日本橋兜町は、日本橋の中でも東京証券取引所などの証券会社が集中している金融街です。
かつてはニューヨークのウォール街、ロンドンのシティと並ぶ「世界三大金融街」といわれた街でもあります。
今回は、兜町周辺にある観光スポットや商業施設、そして便利な公共施設についてご紹介していきます。

兜町にある観光スポット

兜町やその周辺施設には、兜町の歴史にまつわるスポットが多く集まっています。
それぞれご紹介していきます。

豪華な兜の山車は必見!兜町・茅場町まちかど展示館

こちらの展示館では、地元の神輿4基や山車1基、江戸町火消し「百組」伝統の写真、革半纏(かわはんてん)などが通年展示されています。
兜町の山車は、兜町と書かれた大太鼓の上に大きな兜が飾られている非常に貴重な逸品で、まさに必見です。
伝統文化財や資料が展示されていますので、兜町の伝統を知る良い機会になるでしょう。

▼兜町・茅場町まちかど展示館(中央区まちかど展示館のホームページより)
https://www.chuoku-machikadotenjikan.jp/tenjikan/kabutocho_kayabacho/

周辺の証券マンたちも度々訪れる日本橋日枝神社

茅場町駅から5分ほどの立地にある日本橋日枝神社は、赤坂日枝神社の摂社として兜町に鎮座しています。
そのため、会社の繁栄や経済の発展の要地として、古くから多くの方に崇拝されている神社です。
金融街にある神社ということもあり、運気上昇や財運上昇等で特別祈祷していただくことも可能です。
斜め上を向いている狛犬が鎮座しており、この狛犬は運気上昇のご利益があるとも伝えられています。
江戸の三大祭りのひとつである山王祭では、日本橋日枝神社が御旅所に定められており、祭りの日は賑わいを見せています。

▼日本橋日枝神社の観光情報(東京 中央区オフィシャル観光ガイドより)
https://centraltokyo-tourism.com/ja-jp/spot/detail/106681

日本の経済の中心を担う東京証券取引所

日本の経済の中心を担う東京証券取引所

日本最大の取引所として知られている東京証券取引所は、テレビなどでおなじみの方も多いのではないでしょうか。
この東京証券取引所では、株式の売買取引が行われているだけではなく、実際に施設内を見学できる見学ツアーが設けられていますので観光にもぴったりです。
電光掲示板などを見ながら、現在の取引内容についてガイドがあり、株に関心がある方にとっては見逃せないツアーといえるでしょう。
株式投資体験コーナーでは、仮想上の証券市場で配信されるニュースや会社情報を基にして、株式の売買をシミュレーションで体験できるようになっていて、株投資を始めたいという方にもぴったりです。
また、証券史料ホールでは証券に関する数々の史料が展示されています。

▼東証の見学施設「東証Arrows」
https://www.jpx.co.jp/learning/tour/arrows/02.html

銀行発祥の地

銀行の発祥とされているのは、渋沢栄一氏が中心となり明治6年に開業した第一国立銀行です。
この銀行を機会として、日本初の株式取引所が誕生し、多くの企業が続々と集まり、日本経済をリードしてきました。
現在では「みずほ銀行兜町支店」となっており、南側の壁面に銀行発祥の地のプレートがはめこまれ、西側には歴史展示パネルが掲示されています。
初代の建物は、木骨石造・ベランダ・日本屋根・塔が設置された和洋折衷のデザインで、外国人の方の手を借りることなく日本人の設計者・二代清水喜助氏により手掛けられました。
その姿は、擬洋風建築の最高峰と大きく評価されており、錦絵にも度々描かれた東京の名所として知られています。

▼銀行発祥について(清和綜合建物のホームページより)
https://www.seiwa-building.co.jp/bank-birthplace/building.html

