賃貸オフィスを借りる際に考えておきたいのが休憩スペースの導入です。東京のオフィスではこのようなスペースを導入する会社が増え、その効果が注目されています。オフィスはついワークスペースにおける利便性などを優先して考えがちですが、業務効率などを考えると休憩スペースの導入も大切です。
今回はそのメリットや、設置することで得られる効果、社員のニーズなどについて紹介します。
目次
オフィスにおける休憩スペースの役割とは
休憩スペースは導入する会社自体が満足するものではなく、社員のニーズに沿ったものを設置しなければ意味がありません。あくまでスペースを使うのは社員が中心だからです。社員の主なニーズとしては次のような内容があります。
仕事の合間にリラックスできる
一日の大半においてデスクワークをしながら過ごしていると、疲れが溜まっていい仕事が行えません。そんな時にゆっくり休憩をして、疲れをとれれば、リフレッシュしたのち再び集中して仕事を行えます。多忙で残業が続く時は、少し睡眠がとれるような環境が望ましいでしょう。
軽い運動やストレッチができる
肩の凝りや足のむくみなどを解消するためには、体を軽く動かすことのできるスペースが有効です。開放的な雰囲気のスペースにすると、精神面でもリラックスが可能となります。レイアウトの関係で開放的な場所を作ることが難しい時は、窓の近くにしたり観葉植物を使用したりすることで、面積が広くなったと感じられます。
お茶菓子で一息入れられる
仕事の合間にコーヒーやお菓子で一息入れたい方もいるでしょう。糖分は疲れた脳の疲労回復に効果的です。スペース内にほっと一息つけるような美味しい飲み物があるとリラックスしやすくなります。
東京の賃貸オフィスではただ社員が休憩する場所として活用するのではなく、打ち合わせで使ったり、食事などをとれるようにしたりと、職種や年齢などによっていろいろな使い方をしています。使う人の気持ちに寄り添って内容を決めると、ニーズに沿った空間が作りやすくなります。
オフィスに休憩スペースを設けるメリット
社員同士のコミュニケーションを促進できる
休憩スペースがあると、社員同士のコミュニケーションが増えていきます。同じ部署だけではなく、いろいろな部署の人と接する機会があり、自然と話せる機会が多くなっていきます。デスクワークをしていると一人で作業する時間が多く、どうしてもコミュニケーションが不足しがちです。
退職理由の約2割は人間関係が原因だと言われているように、リラックスした環境で仕事以外の話を行えることがとても重要です。社員同士のコミュニケーションが増えることで信頼関係が築けて、仕事がしやすくなるだけでなく、部署を超えたコラボレーションなどの企画が生まれることもあるかもしれません。
気分転換で業務効率が向上する
賃貸オフィス内で息抜きができる場所があると、社員にとって気分転換にとても役立ちます。仕事に行き詰まったり、長時間働いていたりしていると集中力がどんどん低下していきます。
一旦仕事の手を休めてリラックスすることで、結果として業務効率が上がり、再び集中しやすい環境作りが自然と行えます。気疲れや精神的なストレスを緩和させる場所があることで居心地よく働けて、社員を定着させられる効果もあります。
イメージアップに役立つ
東京などの賃貸オフィスではこのスペースを使って会社のイメージアップや、人材の確保に力を入れているところもあります。きれいでデザインにもこだわっているスペースを作ると、他にはないサービスが注目されたり、居心地のいいオフィスが評価されて、ここで働きたいと思う人の目にとまりやすくなったりします。
社員のために導入するスペースがいろいろな面で役に立つこともあります。
オフィスに休憩スペースを設置する際のポイント
ワークスペースと雰囲気を変える
東京の賃貸オフィスではテーマを決めて作るようにしましょう。オフィススペースとメリハリをつけて全く違う雰囲気にすることがポイントです。オフィススペースの延長のような形にしてしまうと仕事モードからなかなか気分が抜け出せず、リラックスすることが難しくなってしまいます。
芝生を置いて公園のように演出してみたり、カラフルなカラーを使って遊び心やオシャレな雰囲気を出してみたりしても楽しいでしょう。
カフェスペースを設ける
お菓子や飲み物を用意すると自然と人が集まりやすくなります。何もない場所にはなかなか行きづらいですが、飲み物があることで利用しやすくなって、飲みながら自然とコミュニケーションが行えます。お客様も利用できるようなスペースにするとお茶をしながらリラックスして話が聞けます。
飲み物の味にこだわることも有効です。美味しいコーヒーが飲める機械を設置するだけでカフェのような場所になり、コーヒー目当てで集まってくる人もいます。
休憩スペースはただ休める場所を作ればいいというわけではありません。いかに利用しやすい雰囲気にするかを考えてみましょう。利用しやすい場所があることでオフィスの居心地がよくなり、社員にも会社に居たいと思ってもらえます。モチベーションが保たれるきっかけにもなります。
オフィスに休憩スペースを導入する際の注意点
スペースを確保する必要がある
執務エリアや会議室などの業務スペースに加え、従業員が十分にリラックスできる広さの休憩スペースを設置できるかを考慮しましょう。デッドスペースを有効活用できればよいですが、増床などのオフィス拡張が必要になる場合もあるかもしれません。
これから物件を借りる場合は、休憩スペースを含んだレイアウトが可能かもチェックしましょう。なお、業務スペースに加えて休憩スペースも備えると必要面積も増えるので、その分オフィスの賃料は高くなります。
休憩スペースからの騒音に気をつける
執務エリアと休憩スペースの距離感が近いと「休憩室の話し声がうるさい」などのトラブルの元になるかもしれません。騒音がひどくなれば集中力が落ち、業務効率も悪くなります。そうしたトラブルを避けるためにも、できるだけ執務エリアに音が届きにくい場所に休憩スペースを設置するのがよいでしょう。
まとめ
ワークスペースはもちろん大切ですが、適度に休めてリラックスすることができる休憩スペースも重要です。一生懸命仕事に取り組んでもらうためには、社員が働きやすい環境づくりについても考えてみましょう。東京で賃貸オフィスを検討する際には、休憩スペースの導入も考えると、結果的に嬉しい効果がたくさん得られることもあります。