オフィスの節電対策は、電気代を減らす効果があります。また、地球温暖化防止の意味でも、オフィス全体が対策したいでしょう。

この記事では、オフィスの節電でおすすめの、エアコン・照明・従業員の対策を紹介します。会社の中でも、エアコンは3割、照明は4割の電力を使っているため、節電効果が実感しやすいでしょう。

オフィスの節電でおすすめエアコン対策

オフィスの節電対策で、まず実践したいのがエアコンの節電です。
消費エネルギーが多いのは、空調・照明・コンセントの3種類だとわかっています。
中でも空調は全体の3割を占めるため、節電の効果が見えやすいでしょう。

エアコンの温度設定を変更

エアコンの温度設定は、冬は20℃前後、夏は28℃がおすすめです。温度設定を1℃変えるだけで、電力を5~10%節約できることがわかっています。ただし、温度設定を頑張りすぎても、体調に影響を与えてしまうかもしれません。

節電を心がけるなら、温度設定だけでなく、湿度も見直しましょう。また、エアコンの風向きを調節すると、体感温度が変わりやすくなります

エアコンを自動運転にする

エアコンのこまめなオンとオフは、かえって消費電力が大きくなります。消費電力の観点では、エアコンの設定は自動運転がおすすめです。

消費電力が高いのは、急激な温度から冷やすときや温めるときです。室内の温度変化が少ないと、節電につながります。夏場は外気温が低い時間帯から稼働させると、起動時の消費電力が少なくなります。また、外出するときや退社時は、早めにスイッチを切るのがおすすめです。

扇風機を併用する

エアコンと扇風機を併用すると、扇風機の風で涼しく感じやすいでしょう。卓上で使える1人用扇風機があると、エアコンの温度設定の見直しがしやすくなります。

また、サーキュレーターで室温の差をなくす対策も、エアコンの節電におすすめです。冬場でもサーキュレーターを使うと、少ない消費電力で早く温まるでしょう。サーキュレーターは天井に向けて使うと、書類が飛ぶ心配がありません。

オフィスの節電でおすすめ照明対策

オフィスの節電でおすすめ照明対策

オフィスの節電で第二におすすめなのが、照明の対策です。消費電力の中で4割を占めているため、節電効果を実感しやすいでしょう。

照明の明るさを調節

明るすぎる照明を調節して、少し暗くするだけで節電効果があります。調節機能のない照明でも、別途調光器を取り付け可能な場合があるため、確認してみてください。

また、明るさが必要ない場所では、照明を間引く方法もおすすめです。例えば、3列つけていた照明を、2列だけにするなどのやり方です。

照明器具を掃除

照明の傘が汚れていると、暗く感じるものです。定期的に照明の傘を掃除して、明るさをキープさせましょう。

照明器具の見直し

照明は適したものを選ぶことで、省電力対策になります。例えば、点灯と消灯を繰り返す場所では、白熱電球がおすすめです。白熱電球は点灯時の消費電力が少なめですが、長時間点灯で電力を使います。

また、蛍光灯は長時間点灯させる場所におすすめです。蛍光灯は点灯時に消費電力が高くなるためです。ただし、蛍光灯は点灯時に消費電力が高くても、こまめな点灯と消灯で節電になります。蛍光灯も、使わないときは消灯するようにしましょう。

オフィスの節電でおすすめOA機器対策

オフィスの節電で第三におすすめなのが、複合機(コピー機)などのOA機器対策です。それでは2つの対策方法を見ていきましょう。

低電力モードを設定する

低電力モードとは、一定時間使用していない状態が続くと、自動的に消費電力を抑えたモードに切り替わる機能です。最近のOA機器には、一定時間使用しない場合に自動で低電力モードに切り替わる機能が備わっていますが、もし自動で切り替わらない場合には、低電力モードになるよう設定しましょう。

使用頻度が低い場合はコンセントを抜く

あまり使用しないOA機器に関しては、コンセントを抜いて待機電力を削減するのがいいでしょう。待機電力とは、機器を使用していないときにも消費される、わずかな電力のことです。

オフィスの節電でおすすめ従業員ができる対策

オフィスの節電でおすすめ従業員ができる対策

無駄な電気を使わない対策は、従業員ができるものがあります。一人ひとりの節電効果は少ないかもしれませんが、少しずつ効果は見えてくるでしょう。

クールビズやウォームビズの実施

エアコンの温度設定を変えるため、従業員の服装を変えましょう。夏はクールビズ、冬はウォームビズを実施すると、冷暖房の節約につながります。

例えばクールビズでは、ジャケットを止めてポロシャツに変えるといいでしょう。冬のウォームビズでは、カーディガンを1枚羽織る、ひざ掛けを使うなどの対策があります。

終業時間の見直し

夜遅くまでダラダラ仕事をしていると、照明や冷暖房を多く使ってしまいます。就業時間を見直すことで、無駄な電気を使わなくて済むでしょう。暗くなる前に仕事を終わらせるよう、声掛けの実施がおすすめです。また、同じ就業時間でも、早く出勤して退社時間を早める方法もあります。

パソコンの省エネを実施する

従業員一人ひとりが使うパソコンは、それぞれ消費電力を意識しましょう。例えば、パソコンを使っていない時間にスリープ機能を起動させると、消費電力を少なくできます。

スリープ機能は、ひとつの操作でパソコンを再起動しやすくおすすめです。パソコンを完全にシャットダウンするより、スリープ機能は起動が早く便利です。

また、パソコンモニターは、明るさを調節しましょう。モニターの明るさを40%に下げるのがおすすめです。屋内の明るい場所にデスクを置けば、モニターを少し暗くしても支障はありません。

まとめ

オフィスの電気代が高いと感じたら、節電対策をしましょう。効果が出やすいのは、エアコンや照明の見直しです。頑張りすぎても支障が出る恐れがあるため、できることから実践してみてください。

また、従業員一人ひとりが節電を心がけることも大切です。一人がやる節電効果は小さくでも、積み重ねで大きな効果になる場合があります。