「オフィスの移転作業を引っ越し業者に依頼したいけど、どの業者を選べばいいのか分からない」と思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
オフィスの移転作業は、荷物の運び入れだけでなく、内装工事や配線工事などやるべきことが多数あります。移転作業のボリュームにより最適な引っ越し業者を選ぶことが、オフィス移転を成功させるためには必要です。
この記事では、オフィス向け引っ越し業者を5社紹介します。業者の選び方のポイントや注意点についても解説するため、ぜひ参考にしてください。
目次
オフィス向け引っ越し業者の主なサービス内容
オフィス向け引っ越し業者が提供している主なサービスは以下となります。
- オフィスのレイアウト設計
- オフィス家具、備品の手配
- 荷物の梱包、搬出入
- 電気、電話、LAN回線などの設備工事
- 不用品の処分
- 内装工事
- 原状回復内装工事
など
オフィスの移転は、個人宅の引っ越しと違い、設備工事や旧オフィスの原状回復など、検討すべき作業が多数あります。オフィス向け引っ越し業者を利用することで、移転作業における負担を軽減できます。
基本的にオプションで、依頼するサービスを追加できますが、その分コストも上がっていくため、本当に依頼すべきかどうかを自社内で十分に検討しましょう。
オフィス移転を引っ越し業者に依頼する流れ
オフィス移転を引っ越し業者に依頼する際は、流れを把握しておくとスムーズに話が進みます。まずは、各社のサービスや仮見積もりを比較したうえで、自社の移転作業に必要なサービスを提供している業者を選びましょう。
業者の選定後は正式な見積もりをもらい、依頼する作業内容を明確にしたうえで具体的なスケジュールに落とし込みます。
移転スケジュールの決定後は、業者へ依頼する内容に応じて移転させる荷物や廃棄する荷物のリストなどを社内で作成しましょう。場合により、移転作業に関わる必要書類の作成などもあるため、やるべき内容をチェックリスト化することがおすすめです。
オフィスの引っ越しにかかる料金の相場
オフィス移転にかかる費用は、「引っ越し費用」と「不用品の廃棄費用」の2種類あります。
引っ越し費用は、時期により変動しますが、一般的な相場として従業員一人あたり2万~3万円程度といわれています。仮に従業員が100人いれば約200~300万円かかる計算です。
また、オフィス移転では、旧オフィスで不要となった荷物を廃棄処分する必要があります。不用品の処分は2トントラックの場合、10万円ほどかかるため、廃棄する荷物が多い場合は、廃棄処分にかかる費用を計算に入れる必要があります。
引っ越し業者選びの3ポイント
引っ越し業者は、全国に数千社あるため、業者選びが重要です。以下で、引っ越し業者の選ぶコツを解説します。
対応しているサービス範囲を確認する
オフィス移転を業者に委託するにあたり、対応しているサービスの範囲を確認することは最も重要です。
オフィスの引っ越しは、荷物の運び入れだけではなく、オフィスレイアウトやデザインの提案など、様々な作業を行う必要があります。そのため、引っ越し業者がどこまで対応できるかにより、移転当日に自社で対応すべき範囲が明確になります。
また、業者が提供している各種サービスはオプションとして加算されることもあるため、オフィス移転の予算と相談して決めると良いでしょう。
引っ越し安心マークを取得しているか
引っ越し業者を選ぶ際の判断材料として、「引越安心マーク」を取得しているかどうかを確認しましょう。
引越安心マークとは、全日本トラック協会が優良事業者として認めている証明なため、信頼できる引っ越し業者として判断できます。取得のための審査条件は以下となります。
- 引越における約款を遵守していること
- 苦情等に対する対応体制及び責任の所在の明確化を図っていること
- 適切な従業員教育を行っていること
- 引越関係法令を遵守していること
- 適正な廃棄物処理等を行っていること
- 適正な個人情報の取扱いを行っていること
- 制度の信用を損なう行為又は信用を損なう恐れのある行為がないこと
