立川は墨田区の南部、江東区と接するエリアにあります。

以前は本所と呼ばれていた地域であり、立川(たちかわ)市と混同されやすいため地元では本所立川と呼ばれるのが一般的です。
立川の地名の由来ともなっている竪川は、江戸時代に造られた運河であり、竪川の畔から西方を望む風景は富嶽三十六景にも描かれています。

立川を中心に菊川や緑といったエリアは、墨田区の中でも下町の雰囲気を強く残しているエリアですが、一方で周辺には東京スカイツリーをはじめとして観光スポットなども多く、観光客も多く訪れるエリアとしても知られています。
この記事では、立川エリア周辺の観光スポット・商業施設・公共施設をご紹介していきますので、墨田区を訪れる際はぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。

立川の観光スポット・商業施設

立川周辺の観光スポット・商業施設をご紹介します。

数々の文学作品にも登場する古刹・弥勒寺

万徳山徳宝寺と号する真言宗豊山派の寺院で、1615年に小石川鷹匠町に建立されたものが1689年に当地に移転されました。
芥川竜之介の小説や鬼平犯科帳などの文学作品にも登場する有名な古刹であり、江戸四カ寺や江戸十二薬師、御府内八十八ヶ所霊場の一つにも数えられる格式の高い寺院として有名です。
境内には杉山流管鍼を創案し、近代日本鍼灸の中興の祖とも言われる杉山検校の墓があります。

住所 東京都墨田区立川1-4-13
電話番号 03-3632-3692
営業時間 -

豆まきや縁日で賑わう元徳稲荷神社

江戸の初期に、河村徳右衛門という人物が伏見稲荷大社から分霊を受けて氏神とし、小石川の自邸に稲荷神社を建立して祀ったのが元徳稲荷神社の始まりです。
その後、徳川家康の入府により宅地が神田川沿い移転されることになり、神社屋も同時に移転されました。

さらに、明暦の大火に伴う再開発により現在の場所に遷宮、一般庶民にも参拝が開放されました。

元徳稲荷神社には、進学・産業・商売繁盛・火伏せの神などのご利益がありますが、二代目徳右衛門の妻が患った腫れ物が治ったという言い伝えもあり、明治時代には九代目市川団十郎が顔に腫れ物ができた時に元徳稲荷神社を参拝して平癒したと言われています。
現在も住民からの信仰が厚く、毎年2月の豆まきや毎月6日と22日に開催される縁日には多くの人が集まります。

住所 東京都墨田区立川3-18-2
電話番号 03-3681-0010
営業時間 –

木箱の博物館の折箱博物館 木具輪

墨田区では、区内の産業や文化の紹介を目的とした小さな博物館という活動を行っていますが、その24番目となるのが折箱博物館 木具輪です。
館内には、エゾマツやシナノキを細くスライスして造られた折箱や杉・桐などで造られた木箱、竹製品などを中心に100点以上の展示を行っています。
使用されている木材は間伐材を有効利用したもので、地球環境に優しいだけでなく、木材の持つ通気性や防湿性、殺菌作用などにより食品の腐敗を遅らせて鮮度を保つ働きもあります。
伝統的な天然素材の良さを再確認するためにも、一度足を運んでみてはいかがでしょうか。

住所 東京都墨田区立川1-3-5
電話番号 03-3631-7785
営業時間 9:00~17:00

▼折箱博物館 木具輪公式ホームページ
https://kigurin.com/

北斎の絵を身近に感じることのできるすみだ北斎美術館

北斎の絵を身近に感じることのできるすみだ北斎美術館

画家として世界的に評価の高い葛飾北斎は、人生で93回もの引っ越しをしたことで知られていますが、90年の人生のほとんどを現在の墨田区内で過ごしています。

そんな墨田区が誇る世界的画家の作品を堪能することができるのがすみだ北斎美術館です。
館内では、常設展示のほかにもさまざまな特別展を開催しており、最新デジタル技術を使用した高精度な複製画の展示やMR技術を使ったアトラクションなども体験することができます。
また、館内には葛飾北斎に関する書物を集めた図書館もあり、調査研究目的で使用することも可能です。

