチングイベント出展事業補助金を検討してみてはいかがでしょうか。
そのほかにも、世田谷区知的財産権取得支援補助金、たがやソーシャルビジネス支援補助金などの支援を行っています。
利用できそうな補助金や助成金があったら、ぜひ活用してみると良いでしょう。