墨田区は、東京都の東部に位置し、西に隅田川、北に荒川、東には旧中川と3つの河川に囲まれたエリアです。

区内はほとんど起伏のない平坦な地形で、海面からの高さが最高でも4m、多くの地域が海抜0m地帯となっています。
墨田区というと、江戸時代からの伝統や文化が色濃く残る下町というイメージが強いですが、東京スカイツリーができたことから、近年は多くの観光客が訪れるようになり、墨田区にオフィスを構える企業も増えてきました。

そこで今回は、墨田区を5つのエリアに分け、それぞれのエリアの主要駅の特徴についてご紹介していきます。

業平・錦糸・江東橋エリアと主要駅の特徴

業平・錦糸・江東橋エリアと主要駅の特徴

業平・錦糸・江東橋は、墨田区の南に位置するエリアであり、このエリアの主要駅は墨田区の表玄関とも言われる錦糸町駅です。
東京を東西に横切るJR総武線・中央線の停車駅であり、新宿駅や四ツ谷駅、秋葉原駅などへダイレクトにアクセスできるだけでなく、西は三鷹方面、東は千葉方面まで広範囲を結びます。

また、東京メトロ半蔵門線も乗り入れているため、渋谷駅や永田町駅、大手町駅といった国内有数のビジネス街へのアクセスも抜群であり、東急田園都市線と相互乗り入れしていることで、横浜方面へのアクセスも良好です。
バス路線も豊富であり、墨田区内や隣接する江東区などへの移動は電車を利用しなくてもバスだけで十分に快適です。

錦糸町駅の北側にある錦糸は、清平橋が架かる大横川と錦糸橋が架かる横十間川に挟まれたエリアで、再開発事業によって整備され、きれいな街並みが広がっています。
駅前には、商業施設も見られますが、駅から少し離れると、錦糸町公園や大横川親水公園など、緑豊かな公園も多く、ファミリー層に人気の住宅地となっています。
業平は、錦糸のさらに北側のエリアです。

以前は下町情緒あふれる街でしたが、東京スカイツリーの建設に伴う再開発で観光客も多く集まる賑やかな街となりました。

一方、駅の南側の江東橋エリアは、国内でも有数の繁華街として知られ、大型商業施設が建ち並んでいます。

錦糸町は、東京都が策定した7つの副都心の一つであり、オフィスが多いエリアです。
特に四ツ目通りや蔵前通り、京葉道路など大きな幹線道路沿いには大規模なオフィスビルも見られ、墨田区でも一番のオフィス街となっています。

吾妻橋・本所・両国エリアと主要駅の特徴

吾妻橋・本所・両国エリアと主要駅の特徴

吾妻橋・本所・両国は、墨田区の南西部に位置する隅田川沿いのエリアです。
隅田川にかかる吾妻橋や駒形橋を渡れば浅草という立地から、観光客が多く訪れるエリアでもあります。

このエリアの主要駅は両国駅です。
JR総武線と都営地下鉄大江戸線の2つの路線が利用できます。
総武線を利用すれば新宿駅まで乗り換えなしで20分前後で到着しますし、渋谷駅や東京駅などへは乗り換えが必要なものの、30分以内で移動することができます。
また、大江戸線は六本木駅や麻布十番駅、汐留駅など都心の主要なビジネス街へダイレクトにアクセスすることが可能です。

両国駅周辺の両国エリアは観光スポットが豊富で、特に駅の北側には東京都江戸東京博物館や旧安田庭園、すみだ北斎美術館など、人気の観光施設が並んでいます。
また、駅前には大相撲が行われる両国国技館があり、お相撲さんと会える街としても有名です。

一方、駅の南側は商業施設やオフィスビルが多く見られるエリアであり、特に京葉通り沿いは比較的大きなオフィスが隣の錦糸町駅まで点在しています。
墨田区では錦糸町に次ぐオフィス街と言えるでしょう。

