弥生町は、東京都中野区の南部側の神田川沿いにある街です。弥生町一丁目から弥生町六丁目までの町名があります。弥生土器が弥生という町名の由来となりました。

本記事では、 弥生町の主な特徴、歴史、交通アクセスなどをご紹介していきます。最後に、弥生町内のオフィス賃料の相場についてもご紹介していきますので、ぜひ参考にしてください。

弥生町の特徴

最初に、弥生町の特徴をいくつかご紹介します。

スポーツを楽しめる公共施設がある

弥生町の特徴は、スポーツを楽しめる環境となっていることです。中野富士見町駅から徒歩7分の場所に、スポーツ複合施設の中野区南部スポーツ・コミュニティプラザがあります。

こちらの施設には、体育館や多目的ルームなどの設備が揃っており、さまざまなスポーツが楽しめます。トレーニングルームも完備していますので、筋トレやダイエットなどの目的でも利用可能です。館内には、温水プールもあり水泳も楽しめます。

施設で運動して汗を流せば、仕事のストレス解消にもなることでしょう。

閑静な住宅街がある

住宅街が広がっており、落ち着いた環境となっていることも弥生町の特徴です。周辺には、賑やかな歓楽街がありません。静かな場所でビジネスをしたい企業にとってはうってつけの環境と言えるでしょう。

ただ、弥生町三丁目周辺には、老朽化した木造住宅が密集したエリアがあります。行き止まり道路、狭い道なども多いことから、東京都不燃化推進特定整備地区に位置付けられています。

中野区では防災まちづくりをかかげて、地域の防災や安全に取り組んでいる状況です。

新宿に徒歩でもアクセス可能

新宿方面へのアクセスが良いことも弥生町の特徴です。

弥生町内には、東京メトロの丸ノ内線が通っており、中野新橋駅や中野富士見町駅が利用できます。電車で20分ほどで新宿まで移動できます。また、30~40分ほどかかりますが、徒歩でも新宿方面にアクセス可能です。

神社仏閣が多い

弥生町は、神社仏閣がたくさんある街です。

向台子育地蔵尊、藤神稲荷神社、神明氷川神社、稲荷神社、御嶽神社など、たくさんの神社仏閣があり、観光スポットとしても人気です。
中野富士見町駅から徒歩10分ほどの場所にある神明氷川神社は、中野区弥生町の氏神様として、長年にわたって地域の人たちからの信仰を集めてきました。

中野新橋駅から徒歩4分の場所にある藤神稲荷神社は、五穀豊穣や商売繁盛などのご利益があることで有名な神社です。

露天風呂やサウナが楽しめる銭湯がある

弥生町では、サウナや露天風呂も楽しめます。中野新橋駅から徒歩7分の場所にある清春湯には、水風呂、ジェットバス、電気風呂などが揃っており、温かいお風呂に浸かりながらリラックスできます。露天風呂とドライサウナは、男湯のみしかありません。
女湯には、スチームサウナが用意されています。

弥生町の歴史

ここからは、弥生町の歴史を簡単にご紹介していきます。

古代の弥生町は海の底だった

弥生町がある場所は、古代の頃はまだ海の底でした。火山灰が徐々に堆積していき、弥生町の地形が形成されていったのです。江戸時代頃の弥生町はのどかな農村地域で、人々は百姓をしながら生活していました。

その頃の人口は、100人程度だったと推測されています。明治時代から昭和初期頃まで農村地帯で、お米、野菜、豆、そばなどが栽培されていました。

1961年に中野新橋駅と中野富士見町駅が開業

1961年に中野新橋駅と中野富士見町駅が開業

1961年(昭和36年)2月8日に、中野新橋駅と中野富士見町駅が開業します。その当時は、帝都高速度交通営団(営団地下鉄)荻窪線分岐線の駅でした。

2004年(平成16年) 4月1日に営団地下鉄が民営化されたことで、中野新橋駅と中野富士見町駅は東京メトロの駅となりました。

1967年に現在の弥生町が誕生

現在の弥生町が誕生したのは1967年(昭和42年)6月1日です。住居表示が実施されたことで、富士見町、本郷通一丁目、向台町、川島町や広町の一部などが弥生町に組み込まれて、弥生町一丁目から弥生町六丁目までの町名が付けられました。

