オフィスでストレスが溜まっていると、作業効率に影響しかねません。さらに悪化すれば、従業員の心身の健康に影響する可能性があるため注意しましょう。
この記事では、オフィスのレイアウトでストレスが溜まる原因を紹介します。
また、具体的な解消法も紹介しますので、問題があるときは参考にしてみてください。
目次
オフィスで感じるストレスの原因とは?
オフィスでストレスが溜まってしまう原因のひとつに、レイアウトがあります。例えば、席同士が近すぎる、雑音が気になるなどの問題があるでしょう。
従業員の作業効率が悪いなら、次に紹介するストレスの問題を確認してみてください。
視線が気になる
デスクの置き方によっては、視線が気になり作業がしづらくなります。例えば、デスク同士が向かい合っており、お互いの視線が気になるときです。
または、上司のデスクを背に座っているため、上司の目線が気になる場合もあるでしょう。人によっては、上司から監視されているように感じてしまいます。
騒音が気になる
騒音の問題は、オフィス機器の音が気になる場合があります。例えば、FAXが近い席だと、FAXが届くたびにストレスを感じやすいでしょう。隣り合った机のキーボードの音が気になる人もいます。
また、音の問題は騒音だけでなく、静かすぎて気になることもあるでしょう。静かすぎる環境では、会話が筒抜けになってしまいます。
喫煙のニオイがある
従業員がどこでも喫煙できる場合は、非喫煙者によるニオイ問題があります。最近は、分煙が進んできたため、喫煙のニオイ問題は少ないかもしれません。しかし、分煙室のニオイ対策が不十分だと、ニオイが漏れ出す恐れがあるでしょう。
または、喫煙者が多いオフィスでは、衣類そのものにニオイがついている場合があります。
室温や湿度の問題
季節によっては、室温や湿度の問題が発生する場合があるでしょう。例えば、夏にエアコンが効きすぎて寒い、逆に暑い問題です。
冬は暖房により空気が乾燥しやすいため、加湿器をどこに置くかも問題でしょう。室温や湿度は、男女や年齢により感じ方が違う問題もあります。
広さの問題
1人のスペースが窮屈だと、閉塞感がありストレスを感じやすくなります。広さの問題は、それぞれのデスクスペースや、会議室なども影響します。とくに従業員が多く、スペースに余裕がないときは注意が必要です。
ストレスの少ないオフィス作りのポイント
オフィスでストレスを減らすためには、個々のパーソナルスペースが重要です。パーソナルスペースとは、個人がストレスを感じない空間のことです。社会的距離では、最低でも相手から120cm離れる必要があります。
オフィスレイアウトに活用するなら、以下の点に注意しましょう。
パーソナルスペースを工夫する
一般的に、男性と比べて女性はパーソナルスペースが広めです。男性は縦方向に警戒心があるのですが、女性は前後左右で警戒しています。
オフィスレイアウトでは、男性同士なら横の距離を近くしても大丈夫です。女性がいるなら、少し広めのスペースを確保しましょう。
円卓を活用する
仕事でコミュニケーションを深めたいときは、あえてパーソナルスペースを狭くします。
円卓を活用するか、四角のテーブルで横に座るよう調節しましょう。お互いの距離が近づくと、親密になりやすく、連携が必要な仕事で役立ちます。
丸いテーブルは上下関係がなくなり、全員が対等な立場になるメリットがあります。積極的に意見を出し合いたいミーティングでは、円卓がおすすめです。
パーテーションを設置する
オフィスのスペースが限られるなら、可動式のパーテーションを設置しましょう。デスクの間に設置すれば、お互いの視線が気にならなくなります。視界が遮られることで、それぞれのパーソナルスペースも確保しやすいでしょう。
パーテーションは、デスクに座ったとき目線を遮る高さがおすすめです。高い壁で空間を遮ってしまうと、逆に圧迫感が出やすいため注意が必要です。半透明の間仕切りを活用するなど、圧迫感を減らす対策をしてください。
また、プライベート感が欲しいときは、半個室を設ける方法もあります。半個室も可動式のパーテーションで設置が可能です。既存のオフィスに設置が可能で、設置が簡単なためおすすめです。
フリースペースを設置する
オフィスペースに限りがあるなら、フリースペースの活用がおすすめです。誰でも自由に使えるデスクがあれば、自分が使いやすい場所に移動できます。固定デスクを採用せず、好きな場所で仕事ができるといいでしょう。
インテリアを工夫する
オフィスに観葉植物などの自然由来のインテリアを取り込むことで、リラックス効果やストレスを癒す効果が期待できます。さらに、視覚疲労の緩和や空気の浄化など、植物にはさまざまな効果が期待できます。
まとめ
従業員の作業が進まないときは、オフィスにストレスがあるかもしれません。まずは、どんな点にストレスを感じているのかアンケートを取りましょう。
レイアウトに問題があるとわかったら、紹介した対策を実践してみてください。可動式のパーテーションを使った方法なら、費用や工期が少なく手軽に取り入れやすくおすすめです。