東京駅は日本最大級のターミナル駅であり、在来線や新幹線をはじめ、全国各地とつながっています。

そんなアクセスの利便性が高い東京駅の歴史や特徴を見ていきましょう。

東京駅の特徴

東京駅には、どのような特徴があるのでしょうか。
ここでは、東京駅の周辺エリアではなく、東京駅にスポットをあてて特徴をご紹介します。

東京駅構内

東京駅構内

東京駅構内には、JR在来線各線や新幹線のプラットフォームが連なるほか、グランスタと呼ばれる駅地下のショッピングゾーン、飲食ゾーンが広がっています。

この施設は改札を通らないと使えないので、東京駅まで来ても、切符を買うかもしくは交通系ICカードをタッチし、料金を払って改札内に入らない限り使えません。電車に乗る予定がない人も、入場券の購入が必要です。

基本的には、東京駅から電車に乗る人や降りた人、乗り換えする人が楽しめる施設です。
さまざまなジャンルの飲食店があり、お酒を楽しめるお店も多いです。

新幹線など乗る前に腹ごなしをする人、会社に出勤する前に朝食を食べる人、会社帰りに夕食を済ませて帰る人、同僚や知人と食事を楽しむ人や飲み会をする人、家族旅行や観光旅行の合間に食事やお茶を楽しむ人が集います。

東京で話題のお店なども出店しており、人気のラーメン店は駅構内にもかかわらず、連日行列ができるほどです。
ショップは、電車内で食べるための弁当店やベーカリーをはじめ、東京土産を買うためのお店が集まっています。

定番の東京土産をはじめ、グランスタでしか買えない限定スイーツを売るお店など、和菓子、洋菓子、新感覚スイーツなどのスイーツ系のお店が豊富です。
ショップにも行列ができるお店もあり、話題のスイーツを求めて並ぶ方が少なくありません。

丸の内口

東京駅の丸の内口を出ると、皇居や丸の内、大手町のオフィス街へと出ます。

かつてはオフィスがメインのエリアでしたが、現在は丸の内口周辺に丸ビルやオアゾ、キッテなど、大型商業施設やオフィスビルとの複合施設も増えています。

丸の内通りには洗練されたブティック街などもあるので、ショッピングやグルメを楽しみにくる人も増えました。

また、丸の内口にはとバス乗り場もあり、東京観光の拠点にもなっています。そんな丸の内口の構内には、大規模な地下街などがありません。東京駅の美しい駅舎を見たいときには、丸の内口から出る必要があります。

反対側の八重洲口から見る東京駅はビルであり、レンガ造りの美しい駅舎を見るには、丸の内口に出ることが必要です。
なお、JR線ではなく、地下鉄丸ノ内線に乗るには、丸の内口に出る必要があります。

東京駅舎と東京ステーションホテル

丸の内側の東京駅の駅舎を丸の内駅舎と呼び、これが歴史的にも価値のあるレンガ造りの美しい駅舎になっています。この駅舎内に併設されているのが、東京ステーションホテルです。

皇居などが望め、東京駅に接した場所に泊まれると、鉄道愛好家をはじめとした国内外からの観光客に人気で、今では予約を取るのさえ難しくなっています。

このステーションホテルの歴史も古く、1914年(大正3年)年の東京駅の開業にさかのぼります。開業時には、ホテル内に設けられた食堂が先行オープンし、翌1915年にホテルも含めて全面開業しました。

1933年(昭和8年)に鉄道省の直営となり、一時は東京鉄道ホテルに名称を変更したこともあります。第二次世界大戦では、東京大空襲で丸の内駅舎が被災し、戦後に復旧工事が行われます。

1951年(昭和26年)には見事復旧を果たし、東京ステーションホテルとして営業を再開する運びとなりました。

その後、東京駅の丸の内駅舎の老朽化と保存・復原工事に伴い、2006年(平成18年)年から一時休館されます。

2012年(平成24)年にリニューアルオープンとなると、大きな話題を集めました。それまでは、東京駅にホテルが併設されていることを知らない人も多く、一部の熱狂的なファンがいたものの、あまり認知度は高くありませんでした。