本所や吾妻橋といったエリアは、大通り沿いには大型マンションが多いものの、一歩路地裏に入ると下町情緒が今も残る住宅街が広がっています。
吾妻橋は、ユニークなモニュメントで有名なサントリー・スーパードライホールがあることでも知られています。

緑・立川・菊川エリアと主要駅の特徴

緑・立川・菊川エリアと主要駅の特徴

墨田区の南西部、江東区と境を接するエリアです。

主要駅は菊川駅となります。
菊川駅は都営地下鉄新宿線の駅で、墨田区では唯一の新宿線の駅です。
新宿駅や市ヶ谷駅、九段下駅などへダイレクトでアクセスできる利便性の高い駅で、東京駅や品川駅、渋谷駅などへも30分以内でアクセスすることが可能です。
隣の森下駅では、大江戸線へ乗り換えることができ、六本木や青山方面へも便利にアクセスすることができます。

緑・立川・菊川エリアは、三ツ目通りや清澄通り、新大橋通りなど、幹線道路が多い交通の要衝であり、駅前にはライフやマルエツなど多くのスーパーやコンビニ、ドラッグストアなどが並んでいます。

そして、それらの商業施設を取り囲むように住宅街が広がっており、最近では大通り沿いに大型のマンションが増えているエリアです。

その一方で、回向院や吉良邸跡など、歴史的な名所が数多く残る場所としても有名で、都心にありながら落ち着いた雰囲気が感じられます。
住宅地としての性格が強いエリアであり、オフィスはあまりありません。

堤通・墨田・八広エリアと主要駅の特徴

墨田区の一番北に位置する、隅田川と荒川に挟まれたエリアです。
荒川を挟んで葛飾区、隅田川を挟んで足立区と隣接しています。

このエリアの主要駅は東向島駅です。
東向島駅は東武伊勢崎線(東武スカイツリーライン)の駅で、浅草駅や押上駅、北千住駅などへ直結しています。
北千住駅からは東京メトロ日比谷線、押上駅からは都営地下鉄浅草線・東京メトロ半蔵門線に直通運転を行っているため、都心へのアクセスは良好です。
墨田区は、第二次世界大戦で大きな被害を受けましたが、堤通・墨田・八広は奇跡的に焼失を逃れた地域であり、そのため今でも昔の長屋や細い路地が多く残っているエリアでもあります。

一方で、都心に近いエリアということもあって鐘ヶ淵通りの拡幅工事など、新しい街作りも急ピッチで進んでおり、大通りに沿って多くの商業施設が誘致され、大規模な都営アパートや民間のマンションが数多く建設されています。

東墨田・立花・文花エリアと主要駅の特徴

墨田区の東側に位置し、旧中川を挟んで江戸川区、さらに南側で江戸川区と境を接するエリアです。
主要駅は八広駅となります。

八広駅は京成押上線の駅で、墨田区では比較的東にある駅です。
2つ先の押上駅では、都営地下鉄浅草線や東京メトロ半蔵門線など4つの路線が乗り入れているので、アクセスは良好です。
東京駅や品川駅新宿駅など、主要なターミナル駅まで30分以内でアクセスすることができますし、羽田空港や羽田空港へのアクセスも良く、出張などでも便利に利用することができます。

東墨田・立花・文花エリアは、古くから鞣し業が盛んな土地で、皮革工場やアパレル・靴などの製造工場が密集する地域として知られています。
また、白鬚神社や吾嬬神社、香梅園(香取神社)など歴史的な建築物や自然が多いエリアであり、近年は大規模な公営住宅が数多く建設されているのです。

まとめ

ここまで見てきたように、同じ墨田区内の街や駅であってもその特徴はさまざまであり、オフィスとしての需要や交通アクセスの良さも異なります。
墨田区内でオフィスを検討されているなら、このような特徴をしっかりと理解したうえで探すようにすると、失敗のリスクを大幅に減らすことができるでしょう。
墨田区内の賃貸オフィスの詳しい情報については以下のサイトもご覧ください。

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