町名の由来は弥生土器だった

弥生という町名は、この地で発見された弥生土器が由来です。旧川島町あたりで、弥生時代のものだと推測される壺が発見されました。

その壺は、胴回りが60cm、口の径が30cmほどの大きなサイズで、縄の文様や赤色の彩色などが施されていました。弥生式土器集成という本にも掲載されるほどの有名な土器でしたが、現在はその所在が不明となっています。

興味がある方は、図書館などで調べてみると良いでしょう。

弥生町の交通アクセス

ここから、弥生町の交通アクセスについてご紹介していきます。

弥生町で利用できる鉄道・駅

弥生町で利用できる鉄道・駅

弥生町を通る鉄道は、東京メトロの丸ノ内線です。最寄駅は、中野新橋駅、もしくは中野富士見町駅です。

どちらの駅も新宿方面へのアクセスが良いというメリットがあります。中野新橋駅から新宿駅までは20分程度です。乗り換えなしで移動できます。
新宿駅は、東京メトロのほか、JR、京王電鉄、小田急電鉄、都営地下鉄など5つの鉄道会社が乗り入れるターミナル駅です。新幹線も利用できます。

新宿駅からは、小田急電鉄のロマンスカーが運行しており、箱根方面へ乗り換えなしの最短75分でアクセス可能です。

弥生町で利用できる路線バス

弥生町を通る路線バスは京王バスです。弥生町五丁目には、京王バスの中野営業所があります。弥生町一丁目、弥生町二丁目、弥生町三丁目、中野新橋駅、中野車庫などにバス停が設置されており、中野駅、渋谷駅、新宿駅方面などにアクセスできます。

弥生町の主要道路

弥生町の大きな道路は、東京都道317号環状六号線(山手通り)、東京都道420号鮫洲大山線(中野通り)です。弥生町の南台の間には、新宿区の熊野神社前交差点~杉並区の西永福交差点を結ぶ東京都道14号新宿国立線(方南通り)があります。

高速道路は、首都高速中央環状線が利用できます。

弥生町のオフィス賃料相場

最後に、弥生町のオフィス事情や賃料相場をご紹介していきます。

弥生町周辺の賃貸オフィス事情

弥生町の周辺は、閑静な住宅街となっていることもあり、小規模から中規模程度のオフィスが中心です。レンタルオフィス、シェアオフィスなども少ない傾向です。

大規模なオフィスを利用したいのであれば、中野坂上駅あたりまでエリアを広げて探してみるのも良いでしょう。

中野坂上駅周辺のオフィスの賃料相場(1坪あたりの単価)は、50坪~100坪の物件で20,000円、100坪~200坪の物件で21,600円が相場です。200坪以上の物件になると、19,400円程度が相場となります。

中野新橋駅のオフィスの賃料相場

中野富士見町駅や中野新橋駅から徒歩圏内にある賃貸オフィスは、坪単価で10,540円~27,273円くらいが賃料の相場です。

まとめ

弥生町という町名は、この地で見つかった弥生土器が由来です。そんな弥生町エリアには、中野区南部スポーツ・コミュニティプラザがあり、筋トレや水泳などのスポーツが楽しめる環境となっています。

向台子育地蔵尊、藤神稲荷神社、神明氷川神社などの神社仏閣が多いことも、弥生町の特徴でしょう。銭湯では露天風呂、サウナなども楽しめます。

弥生町内で利用できる鉄道は、東京メトロの丸ノ内線です。中野新橋駅や中野富士見町駅から、新宿方面は20分程度でアクセスできます。交通アクセスがとても良いエリアです。

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