しかし、東京駅がリニューアルされたことで、テレビ番組でステーションホテルの存在が特集され、SNSの普及で世界的に情報が拡散されました。そのため、宿泊料金が高いにもかかわらず、現在ではなかなか予約が取れない人気ホテルとなっています。

都内にある大規模ホテルや高層ホテルとは異なり、駅舎を利用しているので、客室数が少ないのも予約が取りにくい理由の一つです。

予約しないと宿泊はできませんが、ステーションホテル内のレストランやカフェなどは予約なしでも利用できます。ただし、こちらも人気のため、レストランも予約しないと利用が難しいケースもあります。

カフェも順番待ちが必要で、すぐには利用できないことが多いため、新幹線の予約などをしている方は待ち時間に気を付けましょう。

八重洲口

八重洲口には、新幹線の乗車口をはじめ、改札を出ると高速バスのターミナルもあります。また、八重洲口に隣接して大丸東京店の高層ビルがあり、八重洲口の地下改札からも直接入れます。

八重洲口で注目したいのは、八重洲地下街です。
地下の改札を出て広がる地下の商店街であり、ちょっとした土産物店が建ち並ぶようなレベルではなく、道を迷ってしまうほどの大規模な地下街が形成されています。

土産物店はもちろん、飲食店やカフェ、ベーカリーやスイーツショップから、服やカバン、靴、アクセサリーなどのアパレル・ファッション系のショップ、インテリア雑貨店やメガネ店、時計店からドラッグストア、携帯電話ショップや郵便局など、多彩なお店がそろっています。

東京駅を利用する人や観光客だけのゾーンではなく、近隣のオフィスに勤める人や暮らす人が、日頃の買い物や飲食、サービスを利用する場として使える場所です。

東京駅の歴史

では、東京駅はいつできたのか、歴史を紐解いていきましょう。

東京駅の開業から復原まで

日本で鉄道ができたのは明治中期のことで、最初の駅は新橋に誕生し、横浜と結ぶことになりました。その後、新橋と上野を結ぶ高架鉄道の建設がはじまり、大正3年(1914年)に東京駅が開業します。

丸の内駅舎とも呼ばれる東京駅の駅舎の設計は、明治36年(1903年)に著名な建築家であった辰野金吾氏に依頼され、鉄骨煉瓦造のルネサンス建築の美しい駅舎が完成することになりました。

しかし、第二次世界大戦の空襲で被災してしまいます。
戦後に復旧工事が行われ、昭和22年(1947年)に工事が完了しますが、当初の建築とは異なり、3階建てから2階建てに縮小されたうえ、ドーム型の屋根は直線的な屋根に変更されてしまいました。

時を経て、平成15年(2003年)に、丸の内駅舎は東京駅丸ノ内本屋として国の重要文化財に指定されます。
その後、平成19年(2007年)から、丸の内駅舎の保存と復原工事がスタートしました。

約5年の歳月をかけ、平成24年(2012年)に巨大地震にも耐えられる免震構造となり、かつ開業当時の姿に復原されるに至ったのです。

東京駅の交通アクセス

JR線の山手線、京浜東北線、中央線、総武線をはじめ、東京メトロ丸の内線、常磐線や京葉線、東海道線など、全国各地へつながる在来線や特急、新幹線が使えます。

東京駅の八重洲口には高速バスのターミナルもあり、関東近郊をはじめ、全国各地へとつながるバスも運行しています。

東京駅のオフィス賃料相場

東京駅のオフィス賃料相場

坪単価は、25,000円前後~10万円台と高めです。
日本を代表するターミナル駅であり、大手町や丸の内、八重洲など日本の経済の中心地でもあることから、ステータスも高く便利であるため、高い傾向があります。

まとめ

東京駅は、美しいレンガ造りの丸の内駅舎がシンボル的存在です。大正3年に開業した東京駅は戦争で被災し、一度復旧工事がなされましたが、建築当初とは違う様相となり、2012年になって復原されました。

東京駅構内のグランスタをはじめ、八重洲地下街など、飲食やショッピングが楽しめるゾーンが充実しているのも魅力です。

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