明石町は、隅田川の西岸に位置し、明治時代に外国人居留地として開かれた由緒ある街となっています。
今回は、築地からもほど近い明石町周辺にある施設のほか、おすすめ観光スポットなどをご紹介していきます。
目次
明石町にある観光スポット
まずは、明石町とその周辺にある観光スポットとして、代表的なものを見ていきましょう。
明石町に残る史跡のひとつ「浅野内匠頭邸跡」
生保2年、笠間から赤穂へ領地替になった浅野長直の江戸上屋敷があったとされる地です。
浅野長直の孫である赤穂内匠頭長矩が、元禄14年に切迫を命じられ、赤穂藩浅野家は断絶したという歴史があります。
この浅野内匠頭邸跡は、聖路加国際病院の敷地内に位置しており、その内容を示す石碑と説明板が設けられており、現在では東京都指定文化財となっています。
病院に訪れた際など、立ち寄ることがあれば見ていくのがおすすめです。
異国情緒が漂う建造物「築地本願寺」
明石のお隣、築地にあるお寺といえば、観光スポットのひとつにもなっている築地本願寺です。
浄土真宗本願寺派の寺院で、元和3年に西本願寺の別院として建立されました。
築地本願寺は、元々浅草周辺にあったのですが、明暦3年に発生した明暦の大火によって焼失し、現在の地に移転し再建されました。
しかし、その後関東大震災により再び消失し、1934年に現在の美しい寺院に生まれ変わりました。
こちらのお寺の外観は、日本の寺院様式とはまるで異なっており、仏教発祥の地として知られるインドなど、アジア古代仏教の建築様式をモデルにして作られたオリジナルの寺院です。
アジア各国を旅してきた建築史家の伊東忠太博士により設計され、平成26年には本堂と門柱、石塀が国の重要文化財に指定されています。
築地本願寺の建物は、アジアの古代仏教建築を模した外観になっており、本堂入口のステンドグラスや動物の彫刻が特徴的です。
また、本堂にはパイプオルガンが設置されており、こちらは仏教音楽普及のため1970年に寄贈されたものになります。
2006年からはパイプオルガンに多くの人が慣れ親しんでもらえるように、築地本願寺パイプオルガンコンサートが毎月開催されており、地域の人気イベントとなっています。
寺院内にはカフェやお土産が購入できるショップなどもあり、観光スポットとしてもおすすめです。
聖路加国際病院の敷地内にある「聖ルカ礼拝堂」
聖ルカ礼拝堂は、聖路加国際病院の敷地内にある聖路加国際大学の礼拝堂です。
旧館の2階に設けられており、病院の患者さんやその家族、職員の方などの礼りの場として設けられ、古くから親しまれてきました。
チャペルでは、毎日のように患者さんや関係者のための祈願が行われており、日曜日には多くの人が集まります。
パイプオルガンをはじめとし、多くの演奏者による無料コンサートが開かれており、どなたでも自由に鑑賞できます。
また、院内の本館の2階には、同じように祈りの場であるトイスラーホールが設けられている点も特徴です。
明石町にある商業施設
次に、明石町にある商業施設について見ていきましょう。
明石町の象徴となっている近代都市空間「聖路加ガーデン」
聖路加ガーデンは、オフィス・レジデンス・レストラン・コンビニ・ホテル・スポーツクラブ・クリニックなどが入った、「医・職・住・学・悠」を融合した都市空間としてオープンした複合施設です。
オフィスが入った聖路加タワーと、聖路加レジデンスで構成されています。
聖路加タワーには、47階にレストランルークウィズスカイラウンジがあり、店内からは東京の街を一望できるようになっています。
レストランとしての機能だけでなく、結婚式が行われたり貸切パーティーが行われたりと、用途はさまざまです。
おいしい食事を堪能しながら、東京の街並みや夜景を楽しむのにおすすめです。
スクールやプログラムが充実している「東京スポーツオアシス」
東京スポーツオアシスは、聖路加ガーデンの中にあるスポーツ施設です。
子どもから大人まで楽しめるジムやスパサウナがあり、子どもはキッズスイミングやダンスが楽しめるほか、大人もゴルフやトライアスロンなどさまざまなスポーツが楽しめる施設となっています。
ジムが利用できるだけでなく、スクール内容も充実しているのが特徴です。
スクール後はサウナやお風呂で、疲れた体を癒やせる点も大きな魅力といえるでしょう。
趣味として通われている方も非常に多く、仕事帰りに立ち寄りやすいので、忙しいビジネスパーソンにとってもおすすめのスポットです。
また、女性向けのプログラムレッスンや女性専用のエステサロンも提供されているので、女性も通いやすいスポーツクラブとなっています。
明石町にある公共施設
最後に、明石にある公共施設をご紹介します。
歴史がある建造物が多くあるので、観光スポットとしてもおすすめです。
築地居留地跡の碑が残された「明石小学校」
幕末にアメリカ・ロシア・イギリス・フランスと安政5カ国条約を結んだことで、自由貿易が開始されるようになり、外国人居留地が誕生しました。
この明石町一帯は、築地鉄砲洲と呼ばれる外国人居留地となり、多くの方が居住を始めます。
そして公使館や領事館が置かれることとなり、宣教師や医師、教師などといった知識人が住み込んで、教会などを作ったとされています。
この築地居留地跡として代表的なのが、中央区立明石小学校です。
こちらの学校の角地には、築地外国人居留地跡の碑が建てられています。
眺めの良い川沿いをゆったり散策できる「明石町河岸公園」
明石町河岸公園は隅田川沿いに位置しており、子どもたちが遊べるような遊具などはありませんが、川沿いに遊歩道が設けられています。
そのため、地域住民の散策・ジョギングスポットとして親しまれています。
ジョギングしながら、隅田川を行き交う水上バスや佃大橋、高層ビルの都会的な景観、勝どき橋などを眺めるのがおすすめです。
とくに夜は、ライトアップされた夜景が非常に美しい場所でもあります。
イスやテーブルも設置された休憩スポットとなっており、平日は人通りも少ないので、癒やしが欲しい時などにもおすすめです。
遊歩道には桜並木が植樹されており、春先になると美しく桜が咲き誇ります。
そのため、お花見スポットとしてもおすすめの散歩道といえるでしょう。
まとめ
今回は、明石町の観光スポットや商業施設、公共施設についてご紹介してきました。
明石町は、外国人居留地としての歴史があることから、異国情緒を漂わせつつも近代的なスポットがあるエリアです。
海鮮が楽しめる築地市場が近いこともあり、近隣住民たちでにぎわう活気があるエリアです。