東京都の区部西部にある渋谷区は、「繁華街」「流行発信地」「オフィス街」「高級住宅街」など、さまざまな顔を持つ街です。
大きく分けると、ターミナル駅のある渋谷・道玄坂エリア、恵比寿・広尾エリア、代々木・千駄ヶ谷エリア、初台・本町・笹塚エリア、桜丘・南平台エリアなどのエリアで構成されています。
本記事では、渋谷区の主要駅、各エリアの特色などを詳しくご紹介していきます。
目次
渋谷・道玄坂エリアについて
渋谷・道玄坂エリアは、アパレルショップ、飲食店、大型商業施設などが集まる場所となっています。渋谷駅の周辺は大規模な繁華街もあり、とても賑やかな雰囲気です。駅から離れると高級住宅街があり、落ち着いた雰囲気に変わります。
渋谷区のターミナル駅「渋谷駅」
渋谷・道玄坂エリアの主要駅は、渋谷駅です。渋谷駅は、JR各線のほか、京王井の頭線、東急東横線、東急田園都市線、東京メトロなど、計10路線が乗り入れています。
複数の路線が乗り入れる渋谷駅は、交通の便が非常に良いのが特徴です。新宿方面へは電車に乗って10分ほどでアクセスできます。
渋谷駅ハチ公改札口側には、忠犬ハチ公像が設置された渋谷駅前広場があります。忠犬ハチ公像のモデルとなったのは、東京帝国大学で教授を務めた上野博士の愛犬のハチです。
ハチは上野博士がなくなってからも、渋谷駅でずっと主人の帰りを待ち続けました。そんなハチのために、1934年4月21日に忠犬ハチ公像が渋谷駅前に建てられました。
現在の忠犬ハチ公像は2代目です。忠犬ハチ公像は渋谷のシンボルであり、待ち合わせの定番スポットとなっています。
大型商業施設が集まる賑やかな街!
渋谷・道玄坂エリアは、マークシティ、ヒカリエ、SHIBUYA109、西武渋谷店、東急ハンズ渋谷店、タワーレコード渋谷店などの大型商業施設が多いのが特徴です。個性的なショップもたくさん建ち並んでおり、買い物が楽しめるエリアです。
渋谷区宇田川町には、若者文化の発信地として有名な渋谷センター街もあります。円山町の周辺は、花街として栄えていた場所でした。現在は、ラブホテル、クラブ、ライブハウス、映画館などが建ち並んでおり、大人の街という雰囲気が漂っています。
お金持ちたちが暮らす高級住宅街の「松濤」
渋谷駅から徒歩圏内には、高級住宅街として知られる松濤があります。
松濤には、経営者、政治家、芸能人などお金持ちが住むエリアとして知られており、高級マンションや大豪邸が建ち並んでいます。渋谷駅周辺のような賑やかさは一切なく、格調の高さ、落ち着きを感じさせるエリアです。
松濤エリアには、美術館やギャラリーなどの文化的スポットもあります。
恵比寿・広尾エリアについて
恵比寿・広尾エリアは、洗練された雰囲気が漂っており、おしゃれなショップや飲食店などが多いのが特徴です。住みたい街ランキングの常連としても知られています。
ビールとの縁が深い「恵比寿駅」
恵比寿エリアの主要駅は恵比寿駅です。恵比寿駅は、もともとはビールの出荷用として建てられた貨物用駅でした。そういった縁もあり、恵比寿駅の発車メロディーにはビールのコマーシャルで使われたテーマ曲が採用されています。
恵比寿駅に乗り入れている路線は、山手線、埼京線(新宿湘南ライン)、東京メトロ日比谷線などです。恵比寿駅から渋谷駅までは、電車で2分ほどでアクセスできます。
また、新宿湘南ラインを利用すれば、神奈川県の横浜方面へも30分程度でアクセス可能です。恵比寿駅西口側には、漁業の守り神であるゑびす像があり、待ち合わせスポットとなっています。
大型商業施設・グルメスポット・美術館などが集まる街
渋谷区の恵比寿・広尾エリアは、たくさんのショップが揃っているのが特徴です。
