「毎日通うオフィスはどのくらいの頻度で掃除すればいいのか」と思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

オフィスは、複数人が使用するため、非常に汚くなりやすいです。また、オフィス環境は、仕事の生産性につながります。

本記事では、オフィス掃除に関する法律や場所別の掃除方法について解説します。オフィスをきれいに保つコツについても解説しているため、ぜひ参考にしてください。

オフィスの掃除は法律で定められている

建築物環境衛生管理基準によると「事業者は、職場を清潔に保たなければならない」と定められており、日常清掃に加え、半年に1回の大掃除を行うことが求められています。掃除用機器の維持管理についても記載があるため、下記を参考にしてみてください。

建築物環境衛生管理基準について|厚生労働省

オフィスの掃除は、法律で義務付けられているというだけでなく、従業員の健康や安全、生産性を高めるという目的があります。そのため、定期的にオフィスの掃除を実施しましょう。

オフィスをきれいに保つ掃除のコツ4選

オフィスをきれいに保つためには、日常の掃除が欠かせません。毎日少しずつ掃除をしていると大掃除の時の作業量が減るでしょう。

以下で、オフィスをきれいに保つための掃除のコツを4つご紹介します。

日常的な整理整頓

日常的に整理整頓を心がけると、定期掃除の時の作業が減って効率が良いでしょう。

デスク周りは毎日物を片付け、使用頻度の低い書類や備品は、収納場所を決めておくと良いです。書類は種類や期限で分類すると、必要な時にすぐに見つけやすくなります。

オフィス全体で掃除時間を決める

企業側でオフィスの掃除時間を決めておくこともおすすめです。たとえば、朝や業務終わりの15分程度を掃除の時間にすることで、オフィスの掃除をルール化できます。

また、掃除時間にどこを掃除するかチェックリストを作っておくと、作業を漏れなく行えるでしょう。

収納グッズの活用

収納グッズを使用すると、オフィスのスペースを有効活用できます。ブックエンドや収納棚などを活用すると、デスク周りがすっきりとまとまるでしょう。

また、収納ボックスにラベリングすると、どこに何があるか探しやすくなり、作業が捗るでしょう。

備品の置く場所や日用品を使用する際のルールを決める

備品の置く場所や日用品を使用する際のルールを決めておくと、オフィスがきれいに保たれるだけではなく、紛失物も少なくなります。

企業側で備品管理をするスペースを作り、日用品を使用する際にルール決めを行いましょう。

オフィスの掃除方法と使用する掃除グッズ

オフィスの掃除場所は広く、使用する用具も数多くあります。どこから手をつけて良いかわからないという方も多いのではないでしょうか。

以下では、オフィスの掃除方法と使用する掃除グッズを、場所別に解説します。

エントランス

エントランスは、オフィスの第一印象を決める場所です。フローリングや窓ガラスの汚れが目立ちやすい場所なため、特にきれいに掃除してください。

窓ガラスを拭く際は、最後に乾拭きをすると、水垢が残らずきれいになります。

使用する道具掃除方法
掃除機雑巾フロアワックス窓拭きシート掃除機で床のゴミを掃除する 雑巾で床を拭く 窓ガラスやドアを拭く フロアワックスを塗る

デスク・パソコン

デスクやパソコンは、オフィスで最も使用頻度の高い場所です。

仕事の生産性を上げるためにも、こまめに掃除してきれいにしましょう。特にパソコンのキーボードはほこりがつきやすいため、専用のクリーナーできれいにしましょう。ほこりが詰まって故障することを防げるはずです。

使用する道具掃除方法
掃除機雑巾エアーダスターウエットシートパソコンクリーナー掃除機でデスク周りのゴミを掃除する 雑巾でデスクを拭く エアーダスターで細かい部分のほこりを落とす ウエットシートでパソコンや周辺機器を拭く パソコンクリーナーでキーボードやマウスを掃除する

給湯室(流し台)

給湯室は、毎日多くの人が利用する場所です。そのため、清潔に保つことが大切です。流し台には食べ残しがあったり、菌が繁殖してカビが生えていたりする可能性もあります。強めの洗剤を使用し、除菌をしましょう。

使用する道具掃除方法
ゴム手袋スポンジ中性洗剤クレンザータオルゴム手袋を装着して流し台のゴミを捨てる 塩素系洗剤を水で綺麗に流してから中性洗剤で流し台を洗う クレンザーでこびりついた汚れを落とす タオルで水気を取る

オフィスチェア

オフィスチェアは、座面や背もたれに手垢や汚れがつきやすい場所です。定期的に掃除して、清潔に保って下さい。オフィスチェアの素材により、使用する洗剤が変わります。

使用する道具掃除方法
雑巾洗剤(重曹や住宅用洗剤など、オフィスチェアの素材にあった物)洗剤を薄めた水でオフィスチェアを拭く  

照明ライト

照明ライトは、普段の掃除で手が届きにくい場所です。照明カバーにほこりがついていることが多く、綺麗にすると、オフィスが明るく見えるでしょう。

使用する道具掃除方法
ハンディモップ脚立雑巾ハンディモップで照明カバーのゴミを掃除する 雑巾で照明カバーを拭く

トイレ

衛生面で特に気をつけるべき場所はトイレです。便器本体だけではなく、床やトイレットペーパーホルダーまでこまめに掃除しましょう。スタンプ型の洗浄剤をつけると、トイレを流すたびに自動的で洗浄してくれるためおすすめです。

使用する道具掃除方法
掃除機トイレシートトイレ用洗剤トイレブラシ消臭剤  掃除機でトイレのゴミを掃除する トイレシートでトイレの床や壁を拭く 洗剤を使用し、トイレブラシで便器を磨く 消臭剤をトイレに設置する

床やカーペット

カーペットは、汚れが目立ちやすいため、定期的に掃除する必要があります。掃除機で大きなゴミを吸い取って、中性洗剤を含む水で雑巾を湿らせ、押し当てながら拭きます。

カーペットの材質により、中性洗剤が使えない場合があるため、事前に確認しておきましょう。

使用する道具掃除方法
掃除機雑巾中性洗剤カーペットクリーナー掃除機で大きなゴミを吸い取る カーペットクリーナーで髪の毛や細かいほこりを取る 中性洗剤を含む水で雑巾を湿らせ、押し当てながら拭く

オフィスの掃除を清掃業者に任せるケース

オフィスの掃除は、時間と労力がかかります。従業員が掃除に時間を取られると、本来の仕事にかける時間が減ってしまいます。残業になってしまうとストレスの原因にもつながるでしょう。

また、オフィスには高所や狭い場所など、従業員が掃除することが難しい箇所があります。頑固な汚れは、専門的な知識や技術が必要かもしれません。

清掃業者に一任することで、掃除にかかる時間を仕事に充てられ、オフィスをよりきれいに仕上げてくれるでしょう。

毎日通うオフィスを快適な空間に掃除しよう

オフィスの掃除は法律で義務付けられています。日々の掃除をこまめに行うと仕事の効率があがり、きれいなオフィスでストレスを感じずに仕事ができるでしょう。

大掃除の負担を減らすためにも、普段からの整理整頓を心がけてみてください。