証券界の守り神として崇拝される兜神社

東京証券取引所本館の北側に、証券界の守り神といわれている兜神社があります。
主祭神は、商業の守護神の倉稲魂命(うかのみたまのみこと)と呼ばれるお稲荷様であり、合祀は大国主命(おおくにぬしのみこと)と事代主命(ことしろぬしのみこと)です。
大国主命は五穀豊穣や商売繁盛の神様、事代主命も商売繁盛の神様として有名です。
多くの商業の神様が祀られていることもあり、ビジネスパーソンにとって縁起の良い神社でもあります。
社務所はないため、東京証券取引所でお守りを授与していただけるほか、御朱印は日本橋日枝神社の授与所でいただけます。
また、境内には兜神社の名前の由来となった兜岩もあるのが特徴です。

渋沢栄一氏の邸宅跡地として知られる日証館

日証館は、近代日本経済の父である渋沢栄一氏の事務所があった跡地として知られるビルです。
日本銀行や東京駅の設計を担当した辰野金吾による設計、清水組による施工で建築されています。
石造りの重厚な外観は、近代の名建築のひとつとして数えられています。
現在の日証館は、オフィスやチョコレート&アイスクリームのお店が入っていますが、賃貸オフィスとしての貸し出しも可能です。

兜町にある商業施設

次に、兜町やその周辺にはどのような商業施設があるかについて見ていきましょう。

兜町の新たなランドマーク!KabutoOne

KabutoOneは、東京メトロ東西線茅場町駅の直上にある高層ビルで、新しい兜町のランドマークとなりました。
オフィスや飲食店、本を読みながら飲食を楽しめるブックラウンジ、天井高8mにもなる500名収容可能のホール、大小7つのカンファレンスルームが完備された複合施設となっています。
ホールやカンファレンスでは、株主総会や講演会、企業のイベントなどで活用できるので、ビジネスシーンでも役立つことでしょう。
1階のアトリウムには、4面4分割回転式のキューブ型大型ディスプレイ「TheHEART」という、心臓をモチーフとした構造体があります。
こちらでは、兜町らしく随時株の情報が掲示され、株価の動きによって色を変える姿が兜町の街を美しく彩っています。

▼KabutoOneのホームページ
https://kabutoone.tokyo/

BANK

兜町第7平和ビルの1FとB1Fにあるのが、BANKという複合商業施設です。
BANKにはベーカリーやビストロ、ライフスタイルショップ&カフェ、フラワーショップなどのお店が入っています。
元々旧銀行跡地だったビルですが、BANKはその思いを込めてベーカリーに「bank」、カフェに「coin」、ビストロに「yen」と名付けられているのが特徴です。
また、人々の憩いの場所になれるようにと、平和の象徴である推定樹齢1000年のオリーブがシンボルツリーとして植樹されています。
ビストロではパンにマッチするフレンチやイタリアン、和の素材なども使った創作料理を提供しており、ランチや夕食にぴったりのお店です。

兜町にある公共施設

最後に、兜町に設置されている公共施設を見ていきましょう。

そこはまるで兜町のオアシス!由緒ある坂本町公園

兜町にある公共施設

坂本町公園は、明治22年に東京都内で初めて市街地に設けられた小公園であり、非常に歴史の深いものになります。
歴史のある公園でありながら2021年にリニューアルされ、喧騒にたたずむ都会のオアシスといえるでしょう。
ビル街の真ん中に広大な芝生が完備され、小川のせせらぎを感じられることから、周辺に勤めるビジネスパーソンの憩いの場となっています。
園内には、芝生で利用できるゴザが10枚用意されており、無料で利用可能です。
ピクニックなどにも最適な場所で、小さなお子さまからお年寄りまで、多くの方が利用しています。

▼坂本町公園の施設情報(中央区役所ホームページ)
https://www.city.chuo.lg.jp/a0037/machizukuri/kouenryokka/kouen/oshirase/renewal/sakamoto.html

まとめ

今回は、兜町にあるおすすめの観光スポット、伝統ある金融街兜町を彩る商業施設、憩いの場として提供されている公園についてご紹介しました。
ビジネスパーソンの多い平日は人が多い印象ではありますが、兜町の歴史や伝統に触れられるほか、忙しない日常を支える癒やしスポットも満載です。

【兜町・八丁堀・新川】の賃貸オフィスはこちらから。