オフィスの引っ越し作業では、機密情報に関わる運搬もするため、引越安心マークを取得している業者を選定することで、安心して作業を依頼できるでしょう。
原状回復工事を請け負ってくれるか
賃貸契約の場合、退去時に原状回復する作業が義務付けられています。しかし、新オフィスへの移転と並行して旧オフィスの原状回復を行うのは、時間や手間がかかり非常に大変です。
引っ越し業者により、原状回復を請け負ってくれる可能性があるため、業者ごとの情報収集の際に確認しておくと良いでしょう。原状回復を業者に委託することで、新オフィスへの移転作業だけに集中できます。
おすすめのオフィス向け引っ越し業者5選
以下では、おすすめのオフィス向け引っ越し業者を5社紹介します。それぞれの業者の特色があるため、ぜひ参考にしてください。
サカイ引越センター
引っ越し業界の大手であるサカイ引越センターのオフィス移転では、基本的な引っ越し作業に加えて、以下の作業もサポートしています。
- オフィス設計
- 設備工事
- 内装工事
- 原状回復
また、マイスター制度というスタッフの引っ越しに関わる知識や技術を養成する制度も整っているため、高品質な作業が期待できます。
アート引越センター
アート引越センターも誰もが一度は聞いたことがある引っ越し業者でしょう。アート引越センターでは、オフィスビルや大学、店舗といった法人専門のプランである「オフィスパック」が人気です。
このプランでは、専門のコンサルタントが以下のサポートをしてくれます。
- 移転の契約
- スケジュール作成
- レイアウト作成
- LANや電話の配線工事
など
アリさんマークの引越社
徹底したお客様目線の接客で、満足度が高いと評判の引っ越し業者です。お客様に安心してもらうため、下請け業者に委託せず、引っ越し業務をすべて自社で行う点が特徴です。
コストパフォーマンスと自由度のバランスで選ぶプランが変わるため、御社様のニーズに合ったプランを選べます。
スター引越センター
スター引越センターは、大手引っ越し業者にも負けない価格設定を掲げており、格安でオフィス移転が可能です。プランは主に3つあります。
- 移転のみ
- 配線工事+移転
- レイアウト+配線工事+移転
配線工事や内装工事などのオプションも追加可能なため、費用を抑えつつ色んなサービスを利用したい場合におすすめです。
メリー引越サービス
メリー引越サービスは、地域密着型の引っ越し業者ですが、大手引っ越し業者比較サイトで満足度1位を獲得するほど人気のある業者です。迅速な対応や融通の利きやすさなどで高評価を得ており、地域密着型の強みを生かしています。
オフィス移転についても評判が良く、配線工事や内装工事など請け負ってくれます。
オフィス向け引っ越し業者を選ぶ際の注意点
オフィス向け引っ越し業者を選定する際、注意するべき点があります。これから業者を選定する方は、参考にしてください。
見積もりは早めに取る
オフィスの引っ越しは作業が煩雑になりやすいため、できるだけ見積もりを早めに取ることが重要です。また、相見積もりを取ることをおすすめします。
見積もりを取ると同時に、各業者が提供しているサービス内容も確認して、最適な引っ越し業者を選定する際の判断材料にしましょう。
ただし、見積もりの数が多すぎると、判断軸がぶれてしまうため、3~4社程度に留めておくと良いです。
自社で対応する範囲を決めておく
引っ越し業者に依頼する範囲と、社内で対応する範囲をあらかじめ決めておくことも重要です。引っ越し業者に移転だけ依頼する場合と、移転作業に加えて内装工事や配線工事などを依頼する場合では、料金に大きな差が出ます。
そのため、移転作業の予算が限られている場合は、どこまで社内で対応できるかを決め、引っ越しにかかるコストを最小限に抑えましょう。
御社のニーズに合った引っ越し業者を選定
オフィス移転の際のおすすめ引っ越し業者を解説しました。オフィスの移転は、企業により規模や作業内容が大きく異なります。
中にはスケジュール作成や内装工事など、移転作業以外の作業が必要になるため、どのようなサービスを提供しているかを確認して業者を選定しましょう。