合羽橋と呼ばれる通りには、食器や包材、食品サンプルなどが販売されている問屋が並んでいます。
かっぱ橋道具街とも呼ばれていて、観光客でも賑わっている場所です。
新型コロナウイルスが落ち着き、インバウンド需要が増え、外国人観光客でも人気のエリアです。
ここからは、合羽橋の特徴や歴史、交通アクセスについて紹介します。

合羽橋の特徴

ここからは、合羽橋の特徴について詳しく紹介します。

約800mの商店街

合羽橋の道具街は、約800mもの中に、さまざまな問屋が連なっているのが特徴です。
東京合羽橋商店街振興組合では、かっぱ橋道具店と呼んでいますが、そのままかっぱ橋と呼ばれることもあります。
台東区の道路の通称名としても、かっぱ橋道具街通りとして認められています。

河童とかかわりがある

文字だけを見た場合、漢字にすると合羽なため、雨の日に着るカッパをイメージしてしまいます。
しかし実際には、妖怪の河童との縁が深く、合羽橋に行くと多くの河童のグッズを見られます。
置物や壁への装飾、さらにはアーケードにも、白い河童のキャラクターが取り付けられているほどです。
街としてだけでなく、私的に飾った河童のグッズも置かれています。

日用品の道具がそろう

日用品の道具がそろう

プロ仕様の日用品を扱っているお店が連なっているため、食器や包丁、ラップやサンプル食品など、さまざまなものを購入できます。
プロがあつまっているため使いやすく、素材の良いものを安価で販売しています。
そのため、業者だけでなく、一般の方も購入する方が多いです。
なかでも食品サンプルは、本物と見分けがつかないほどのリアル感があります。
専門店がいくつかあり、それぞれ得意分野が分かれているので、どのお店に行っても楽しめます。

かっぱ橋道具街まつりは大人気

少しでもプロ仕様の質の良い日用品を、お得に購入したいと考えている方も多いのではないでしょうか。
年に1回行われているかっぱ橋道具街まつりでは、普段から安価で良いものがさらに安く売られています。
開催日は毎年10月の連休に行われているので、要チェックです。
大盤振る舞いで、本当にその価格で利益が取れているのかと不安になるくらい、お得に買い物ができます。
買い物の金額に応じて、スクラッチや福引も楽しめます。

カフェも楽しめる

日用品を購入して一息つきたいときには、カフェも楽しめます。
KAPPABASHI COFFEE & BAR(カッパバシコーヒー&バー)では、コーヒーやサンドイッチがあり、ゆったりと過ごせるでしょう。
少しリーズナブルにドリンクを飲みたいときは、お持ち帰りにすると割り引いてくれます。

プロに包丁研ぎもしてもらえる

道具を使えば自分で包丁研ぎもできますが、切れ味がいまいちだと感じている方もいるかもしれません。
そのときには、合羽橋にマイ包丁を持ってきて、プロに研いでもらいましょう。
かまた刃研社では、プロが丁寧に包丁研ぎをしてくれるので、自宅で食材を切るときに違いを感じられます。
包丁の専門店なので、どんなものを選べば良いか迷ったときにも相談できます。

お菓子作りの道具もそろう

馬嶋屋菓子道具店は、主にお菓子作りの道具を販売しています。
昔は和菓子を作る道具を主に販売していましたが、今では洋菓子の道具も取り入れているため、多くの人に利用されています。

和陶器も購入できる

合羽橋には、和陶器を販売している和の器田窯というお店もあります。
こちらでは、国内各地の窯元から、選りすぐりの和陶器を仕入れています。
全国各地からの陶器を楽しめるため、見ているだけでも楽しめるでしょう。
作家が丹精込めて作った一品ものも販売しているため、陶器好きにはたまらないはずです。
有名な窯元の陶器も購入できます。

