神田は歴史もある地域で、神田明神でも知られています。
神田の街の特徴や現代までの歴史をご紹介します。

神田の特徴

神田はどのような街なのか、特徴を見ていきましょう。

神田明神がある街

神田といえば、地名と同じ神田を冠する神田明神が有名です。

天平2年(730年)の創建とされ、江戸の総鎮守として多くの人に厚く信仰されてきました。神田をはじめ、日本橋、秋葉原、大手丸の内、旧神田市場や豊洲魚市場など、東京都心部108町会の氏神様であり、明神様として親しまれています。

神田明神は、商売繁盛のご利益でも知られています。初詣をはじめ、ビジネスの成功祈願のために、多くの企業の担当者やビジネスパーソンが訪れる神社としても有名です。

神田明神には、商売繁盛、医薬健康、開運招福にご利益のあるえびす様、国土経営・夫婦和合・縁結びの神様、そして、除災厄除の神様であるまさかど様が祀られています。

平将門は、神田明神とは切り離せない歴史上の人物であり、関東の政治改革を図り、命をかけて民衆たちを守ったお方として崇められています。

江戸三大祭の賑わい

江戸三大祭の賑わい

神田明神の祭りである神田祭は、2年に一度の隔年で開催されます。

江戸三大祭でもあり、日本三大祭りの一つにも数えられる大規模なお祭で、隔年で5月中旬に行われています。一帯の氏子町会をはじめ、神田や大手町などの周辺にオフィスを構える、都心の企業の有志が神輿を担ぐことで有名です。

神田のオフィス街はもちろん、大手町の高層ビル群の中を威勢良く神輿が走り抜ける姿は圧巻であり、不思議な光景です。神田祭の開催期間は平日もあるため、オフィスワークをしながら神輿を眺めることや、参加する機会も得られます。

オフィス街

オフィス街

現在の神田はオフィス街となっており、大手町への玄関口としても機能しています。神田駅を降りて大手町まで通う方も多いので、神田駅は朝と夕に多くの人が乗り降りします。

多くのオフィスワーカーの胃袋を満たし、仕事後のリフレッシュを支える、定食やリーズナブルな価格の飲食店、居酒屋なども駅近くにそろっているのも特徴的です。

神田の歴史

神田は神田明神も鎮座し、歴史も深い街です。
どのような歴史を持つのか、見ていきましょう。

神田明神の歴史

神田明神は、奈良時代の730年創建です。

940年(天慶3年)に平将門が天慶の乱で敗れ、京都でその首がさらされたとき、東国へ飛び去ったという言い伝えが残されています。その首が飛来したとされる地は、現在の大手町にあり、現在でも首塚が祀られています。

首塚が祀られると、その地域で天変地異が頻発したため、人々は将門の祟りと怖れました。将門の怒りを鎮めるため、1309年(延慶2年)に、神田明神に祭神の一つとして平将門命を祀りました。

それ以降、神田明神として親しまれ、太田道灌や徳川家康などの戦国武将からも崇敬を受けたとされます。

徳川家康により江戸幕府が開かれると、江戸城の表鬼門守護にあたるため、1616年(元和2年)に現在の神田の地に遷座されました。江戸幕府により、社殿も造営されたという歴史が残されています。

職人町の形成

江戸時代初期に江戸の街が整備され、神田は東部が町人地として商業が盛んとなり、西部は武家地として整備されました。

徳川家康は江戸城と城下町建設などのために、全国からさまざまな職人を江戸に移住させました。すると、同業の職人が集まる職人町が、神田の地に形成されていきます。

たとえば、鍛冶師・鋳物師などが集まる神田の鍛冶町や、藍染職が集まる紺屋町、左官職による白壁町などができあがり、現在の町名にも残されています。神田川には河岸が設けられて、物流の拠点となるとともに、多町界隈には青物市場も設けられるなど、多くの人で賑わいました。

商業の発展の歴史

神田の東エリアは青物市場をはじめ、古着市場も形成されます。

江戸時代中頃から、土手沿いに古着を扱う露店が多く出るようになりました。明治時代に入ると、この地で古着商を営む者がさらに増えていき、1881年(明治14年)には岩本町古着市場が開設されます。

これによって、神田の地は東京の衣類産業の中心地となりました。1886年(明治19年)には現在の外神田に、後に伊勢丹として成長を遂げる、伊勢屋丹治呉服店がお店を構えています。

1923年(大正12年)に発生した関東大震災で甚大な被害を受けましたが、1928年(昭和3年)年に東京衣類市場として再興されます。地階は飲食店が設けられ、4階には和泉橋ダンスホールも設けられたことから、昼夜問わず賑わいを見せました。

昭和に入ると洋服を着る人も増えていき、衣類の需要は古着から廉価な既製の洋服へとシフトしていったため、古着問屋だけでなく、既製服の問屋も増えていきます。

多くの人で賑わう街へ

多くの人で賑わう街へ

明治時代になると、神田の西側にあった武家地一帯には、東京大学をはじめとする多くの大学や学校が創設され、文教の地が形成されます。
周辺は多くの学生が行き交い、学生の街として賑わうようになりました。

さらに、鉄道馬車や路面電車が開通すると、神田の須田町交差点や万世橋付近は交通の要衝となり、東京有数の繁華街として発展を遂げていきます。この時期に創業した「かんだやぶそば」や「ぼたん」など、明治期創業の老舗の飲食店が数多く残っているのも、歴史深い神田の特徴です。

交通の要衝となるとともに、より多くの人が行き交うようになり、岩本町繊維問屋街をはじめ、学生などが集う神田古書店街なども形成・発展していきます。

また、神田周辺では、戦前期よりスポーツ用品店も増えていきました。現ミズノの前身である大阪で創業した美津濃が、1912年(明治45年)神田へ進出しています。

1896年(明治29年)に創業した現ミナミスポーツの前身となる南靴店も、神田で昭和初期からスポーツ用品を扱うようになりました。さらに、戦後の昭和30年代頃からは、大型スポーツ用品店も、神田に出店をはじめます。

アイススケートブームやスキーブームなどもあり、スキー用品専門店ができるなど、世界でも珍しい大規模なスポーツ用品専門街が形成されていきました。現在はかつての勢いがないものの、多くのスポーツ用品店が今も残り、多くのスポーツファンをはじめ、新たにスポーツをはじめたい初心者まで幅広い人に親しまれています。

神田の交通アクセス

神田の交通アクセス

神田は、神田駅からJR山手線、京浜東北線、中央線も使えます。また、東京メトロ銀座線の銀座駅も使えるので、便利です。

東京駅にもすぐ、山手線や中央線を使えば、新宿などにもスピーディーに出られます。中央線は中野や三鷹、八王子や高尾方面にも、ダイレクトに行くことが可能です。

京浜東北線を使えば、品川をはじめ、横浜など神奈川方面へスムーズに行けます。東京メトロ銀座線を使えば、浅草方面や銀座、表参道にも出やすく便利です。

神田のオフィス賃料相場

神田のオフィス賃料相場

坪単価は、15,000円前後~250,000円前後まで幅広いです。
立地や駅からの距離、ビルの築年数や共用施設、オフィスに備わる設備や環境によっても変動するので、確認が必要です。

まとめ

神田は歴史もあり、商売繁盛の神様として、初詣などに多くの企業やビジネスパーソンが訪れる神田明神も鎮座しています。

JR線と東京メトロも使えて交通にも便利で、東京駅にも近くビジネスに便利な地域です。

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