皇居は、徳川幕府の時代に江戸城であったところが、明治元年から現在の形へと徐々に変わってきた歴史があります。

東京都千代田区千代田1-1という立地からもわかるように、まさに東京都の中心地であり、ビジネスに最適な立地といえます。

天皇および皇族の居所のため観光の話題を多く耳にしますが、実は有名企業が数多く建ち並ぶ一大ビジネス街です。

ここでは、皇居周辺の特徴や歴史、賃料について紹介します。

皇居の特徴

皇居の特徴

皇居は東京都の中心地にあり、天皇の住まいである御所のほかに、宮殿や宮内庁関係庁舎などがあります。

もとは江戸城であり、正門となる西の丸大手門に続く二重橋は、現在は外国人観光客にも人気のスポットです。

この二重橋前エリアがいわゆる丸の内エリアであり、世界的に有名な大手企業の本社や拠点が多く集結する一大オフィス街です。

広大な敷地を持つ皇居外苑には、整備の行き届いた街が広がり、大型のオフィスビルが建ち並ぶエリアには、ビジネスパーソンが日々行き交います。

また好立地のため、富裕層を対象とした分譲マンションの建設も、年々続々と計画されています。

そうした動きがあるものの、都会の喧騒とはかけ離れた静かで落ち着いた雰囲気があり、それこそがこのエリアの一番の特徴といえるでしょう。
オフィス街であるからこそ、昼と夜の人口が大きく変化しますが、常に多くの人が集まる場所といえます。

最も美しいといわれる二重橋をはじめ、皇居には美しい景観も多いです。
皇居外周には、皇居ランナーと呼ばれるランニングを楽しむ人たちがいるなど、幅広い目的を持つ人々が見受けられるエリアです。

春には花見をするため、堀に沿ってゆっくり散策する人たちがいたり、秋には紅葉を愛でる人たちがいたりと、都会にありながら季節を感じられる自然があふれることも、皇居の魅力でしょう。

仕事に追われるビジネスパーソンにも、ほっと息を抜ける風情があります。
周囲には名門校や大使館などが点在し、一見すると生活感はあまり感じられない街並みに見えます。

実際には、生活を支える店舗もそろっていて、オフィス従業員の日常面でも不便を感じることがないのが特徴です。

コンビニエンスストアや小規模スーパーなどもあるので、食事や日用品の調達に困ることはないでしょう。

皇居の歴史

皇居のもととなった江戸城が最初に築かれたのは、室町時代です。

武将である太田道灌が居館として築きましたが、その時代の遺構は、桜や紅葉の時期に「道灌壕」として公開されることもあるため、見学のチャンスがあります。

その後、豊臣秀吉からこの地を拝領した徳川家康は、まだ湿地の多かった土地に大規模な土木工事を行い、江戸城とともに江戸の町そのものを作り上げました。

家康は舟入堀も多数築き、江戸は舟運の一大物流拠点として繁栄、経済の中心地の礎となります。

江戸時代から明治時代に変わる際、今に続く皇居の歴史がはじまることになります。
しかし、実は江戸城が開城された時点で、まだ首都をどこに置くかは決定していませんでした。

さまざまな意見がある中、大名屋敷や官庁がすでに多く建ち並ぶ江戸の街をそのまま利用したほうが、新政府にとっても経済的という理由から、東京が選ばれたといわれています。
事実、新政府の役所を多数新築するとなると、大規模な都市開発が必要です。

江戸には、すでに多くの建物や整備された都市機能があり、それは新時代にもそのまま利用できるレベルでした。
最高権力者の居住地であった江戸城が、天皇の御所となれば問題ありません。

新政府は当時、深刻な財政不足に陥っており、江戸の設備をそのまま流用することで、新しい時代がスタートできることになったといえます。

その後、二の丸大手門に眼鏡橋が設けられたり、西の丸に新宮殿が建てられたりすることでようやく体裁が整い、戦後はこれが皇居となって現在にいたります。

皇居エリアは現在日本の経済の中心地ですが、それはすでに江戸時代から綿密な都市計画のもと、築き上げられていたものです。
現在、ビジネス街として機能しているのも、当然といえるでしょう。

歴史的に見てもまさに都心といえる場所ですが、現在も広大な面積に多くの自然が残されています。
そのことがさらにこの地の希少性を高め、東京都でも特別な場所となっています。

皇居の交通アクセス

皇居の交通アクセス

皇居へは、在来線のJR山手線、JR京浜東北線、JR中央線が乗り入れています。

地下鉄は、東京メトロ銀座線、東京メトロ丸の内線、都営新宿線の乗り入れがあります。
千代田区内には、こうしたJR線や東京メトロ、都営地下鉄すべての路線の駅を合わせると、駅の数は25です。

これだけ多くの駅数を利用できるアクセスのよさは、なかなかありません。何より便利なのは、日本の鉄道の玄関である東京駅を拠点にできることです。

東京駅は7つの路線が走っていますが、新幹線が走っていることから、全国どこに出かけるにも利便性があります。

全国に拠点を持つ企業や多くの支社を持つ企業、海外拠点を持つ企業にとっては、事業活動に大変有効に働くでしょう。

また日々の取引においても、先方へ出向くのにも先方から来社してもらうのにも、場所を選ばずアクセスが抜群のため、無駄な時間を取りません。

オフィスや店舗の多い主要都市である新宿や池袋・渋谷・銀座などへも、すべて電車で15分程度の所要時間となります。

これらの主要都市へは、タクシーで移動したとしても3,000円程度の距離になるため、会社として月の交通費を考えた場合にも、コスト削減につなげることが可能です。

公共交通機関がなくなるような時間帯に、従業員がタクシーを利用する際にも、大幅なコスト削減が見込めます。

社用車や自家用車の利用に関しては、国道1号線や幹線道路が多く走るエリアのため、首都高速都心環状線などにもアクセスしやすい立地なのが強みです。

平日は道路も多少の混在が予想されますが、ルートの選択肢が多いため、大きな支障はないでしょう。

皇居のオフィス賃料相場

皇居のオフィス賃料相場

皇居の住所は千代田区になり、大企業の本社が建ち並ぶビジネス一等地のため、賃料相場は高いエリアです。

東京都で最も家賃相場が高いエリアであり、港区と比べても坪単価で常に2万~3万円ほどの開きがあります。
もちろんそれだけ価値のあるエリアであり、事業活動に大きくアドバンテージのある立地であることは、間違いありません。

それでは、皇居の賃料相場を見てみましょう。
金額は坪単価で想定して、共益費込みとなっています。
30坪以下 21,936円
30~50坪 18,816円
50~100坪 21,335円
100~300坪 24,284円
300坪以上 30,200円

これらの金額は、周辺のエリアに比べ、坪単価にして1万~2万円ほど高めの設定になっています。

相場は日々変化しますが、おおむねここから大きく変動することはないでしょう。
ただし、オフィス物件を探す場合は、常に新しい賃料相場の情報を調べることが重要です。

まとめ

皇居は、東京都内でも有数のオフィス街である千代田区にあり、賃料相場は高めなものの、多くの企業から非常に人気があります。

皇居エリアにオフィスを構えること自体が、ビジネスステータスであることは間違いありません。自社のブランド力を上げ、社会的信頼を獲得する有効な手段であることから、周囲に比べて高めの賃料を払ってでも、オフィスを構える価値は十分にあります。

日本の交通網の中心である東京駅がメイン拠点となることから、日本全国はもとより、海外へのアクセスに関しても利便性は抜群です。

皇居周辺でオフィスを探す場合は、ぜひ最新の情報をもとにご検討ください。

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