合羽橋の付近にはスーパーも多い

合羽橋のあたりには、問屋だけでなくスーパーもあり、利便性が高いです。
日常に必要な食材も手に入ります。
品ぞろえが豊富なお店に行きたいなら、ライフ浅草店がおすすめです。
つくばエクスプレスの浅草駅から、歩いて1分の場所にあります。
必要なものをちょっとだけそろえたいのであれば、まいばすけっとが良いでしょう。
コンパクトな店内ですが、食材だけでなく日用品もそろいます。
こちらは、つくばエクスプレス浅草駅から歩いて4分の場所にあります。

合羽橋には生涯学習センターもある

合羽橋には、図書室やパソコンルームを完備している生涯学習センターがあります。
子どもから大人まで楽しめるように、図書館に絵本や大人向けの本まで豊富にそろえています。
学習ルームも開いていれば、利用可能です。
ほかにも、トレーニングルームを併設しているため、運動不足を解消したいときにも気軽に使えて便利です。

公園も充実している

公園も充実している

合羽橋付近は公園も充実しているので、子どもと一緒に遊べます。
特に都会となると外で遊べる場所が限られ、困ることもあるかもしれませんが、合羽橋の周りでは問題ありません。
近くには金竜公園や松葉公園があり、子どもがのびのび遊べるような遊具がそろっています。
少し歩いて行ったところには、上野公園があります。
こちらは春になると桜も楽しめるため、おすすめスポットです。

合羽橋の歴史

合羽橋と名付けられたのは、掘割を整備した合羽屋喜八(別称:合羽 川太郎)の名前からきているのではないかといわれています。
このあたりはもともと新堀川が流れていていましたが、1918年頃に下水解消事業が行われ、すべてコンクリートにされました。
湿地帯であったため、私財を費やして整備した合羽屋喜八に心を打たれて、河童たちが工事を手伝ったともいわれています。

新堀川の頃に橋がいくつもあり、そのうちの1つが合羽橋でした。
埋め立てを行ったと同時に、撤去されました。
1912年頃に古道具屋が店を構えると、大繁華街であった浅草から買いに来る人が出始めます。
第二次世界大戦後には、今のようなさまざまな道具を売る商店街へと発展していきました。

合羽橋の交通アクセス

合羽橋の交通アクセス

合羽橋へは、さまざまな電車やバスを利用して移動ができます。
電車では、JR山手線・京浜東北線を利用する場合、上野駅や鶯谷駅からが近いです。
歩いてどちらも、15分ほどで着きます。
もう少し近い電車を利用したい場合は、東京メトロ銀座線田原町駅か、つくばエクスプレス浅草駅がおすすめです。
こちらは、駅から歩いて5分程度で合羽橋まで行けるので、近く感じるでしょう。

ほかには、東京メトロ日比谷線入谷駅を利用できれば、歩いて6分ほどで着きます。
電車だけでなく、バスを使って合羽橋にも行けます。
都営バスの菊屋橋バス停で降りれば、そこから徒歩2分です。
南めぐりんかっぱ橋バス停で降りれば、こちらは合羽橋の中にあるので、すぐに行きたいお店まで行けます。

合羽橋のオフィス賃料相場

合羽橋付近で、オフィスを借りたいと考えている方もいるのではないでしょうか。
ここからは、合羽橋のある台東区のオフィス賃料相場を紹介します。
30坪以下の1坪あたりの価格は、13,117円です。
30~50坪では15,331円、50~100坪では14,024円、100~300坪では20,482円、300坪以上だと25,000円です。

まとめ

合羽橋にはさまざまな道具がそろっているので、包丁や鍋などの調理道具や陶器などがほしいときに便利です。
見るだけでなく、飲食店やカフェなどもあるので、ゆっくりとお腹も満たしながら観光ができます。
今はインバウンド需要も高く、日本人だけでなく、外国人にも人気のスポットです。
お店の数も多いので、1日中いても飽きないでしょう。
昔ながらの情緒溢れる雰囲気も残っているので、なつかしさも味わえます。
近くには、公園や生涯学習センターなどもあり、子どもから大人まで楽しめる場所です。

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