立川は、東京都墨田区の南部側に位置しています。
昔ながらの町工場がたくさん建ち並んでおり、昭和レトロな雰囲気が感じられる街です。
また、立川は、浮世絵師の葛飾北斎ともゆかりのある街です。
本記事では、立川のおもな特徴、歴史、交通アクセスについてご紹介していきます。
また、立川エリアのオフィス賃料の相場についてもご紹介していきますので、オフィス探しをしている方はぜひ参考にしてください。
目次
立川の特徴
立川は、大横川沿いにある街です。
立川一丁目から立川四丁目までの地名があります。
ここでは、墨田区立川の特徴をご紹介します。
川が多い水の街
立川の特徴は、周辺に川が多いことです。
街の北側には竪川が流れています。
また、墨田区江東橋との境には大横川が流れているのです。
立川から少し離れた場所には、隅田川があります。
隅田川は、毎年7月頃に開催される隅田川花火大会で有名な場所です。
また、立川の周辺には、一級河川に指定されている荒川もあります。
葛飾北斎のゆかりの地
日本を代表する浮世絵師の葛飾北斎と関わりが深い街であることも特徴です。
葛飾北斎の有名作品である富嶽三十六景の本所立川は、立川あたりを描いたとされています。
江戸時代の頃には、竪川の周辺に材木問屋がたくさんありました。
葛飾北斎は、遠近法というテクニックを用いて、材木の間から見える富士を表現しています。
ちなみに、立川から徒歩圏内には、葛飾北斎が描いた肉筆画、錦絵、摺物、版本などを展示するすみだ北斎美術館があります。
冨嶽三十六景 本所立川、両国夕涼、冨嶽三十六景 隅田川関屋の里、隅田川両岸景色図巻などの当時の墨田を描いた作品も多数コレクションしているのです。
北斎のアトリエの再現模型も見学できますので、興味がある方はぜひ訪れてみると良いでしょう。
ポンコツ通りがある
ポンコツ通りがあることも立川の特徴です。
立川一丁目から四丁目にかけての通りに、自動車解体工場、自動車整備工場、板金店、自動車の中古部品店などがたくさん建ち並んでいます。
中古自動車部品専門店のメッカとして知られており、全国各地から修理者やディーラーなどの自動関連業者、車好き、熱心なマニアなどが訪れています。
立川の歴史
現在の立川がある場所は墨田区ですが、昔は本所区と呼ばれていました。
下町感は溢れていますが、空襲の影響で昔の景色とは大幅に変わっています。
ここでは、立川の歴史を簡単にご紹介していきます。
1878年から1947年まで
1878年(明治11年)11月2日の郡区町村編制法によって、現在の立川がある本所菊川町一丁目も本所区となりました。
竪川町から立川へ
1933年に、 林町、菊川町一丁目、徳右衛門町の一部が合わさったことで、竪川町一丁目から四丁目までの地名となります。
1966年(昭和41年)に住居表示制度が実施されることとなり、立川となりました。
立川という名称は、前の竪川町が由来となっています。
竪が当用漢字に含まれていないため、立の漢字が用いられることとなり、立川となったのです。
東京大空襲で立川は焼け野原になった
立川は戦時中に、東京大空襲によって大きな被害を受けました。
立川で暮らしていた人たちもたくさん犠牲となったのです。
現在の立川四丁目にある榎稲荷神社には、東京大空襲で焼失した榎が残されています。
立川の交通アクセス
ここでは、立川の鉄道、路線バス、道路などの交通アクセスについてご紹介します。
立川の鉄道
立川内には、鉄道が通っていません。
最寄駅は、都営地下鉄・新宿線の森下駅となります。
森下駅は、都営地下鉄・大江戸線も乗り入れており、2つの路線が利用できます。
都営地下鉄・新宿線の森下駅から都庁のある新宿駅までの所要時間は電車で30分ほどです。
乗り換えなしでアクセスできます。
また、東京駅へも30分以内でアクセス可能です。
立川からは少しだけ歩きますが、森下駅の隣にある菊川駅、JR線や東京メトロが通る錦糸町駅、大江戸線やJR線が通る両国駅なども利用できます。
徒歩圏内に複数の路線や駅があるため、交通の便が良いエリアと言えます。
立川の路線バス
立川内を走る路線バスは、都営バスです。
立川三丁目から四丁目付近にバス停が立っています。
立川バス停から乗車すれば、東京の人気観光地の東京スカイツリーまでバス1本でアクセス可能です。
また、新橋方面へも楽にアクセスできます。
立川の道路
立川内を通る大きな道路は、東京都道319号環状三号線です。
港区海岸二丁目を起点として、江東区辰巳二丁目までを結ぶ都道です。
東京都道319号環状三号線は、コンビニエンスストア、マンション、住宅などが建ち並んでいます。
三之橋付近に向かうと、公衆トイレや元徳稲荷神社などがあります。
反対方向に進むと、都営地下鉄・新宿線の菊川駅へアクセスできます。
森下駅方面には、東京都道463号上野月島線も通っています。
東京都道463号上野月島線沿いは、店舗や飲食店などが多い傾向です。
特に森下駅の周辺はたくさんの店舗が揃っています。
また、立川の周辺には、首都高速7号小松川線が通っています。
高速7号小松川線は、東京都墨田区を起点として、東京都江戸川区までの区間を結ぶ高速道路です。
ただし、立川内にはジャンクションがありません。
立川から高速道路を利用したい場合は、両国ジャンクションが最寄りとなります。
立川のオフィス賃料相場
最後に、立川内の賃貸オフィス事情や賃料の相場などをご紹介します。
立川のオフィス事情
立川は、昔ながらの町工場や住宅などが多いエリアです。
庶民的な雰囲気の街となっており、賃貸オフィスは少ない傾向です。
あっても小規模なオフィスが中心となっています。
中には、大型の倉庫を備えた物件もあります。
立川内には、レンタルオフィスやシェアオフィスなどはありません。
菊川駅方面で探してみると良いでしょう。
たくさんの物件の中から選びたいのであれば、立川から徒歩圏内の両国や錦糸町などのエリアも視野に入れてみると良いかもしれません。
両国駅や錦糸町駅の周辺には、賃貸オフィスがたくさんあります。
レンタルオフィスやシェアオフィスも豊富です。
交通の便も良いエリアなので、通勤もしやすいでしょう。
立川のオフィスの賃料の相場は
立川のオフィスの賃料は物件によりけりです。
安い物件であれば、賃料が9万円程度の貸事務所もあります。
倉庫付きの物件の賃料は、かなり高くなっています。
まとめ
ここまで、墨田区立川の特徴、歴史、交通アクセスなどをご紹介してきました。
墨田区の南部側にある立川は、川に囲まれた場所に位置しているのが特徴です。
周辺には、立川の地名の由来となった竪川のほか、大横川、墨田川、荒川などの河川が流れています。
立川一丁目から四丁目にかけての通りには、自動車整備工場や自動車パーツ店などが建ち並ぶポンコツ通りがあり、ものづくりの街という雰囲気が漂っています。
立川内には鉄道は通っていませんが、森下駅や菊川駅などの駅が利用できるでしょう。
両国駅や錦糸町駅なども徒歩圏内です。
下町風情がありながらも、交通アクセスの良いエリアとなっています。
立川には賃貸オフィスは少ないですが、付近の地域には多数あります。
錦糸町や両国など、少し検討エリアを広げて探してみてはいかがでしょうか。
きっといい物件が見つかるでしょう。
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