住所  東京都墨田区亀沢2-7-2
電話番号 03-6658-8936
営業時間 9:30~17:30

▼すみだ北斎美術館の公式ホームページ
https://hokusai-museum.jp/

立川の公共施設

立川エリア周辺の公共施設をご紹介します。

美しい日本庭園を楽しめる旧安田庭園

美しい日本庭園を楽しめる旧安田庭園

1703年に常陸国・笠間藩主の本庄因幡守宗資により増築されたと言われる庭園で、明治になって安田財閥の祖である安田善次郎の本邸となりました。
善次郎が死没すると東京市へ寄付され、1927年に開園されました。

現在は墨田区が管理しています。
旧安田庭園は、潮入り花友式庭園として整備された大名庭園で、かつては中央の池と隅田川がつながっていて隅田川の潮位と庭園の池の水位が連動していました。
現在は隅田川の水が流れ込むことはありませんが、ポンプによって水位を調節することで昔同様の風情を感じることができます。

中央の池の周囲には、四季折々の草木や野鳥の姿を見ることができ、池に架かる橋から見る景色はとても美しいです。
入園無料なので、散歩がてら自然の眺めを堪能してみてはいかがでしょうか。

住所 東京都墨田区横網1-12-1
電話番号 -
営業時間 9:00~19:30(4月から9月)、9:00~18:00(10月から3月)

▼墨田区公式ホームページ
https://www.city.sumida.lg.jp/sisetu_info/kouen/kunai_park_annai/sumida_park/park08.html

墨田区の歴史を知ることのできるすみだ郷土文化資料館

すみだ郷土文化資料館では、墨田区の歴史を詳しく知ることのできる資料館です。
1階では、古代から現代に至るまでの歴史の流れを文献や出土品パネルなどで紹介、2階ではジオラマを使って明治時代の墨田区の庶民の暮らしを詳しく再現しています。
また、墨田区は関東大空襲で大きな被害を受けた地域ということもあり、毎年3月と8月には戦争関連の特別展も開催しています。

住所 東京都墨田区向島2-3-5
電話番号 03-5619-7034
営業時間 9:00~17:00

▼墨田区公式ホームページ
http://www.city.sumida.lg.jp/sisetu_info/siryou/kyoudobunka/

芭蕉の足跡をたどる芭蕉記念館

芭蕉の足跡をたどる芭蕉記念館

立川の最寄駅である森下駅から徒歩7分の場所にあるのが、おくのほそ道で知られる江戸時代の俳人・松尾芭蕉に関する資料を展示している芭蕉記念館です。

松尾芭蕉は、三重県伊賀市の出身で、江戸日本橋で徘徊を学んだのち、冤罪の江東区・深川の草庵に居を移して創作に耽りました。
おくのほそ道が誕生したのもこの地です。
このような経緯もあって、ゆかりのある深川の地に記念館を建設し、芭蕉研究家から寄贈された資料を展示しています。

また、記念館の周りには芭蕉が俳句で詠んだ草花が植えられるなど、四季折々の風景を楽しむこともできます。
館内の会議室では、俳句会などのイベントも定期的に開催されているので、楽しみながら俳句を学ぶことができると評判です。

住所 東京都江東区常盤1-6-3
電話番号 03-3631-1448
営業時間 9:30~17:00

▼芭蕉記念館の公式ホームページ
https://www.kcf.or.jp/basho/

まとめ

墨田区の立川周辺の施設についてご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。
都心に近いエリアでありながら江戸からの歴史が色濃く残り、豊かな自然とも触れ合える魅力的な街であることがわかっていただけたと思います。

一方で、立川やその周囲の緑・菊川といったエリアは住宅地と工業地が隣接している地域でもあり、製造業関連のオフィスが多いエリアでもあります。
中・小規模中心ではありますが賃貸オフィスも見られるので、このエリアにオフィスを検討されている方は以下のサイトで検索してみてはいかがでしょうか。
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