会社が無機質で無難なイメージだと感じるなら、壁のカラーを変えてみてはどうでしょうか。しかし、カラー選びは多くの人が迷ってしまうはずです。
そこで今回は、オフィスの壁紙におすすめカラーを紹介します。カラーの使い方のポイントも合わせて確認してみてください。
目次
オフィスの壁紙(クロス)にこだわるべき3つの理由
オフィスの壁紙にこだわるべき理由は以下の3つです。
- ブランドイメージが強化できる
- ”おしゃれなオフィス”を社外にアピールできる
- 社員のモチベーションアップになる
それでは、詳しく見ていきましょう。
1.企業イメージが強化できる
コーポレートカラーは、色が持つイメージや、与えたい印象などを戦略的に考えて、ブランド構築するためのものです。企業や組織を象徴する色であるコーポレートカラーを壁紙に使えば、企業イメージや社風などを、より社外に印象づけることができます。
2.”おしゃれなオフィス”を社外にアピールできる
就職や転職で企業を選ぶ基準として「洗練されていておしゃれなオフィス」が人気を集めており、ホームページやSNSにオフィスを掲載する企業が増えています。おしゃれな職場環境にすることは、企業のイメージアップに繋がり、人材確保にも繋がります。
3.社員のモチベーションアップになる
色には人の心理を左右する効果があると言われ、例えば、赤・オレンジなどは興奮色で、やる気がアップしたり気持ちを高揚させたりします。一方、青・緑などの鎮静色は、集中力をアップさせたり心を落ち着かせたりします。
色彩心理学を上手く利用することで、社員のモチベーションアップに繋げられます。
オフィスの壁紙(クロス)の色を決める際のポイント
自由に壁のデザインを変えられる物件では、壁紙のカラーを変えてみましょう。一般的にオフィスの壁といえば白が多いのですが、白はメリットがある一方でデメリットもあります。まずは、オフィスの壁紙のカラー選びにおけるポイントを見ていきましょう。
無難な白い壁紙は仕事効率を悪くする
壁に白を選ぶオフィスが多いのは、白が嫌いな人は少ないからでしょう。また、白は清潔感があり、どんなカラーとも組み合わせやすいのも、選ぶことが多い理由のひとつです。
しかし、海外の研究では白い壁は仕事の効率が悪くなるという研究結果があります。白は無難なカラーでも、カラーの効果は弱くなってしまうため注意が必要です。
また、以前は会社に無難さが重視されていましたが、現代社会では多様性が求められるようになりました。どこにでもある会社ではなく、個性を尊重し周りにアピールできるよう、白以外の壁紙を選ぶのもいいでしょう。経費のことを考えるなら全体は白を選び、1つの壁のカラーを変える方法もあります。
使う色は3つまで
カラーの種類が多いと雑多な雰囲気を与えてしまいます。オフィスは仕事をする場所のため、落ち着いた雰囲気を与えるよう3つまでに留めるといいでしょう。同系色の3つのグラデーションを活用するか、ポイントとなるカラーをベースの反対色で選ぶ方法もあります。
最適な色の割合を工夫する
白以外のカラーの壁紙を選ぶなら、カラーの割合に注意してください。主張が強い色の割合が高くなってしまうと、落ち着かないオフィスになるかもしれません。それよりもアクセントカラーを効果的に活用できるカラーの配分に調節しましょう。
ベージュや白など淡いカラーはベースで、床や天井など広い範囲に使用します。カーテンやソファのように範囲が広いインテリア類はメインカラーで、25%程度に留めましょう。さらに主張が強いカラーを5%にすると、カラーのバランスが取れるようになります。
オフィスにおすすめの壁紙(クロス)を色別の効果で紹介
壁に使うカラーによって、得られる効果が変わってきます。会社には、作業場所や社長室など目的別の部屋があるため、それぞれに最適なカラーを選ぶようにしてください。
オレンジの壁紙
オレンジは、明るく活発な雰囲気になります。柔らかい雰囲気になり、前向きな気分になりやすいでしょう。お客様と話をするスーペースに活用すると、スムーズに会話が弾むかもしれません。また、エントランスに活用して、若々しいイメージにするのもおすすめです。
ブルーの壁紙
青は、冷静になり集中力を高める効果が期待できます。また、想像力を必要とする職場にもいいでしょう。青は時間の流れを早く感じさせるため、人を待たせる場所にもおすすめです。同じ青でも水色を使うと、コミュニケーションを高めることができます。
グリーンの壁紙
緑は自然を想像させるため、リラックス効果があります。リフレッシュルームに緑を取り入れると、仕事の疲れを癒すことができます。また、緑は調和を保つ色でもあるため、ミーティングルームにもおすすめです。
レッドの壁紙
赤は血圧を上げる効果が期待できます。興奮状態になりやすいため、アイディアを出す会議室などに向いているでしょう。また、集中力を必要とする作業にも向いているカラーです。赤をポイントに使って、オシャレな雰囲気のオフィスにもできます。
ブラウンの壁紙
濃い茶系は、落ち着いた印象を与える効果があります。堅実な雰囲気を与えやすいため、応接室に向いているでしょう。また、高級感も出しやすいため、会社の受付にもおすすめです。
オフィスの壁紙(クロス)選びの注意点
壁のカラーを変える際には、カラーの使い方に注意してみましょう。カラーを変える目的がオシャレにしたいのか、会社のイメージアップなのかでも、選ぶカラーは変わってきます。カラー選びで迷ったら、以下の点も参考にしてください。
ブランドイメージに合わせる
壁のカラーは、会社のイメージに合わせるのも一つの方法です。たとえば、クリエイティブな雰囲気の会社なら、白と黒を取り入れるのもいいでしょう。また、地域の特徴を活かした会社なら、その地域のイメージカラーを採用する方法もあります。
思い切った色はエントランスにおすすめ
スタッフの作業場所のカラーを変えるとなると、色選びが難しいかもしれません。しかし、会社のエントランスなら作業に影響しないため、思い切ったカラーが選べます。
色が足りないなら家具で色を足す
壁のカラーが足りないと感じたら、家具でカラーを足してみましょう。チェアなら壁とのカラーの組み合わせが気軽に楽しめます。
範囲が広い部分に濃い色は使わない
壁に濃い色を使うと圧迫感を与えて、部屋が狭く見えてしまいます。面積が広い部分は淡いカラーを使い、部屋を広く見せましょう。濃いカラーは狭い部分の壁や柱などポイント使いがおすすめです。
まとめ
今回は、オフィスの壁紙(クロス)の選び方をテーマに、壁紙の色を決める際のポイントや壁紙の色を決める際の注意点を解説しました。
会社の壁紙にカラーを加えたいなら、目的に合ったカラーを選びましょう。狭い範囲の壁1面を変えるだけでも、印象はずいぶんと変わるものです。カラーを変える方法は、ペンキを塗るまたは市販の壁紙を使う方法があります。スタッフに任せて自由にカラーを変えさせるのもいいでしょう。
壁紙の色は、ワーカーの心理にも作用することがあります。例えば、青色は気持ちを落ち着かせる抑制作用から、冷静な判断が求められる会議室で使うと生産性の向上が期待できます。緑色は、心身の疲れを癒しリラックス感を与える効果が期待できることから、リフレッシュスペースで活用するなどです。