恵比寿駅の周辺には、恵比寿ガーデンプレイスやアトレ恵比寿などの大型商業施設もあり、買い物環境が充実しています。なお、恵比寿ガーデンプレイス内には東京都写真美術館も入っており、写真や映像などの展示物が鑑賞できます。
2024年4月3日には、エビスビールの歴史を紹介するYEBISU BREWERY TOKYOがオープンしました。また、恵比寿駅から徒歩2分ほどの場所には、飲食店が建ち並ぶ恵比寿横丁があり、いろいろなグルメが堪能できます。
広尾エリア
外国の大使館が集まる広尾エリアは、外国人向けのショップや住宅などがあり、インターナショナルな街です。
また、広尾には、高級住宅街や都内屈指の名門校などもあり、街全体が洗練された雰囲気となっています。広尾商店街、大きな病院、緑の多い公園などもあり、落ち着いた暮らしができる環境です。
代々木・千駄ヶ谷エリアについて
渋谷区の代々木・千駄ヶ谷エリアは、代々木公園、新宿御苑、明治神宮外苑などの大きな公園が多いのが特徴です。都会でありながら、自然を満喫しながら過ごせるエリアとなっています。
新宿方面へのアクセスが良好な「代々木駅」
代々木という地名については、明治神宮御苑の近くにあった代々木の大樅が由来とも言われていますが、諸説あるようです。
かつてこの場所には、代々木村の名があったと言われており、江戸時代頃には大名や旗本の屋敷地がありました。現在は、ショップ、飲食店、オフィスビルなどが建ち並ぶ都会的な街として知られています。
予備校や専門学校などが集まっており、学生が多いという特徴もあります。
代々木エリアの主要駅となっているのは代々木駅です。代々木駅は、山手線、総武線、都営大江戸線などの路線が乗り入れています。新宿方面へのアクセスが良好なエリアであり、新宿駅まで乗り換えなしでアクセスできます。徒歩で新宿まで行くことも可能です。
スポーツ関連施設が多い「千駄ヶ谷」
千駄ヶ谷エリアは、国立競技場や東京体育館などのスポーツ関連の施設が揃っているのが特徴です。スポーツ大会やコンサートなどのイベントが開催される時期は、多く人で混雑することもあります。
初台・本町・笹塚エリアについて
渋谷区の初台・本町・笹塚エリアは、庶民派な雰囲気が感じられる街が多いのが特徴です。
芸術に触れあえるスポットが多い「初台駅」
このエリアの主要駅は、初台駅です。初台駅は京王電鉄京王線の駅であり、新宿駅まで電車1本でアクセスできます。
初台駅の周辺には、新国立劇場、東京オペラシティ、東京オペラシティ アートギャラリー、NTTインターコミュニケーション・センターなど、芸術に触れ合えるスポットがたくさん揃っています。
暮らしやすい環境の 「笹塚」
渋谷区の西側に位置する 笹塚は、大型商業施設、昔ながらの商店街や飲食店などがあり、暮らしやすい街として知られています。閑静な住宅街が広がっており、落ち着いた暮らしができることから、ファミリー層にも人気のエリアです。
桜丘・南平台エリアについて
桜丘・南平台エリアは、企業のオフィスが多く集まるビジネス街となっています。IT関連の企業が多いのが特徴です。
桜丘エリアには、渋谷インフォスタワーやセルリアンタワーなどの高層ビルもあります。このエリアは、坂が多いのが特徴です。さくら坂にまわりには桜並木があり、桜の名所となっています。
また、渋谷区の南部側にある南平台エリアは、高級住宅街があることで有名です。
まとめ
渋谷区は、エリアに寄って雰囲気がガラリと変わるのが特徴です。渋谷駅のある渋谷・道玄坂エリアは賑やかな雰囲気ですが、駅から離れると閑静な住宅街があります。
有名企業が入居する超高層ビル、IT企業が集まるエリアもあります。